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第1回の東京マラソンが、冷たい雨の振る中3万人のランナーが参加して行われた。沿道の観衆が150万人を数え、首都のイベントとして定着しそうである。

競技者の部では、外国招待選手の有力者は過酷な条件の中で脱落し、日本に住んで15年のケニアのジェンガが優勝し、日本人では佐藤が2位、入船が3位に入り、マスコミが有望として取り上げていた中国電力の油谷は途中で失速した。注目したいのは2位の佐藤は福岡国際で失敗し、3位の入船もアジア大会で4位に終わり世界選手権の切符を手に入れることができず、わずか2ヶ月での再チャレンジ組みであったことである。

先日行われた別府大分毎日マラソンも、福岡敗退組みの藤田が優勝し、万全の体制で臨んだ中国電力の佐藤は終盤で失速している。常識破りの2ヶ月の間隔でレースに臨んだ佐藤や藤田が世界選手権に選ばれれば、再チャレンジを唱えている安倍首相には嬉しいことかもしれない。それにしても、正月の駅伝で圧勝した中国電力勢の失敗はどういうことなのだろうか。

悪天候の中のレースとしては、87年の雪の降りしきる中の福岡国際が思い出される。全盛期の中山が世界記録を上回るペースでブッチギリ、2時間8分台でソウルへの切符を手にしたレースである。今回よりももっと悪い条件で、はるかに良いタイムが出ていた。瀬古、宗兄弟、伊藤、新宅など競合がひしめき合っていた当時の方がはるかに現在よりもレベルが高かったのであろうか。少子化の影響があまりない世代でのレベルダウンは気になるところである。
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