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ユニチャームに「3000ドルの法則」というのが、昨日の日経一面に連載されている「企業 強さの条件」で紹介されていた。紙おむつの市場は、その国の一人当たりGDPが3000ドルを超えると急拡大するというもので、インドネシアがちょうどそのタイミングにさしかかり、対応を強化しているというものである。

この話は、昨年同じ日経の「私の履歴書」の中でも紹介されていたような記憶があるが、インドネシアの人口は日本の2倍あり、消費財メーカーにとっては魅力的なマーケットである。

注目したいのは、ユニチャームは消費財メーカーであり、耐久消費財メーカーではないということである。これまで新興国への輸出というと、富裕層を狙った耐久消費財と、新興国で生産するための部品・部材の輸出が主なものと考えていたように思う。

物価の違いがあり、日用品は価格で太刀打ちできないと諦められていたが、生活水準の向上とコストダウンで何とか手が届くレベルに近づいたのは大きなことだと思う。輸出産業が一部のメーカーから大きく広がるからだ。

これまでのお得意様だった欧米の市場の5倍のマーケットがアジアには存在するのである。進境著しい東南アジアだけでも5億を超えるマーケットになる。

08年のリーマンショックは、世界の重心をアジアに移し替えた大転換の引金になったと思う。これからの10年間は、アジア戦略をどのように練り上げていくのかが大事な年だ。

しかも対象は、中国やインドだけでなく東南アジアのASEAN諸国もチャーミングな存在なのである。ユニチャームだけでなく、色んな企業のアジア戦略が見えだしたときに、日本の閉そく感は払拭できるだろうし、失われた30年も回避できると期待したいのだが。

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卓球の小学生トリオは、一人が3回戦まで進出したが、そこまでだった。ただし、一人が傑出しているのではなく、高いレベルの小学生が三人いることにより、ライバル同士が切磋琢磨して成長していくだろうから、この先が楽しみだ。

今朝の日経の社会面に、面白い記事が掲載されていた。「プロ棋士の直感 脳解明」という見出しの記事である。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E2E2E1808DE0E2E2E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2


理研と富士通の共同研究で、羽生名人をはじめとしたプロ棋士11人とアマチュア17人に棋譜を見せ、その時の脳の働きをfMRIという診断装置を用いて、プロとアマの違いを分析したものである。

興味深く感じたのは、序盤や終盤などの勝負所で、プロとアマでは視覚に関連する部分の働きが大きく違うという点だ。将棋や囲碁は“先を読む”力で勝負が決すると思うのだが、ヘボは目先の局面にだけとらわれ、プロは盤面を大きく見まわし、全体の形の善し悪しを判断しながら対局しているということだろう。

部分にこだわり続けるのではなく、大局的な見方が大事だということだ。以前にこのブログで取り上げた塩野七生さんの言う“絶対感覚”に通じるものがあると思う。(2010.7.17)

我田引水的だが、短期的な変化を追うのではなく、長期的トレンドの中で短期の変化の中から“兆し”を見つけるという、私の考えるマーケティングの鉄則に通じるものがあると思う。

この論文はサイエンスの電子版に掲載されているそうだが、日本語で読めないものだろうか。
冬らしい日々が続いている。成人の日には、さらに一級の寒波がやってくるという。関東地方はそれほどでもないのだが、今年は西日本にも寒波が押し寄せているのが特徴で、大山と青森県の酸ケ湯の積雪量が同じレベルになっている。

北極圏の寒波の吹き出し口が例年に比べて微妙にズレているのだろうが、西日本の日本海側に寒波が来ているということは、その北にある韓国はもっと寒く、ソウルの最低気温が氷点下20度で最高気温も氷点下5度という寒さである。ソウルでそのような状況ということは、その北にある将軍様の国はさぞかし辛い冬を迎えていることだろう。

ところで、日本より寒い韓国からホットなニュースが飛び込んできた。サムスン電子の今年の設備投資と研究開発費が3兆円になるというニュースである。思い切った資金の投入である。

20年前に日本の半導体産業は世界のトップシェアを誇っていた。それが失われた10年の間に韓国に追い抜かれ、次の10年で差を開かれたのだが、格差がさらに開くであろうことを予測させられるニュースである。

韓国の電子産業が日本に追い付き、追い越したのは思い切った投資に踏み切ったためで、「選択と集中」の実践に他ならない。3兆円の資金投入にもそれが現れている。

選択と集中はビジネスの世界に限らない。例えば、WBCで日本と接戦を演じ、北京五輪で金メダルを獲得した野球で見ると、高校で野球部があるのは50校を少し超えた位である。日本では人口200万程度の県の予選参加校と同じレベルの数しかない。

それだけの数しかないのに4000校を超える裾野を持つ日本と対等に戦えるのは、50数校が“クラブ活動”ではなく、“エリート”の集団であるということだろう。エリートを集めて切磋琢磨を促し、その結果として選ばれた“精鋭”の集団が韓国代表になっているのだと思う。

野球に限らず、スケートのショートトラックでも圧倒的な力を持ち、ゴルフでも昨年の日本ツアーの賞金王は男女とも韓国勢である。アメリカでは男子ツアーに比べて女子ツアーの注目度が近年低下し、地上波での中継もなくなっているが、その理由は毎回韓国選手が優勝しアメリカ人の興味が無くなったためとされている。

