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週末のNHKスペシャルは、2日に渡って「「メイドインジャパン これが逆襲のシナリオだ」というものだった。例によって、酔っぱらって観ていたのでうろ覚えなのだが、チマチマした小手先のものばかりでとても“逆襲”という明日への希望につながる代物ではなかったと思う。

初日にはソニーとシャープが主役として登場していた。両者に共通するのは「失われた20年」の前半は他の電機メーカーが伸び悩む中で依然として成長を続け、21世紀にはいって凋落を示し始めたことだ。

03年に大幅な人員削減をソニーが行った時には、“ソニーショック”という言葉が使われ、シャープは07年に最高益を達成している。それが両者とも主力のテレビ事業の不振で赤字に苦しみ、シャープなどはいつ経営破たんに追い込まれてもおかしくない状況にまでなっている。

番組で逆襲の目玉として取り上げられていたのは、相変わらずテレビ事業である。現地のニーズに合わせた高付加価値化した製品を投入することによって、改善の兆しが見えるという内容のものであった。

私にはこの取り上げ方に少し引っ掛かるものがある。デジタル革命の時代における最大の特徴はスピードが速いということである。一時的に技術で先行しても、その先進性はたちまちコモディティ化してしまい、先行優位がなくなってしまう。不断の技術開発が必要なのだろうが、すぐに追いつかれるというのでは研究者は疲弊してしまうだろう。

対象的なのが、最終製品ではなく素材の分野だ。昨夜の番組では東レの炭素繊維の開発が取り上げられていたが、40年以上も開発の歴史がありノウハウがテンコ盛りされた技術には他の追従を許さない力があるようだ。

東芝や日立などの総合電機メーカーは、“総合”の威力を発揮して、社会インフラの分野に活路を見いだし、ソニーやシャープほどの苦境には追い込まれていないように見える。

日本には電機メーカーや自動車メーカーの数が、他の国に比べて多いという特徴がある。アメリカでも自動車メーカーは3社しかないのに、日本では乗用車を生産している会社が7社ある。家電も同様だ。これだけ多くのメーカーが存在できたのは、日本国内の市場がそれなりの規模があったためで、国内で切磋琢磨して磨いた腕で海外に打って出て成功を収めたのが80年代までであったと思う。

もう一度原点に返って、国内で腕を磨くことも考えてもいいのではないだろうか。日本を高齢化については世界の先端を切って走っている。年寄りに優しい技術開発は、誰にでも優しい技術であり可能性は高いと思う。

その最たるものはロボット技術であると思う。ロボット技術では日本は世界のトップランナーで、ノウハウのテンコ盛り状態が作れる分野ではないだろうか。これまでは生産現場や医療の場面が中心であったと思うが、生活の場でのロボットの活躍を生み出せば、しばらくは他の追随を許さない分野に育つと思うのだが。

番組で紹介されていたソニーの技術歴史館の受付には、懐かしいAIBOが展示されていたが、その後どうなったのだろうか?最近とんとお見かけしないのだが…

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今日で8月は終わるが、真夏はまだまだ続きそうでこのままいくと、今月の電気料金は過去最高を記録しそうだ。日中は出かけるとエアコンを使わなくてよいのだが、夜中はそういうわけにはいかない。熱帯夜が続くことが家計へのダメージになっている。

東京スカイツリーが開業以来100日を経過した。トータルで1660万人が来場し、162万人がツリーに登頂したと東武鉄道が発表している。年間目標3200万人に対して100日で半分以上稼いだことになる。稼ぎ時の夏休みが100日のうちの40日を占めることも、来場者数アップにつながったのだと思う。

東武鉄道の株価は、開業時に比べて13%アップしているとのこと。開業前もスカイツリー効果で値上がりしていただろうから、どの程度株価に影響を与えたのか見ようとネットで調べてみたが、ほとんどのデータは過去3カ月の推移しか書かれていない。

唯一、12か月前のデータが記載されたサイトがあったが、それによると27%のアップだそうである。私は株をやらない(やれない?)ので株価には興味がなかったのだが、株式投資をしている人は、短期的な推移しか関心がないのかと驚いてしまった。株式投資は「ありさんの時間」で過ごしているのだろうか。

それはともかく、スカイツリーの業績は夏休み明けの落ち込みをどれだけ防げるかだろう。東京ディズニーランドの狙い目は、9月第1週の日曜日であり、一度試してみたが閑散としていた記憶がある。スカイツリーも来月はぐっと客足が落ちると思う。

ここでの客足いかんで、今後は占えると思う。来週どこかでちらっと覗いて見るつもりだ。
高校野球は、予想通り関西弁対決となった。選抜でも決勝で対戦しており、春夏連続して同一カードの対戦は初めての事である。強豪校が何度も甲子園で対決するというのは、柴田の法政二高と尾崎の浪商との対決を想い出す。

記憶では3回続けて対決している。決勝で対戦したのは選抜の一度だけだったが、その前年の夏は(準々決勝だったと思うのだが)法政二が勝った勢いでそのまま優勝し、翌年の春も決勝で返り討ちに合わせて夏春連覇となった。

三度目の対決ではとうとう浪商が準々決勝で打倒法政二を果たし、そのまま優勝してしまった。両チーム合わせて5~6人がその後プロ野球の世界に飛び込んだのだから、レベルが抜きんでいた存在だった。