その部門のエリートを集中的に鍛え上げるという「選択と集中」は韓国のお家芸かもしれない。エンターティメントの世界でも、Jポップがこれまでアジアをリードしてきたが、今年はKポップが本格的に日本に参入しそうである。

これも同じ文脈で見る事が出来る。歌や踊りに才能のある子供を発掘し、徹底的に鍛え上げているのである。特にKポップは日本市場をターゲットにし、楽曲の選択やファッションも“日本人好み”を意識しての参入である。今年の暮の紅白にはKポップのグループがいくつも登場するかもしれない。

中庸意識の強い日本人にとって、「選択と集中」は苦手なのかもしれない。今日の芸術生活カレンダーの標語は、「人に拍手を送ろう」となっているのだが…
台湾に日本の老舗旅館の加賀屋が開業したというニュースが昨日流れていた。加賀屋といえば、一泊4万円の高額にもかかわらず中々予約が取れないことで有名なのだが、このブランド力を生かして、成長著しい台湾の富裕層を狙ってのものなのだろう。“おもてなし”の輸出ということだ。

今朝の日経の社会面には、「日式おしゃれ 中国で熱」という見出しの記事が掲載されている。北京の日本人経営の美容室が350~400元という高額にもかかわらず、連日盛況であることや、ファッション雑誌で日本のものが上位にランクされているということが紹介されている。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C889DE0E2E3EBE2E0E7E2E3EAE3E0E0E2E3E29180EAE2E2E2

主婦の友社の「RAY」が98万部で2位、講談社の「ViVi」が68万部と健闘しているとしている。外交面ではぎくしゃくしているが、「おしゃれに変身するためには、欧米よりも日本の着こなしや美容」ということらしい。

両者に共通するのは、“サービスの輸出”ということだ。ここに閉そく感を打開するヒントがあるような気がする。失われた20年の要因の一つは、経済が製造業中心からサービス業中心へと転換する時に、サービス業の中で有効な解を見出せなかったことにあると私は思っている。

金融業やIT産業へのシフトで、アメリカやイギリスはリーマンショックまで栄華を誇ってきたが、日本はバブル崩壊で金融業は大きな痛手を受けて乗り遅れ、ITもスタンダードを握れずにグローバルに展開できずにいる。

人口減少社会が進行し始めた時に、サービス業が成長を遂げるには新たな分野を開拓=商品開発するか、市場を外に広げる=輸出しかない。新しいサービスの開発には時間がかかり、手っ取り早いのは輸出なのだが、モノの移動に比べてサービスの移動は厄介な事になる。

そこで観光客の誘致は、外貨を獲得するという意味で輸出とおなじであるため、観光立国を目指すというのが産業政策の柱になるべきだと思っている。

加賀屋の台湾進出や、中国での美容関連の企業進出はそれだけでも輸出としての価値はあるのだが、そこでの経験を通じて日本への“憧れ”が講じて、観光へとつながるのが理想的だと思う。

サービス業の海外進出(特にアジア)について、政府は助成策を考える必要があるのかもしれないと思うのだが。
私のコンビニの利用はスポーツ新聞を求める時が大半で、客単価は130円である。釣りによくいっていた時代は、飲み物やおにぎりを調達するためにコンビニをよく利用し、飲み物が多いため客単価は1000円を超えていた。

私のホームである勝山から出船する時は、金谷のセブンイレブンがお気に入りの店であった。何と言っても駐車場が広く、利用しやすいのがお気に入りだった(夜中の暗がりで狭いスペースに車を停めるのは気を使う)。もう一つのお気に入りはおでんがあることだ。

朝食代わりにおでんを少し食べるのである。夏場を除くと、厚揚げ、大根、こんにゃくが私の朝の定番となっていた。おでんも入れると客単価は1500円くらいになっていたと思う。

釣りに行かなくなった最近では、「いかり豆」が気に入っている商品になった。夕食の前にビールやお酒をチビチビやる時のあてで、週に2袋位のペースで買っている。

というわけで、セブンを利用することが多いのだが、昨日はタバコと新聞を購入した。540円である。小銭入れから500円玉と100円玉を一枚ずつ出したのだが、小銭入れの重さが気になりよく見ると100円玉が10枚以上入っているのに気が付いた。

あわてて、100円玉を5枚出して500円玉と替えてくれと言ったのだが、店員のセリフに驚かされた。「当店では両替はお断りいたしておりますので、ご遠慮ください」と言うではないか。担当していたのは、アルバイト店員ではなく、30代のマネジャー風の店員である。

思わず、レジに乗せてある500円玉を指さし、「今私が出した硬貨を替えるだけなんだけど」というと、そのマネジャー風は少し顔を赤らめて「あっ、申し訳ありません」と交換してくれた。

マニュアルの行きすぎがこういうことになる。判断をできるだけ少なくするためにマニュアルがある。マネジャー風の店員もとっさに口に出してしまったのだろうが、自分でもおかしさに気が付いて顔が少し赤くなったと思う。

とっさに反応したのは、教育が行きとどいているとも見えるのだが、臨機応変の顧客対応という観点からはマイナスがつきそうだ。このやり取りは、「ミステリーショッパー」に使うと面白そうな気がする。


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