今日決勝で対戦する両校からも、何人ものプロ野球選手が誕生するだろう。特に、桐蔭の藤波投手と、光星の北条遊撃手はプロでの活躍が楽しみな選手だ。その決勝の行方だが、3回続けて準優勝はないと思うのだが…


話は変わるが、原発政策を巡って討論型世論調査という手法が試行された。通常の世論調査ではその時点での考えを問うものだが、この討論型世論調査では議論を通じて考えがどのように変わるかを見るもので、何気なく考えていたものが、議論が深まることで、より民意が反映されるものとして採用されたようである。

よく似たものとして、デルファイ法という調査手法がある。ギリシャ神話に出てくる予測の神様の名前を持つこの手法だが、科学技術など先行きがよくわからないものの予測に用いられる手法だ。

例えば、「自動車の自動運転ができるようになるのは何時ごろか」という問題について、有識者にアンケートを行い、その集計結果を同じ対象者に再度送り、「調査結果で皆さんの意見はこうなりましたが、あなたはどう思いますか」という質問をすることによって、結果を収斂させるものである。

何度かやったことがあるのだが、結果は総じて最初のアンケートで意見の多かった所に収斂していったような記憶がある。今回の討論型世論調査でも、事前の調査で36%と多数を占めていた「原発0」が、事後調査では47%と跳ね上がっている。熟義の結果の意見変容なら良いのだが、どうもそうではないような気がする。

行動経済学の言葉の一つに、「参照点バイアス」というものがある。最初の基準に引きずられるというものだが、デルファイ法や討論型世論調査というのも多いものに収斂するという、一種の参照点バイアスが発生しているのではないだろうか。
昨日は天気予報通り午前中から真夏の暑さになり35度も覚悟していたが、午後からは日が陰り、風も強くなったため夕方には涼しく感じるほどになった(それでも帰り道は生ビールの誘惑には勝てなかったが)。天気予報は半分当たったというところか。

一昨日の台風の進路は3~4日前からの予報通りで、天気予報の精度は年々向上していると思う。気象庁は最新鋭のスパコンを導入したばかりで、複雑な気象データを読み解く能力は日に日に進歩しているのだろう。

しかし、昨日も午後からは予報が少し外れたし、先日の竜巻のように全く予報できなかったこともあり、台風の進路のような大づかみできるものは得意なのだが、ゲリラ的な天候急変にはお手上げということかもしれない。

天気予報と同じようにビッグデータを扱うものとして、オウムの高橋容疑者を追い詰めた監視カメラのデータ解析の技術の進歩には驚かされた。顔形からの追跡だけでなく、歩き方など仕草からも人物を特定でき、1000万を超える映像から瞬時に解析が可能らしい。

渋谷駅でサバイバルナイフを振り回した男も、翌日には足取りをたどって逮捕に結びついた。テロ対策から生まれた技術開発だが、ビッグデータ解析の極みの技術になったようだ。

顔形や仕草はアナログデータのように感じるのだが、パターンを認識するというのはデジタルデータとして扱うことができ、スパコンの得意分野に持ち込めるのかもしれない。

一方、気候データはお互いが作用しあうため、アナログ的な動きも起こり、デジタルな分析だけでは捉えきれないのだろう。ニュートン物理学の延長ではなく、複雑系物理学の出番かもしれない。

顔形や仕草という一見アナログ的なものがデジタルデータになり、気温や気圧など数字で示されるものがアナログデータというのは面白い現象だ。
最近の日経の記事で、東京電力と規格にまつわる話題が二つ取り上げられていた。一つは「チャデモ」と「コンボ」の対立である。

何の規格の対立かといえば、電気自動車の充電方式についてのものだ。チャデモというのは東電が新規事業として開発し、日産などを巻き込んで「チャデモ推進協議会」を設立して、国内外にすでに1500台の充電器を設置しているものだ。

トヨタは電気自動車への対応の遅れから参加を渋っていたが、“説得”に応じて仲間入りをし、電気自動車の開発で先行している日本でオールジャパンの体制が一応整ったわけだ。ところが、出遅れた欧米の自動車メーカーは、このままチャデモの普及が進むと日本メーカーの独走が続くため、独自規格の「コンボ」を立ち上げることにしたわけだ。

技術競争で先行しながら、国際規格を獲得できなかったために取り残されてしまったものの代表は携帯電話である。チャデモも同じ道を辿るのだろうか。

ところでチャデモという名前の由来だが、「お茶でも飲んでいる間に」ということから作られた言葉だそうである。国際規格を目指そうというシステムに、ローカルなネーミングとはセンスの悪さの極まりではないだろうか。

もう一つの東電の規格にまつわる話題は、スマートメーターに関するものだ。電気を賢く消費するために、スマートグリッドが決め手になる。そのキーコンポーネントの一つが通信機能を備えたスマートメーターになる。

電力会社ごとに取り組みが異なり、先行している関電ではすでに114万戸に導入済みなのに、東電はこれから導入実験を行うことになっている。問題はこのスマートメーターの仕様である。

電力会社は独自規格を採用する動きがあり、東電のスマートメーターは先行する関電のものとは異なるものになっているということである。電力会社ごとに製品仕様が異なれば、生産コストはかさむのだが、「総括原価方式」ではそのまま価格転嫁できるため、仕様の統一という発想はないらしい。

そもそも、独自仕様にこだわるというのは本来「差別化」のためである。しかし、地域独占に守られ、競争のない事業で差別化を図るというのはおかしな話だ。チャデモで国際規格の壁に泣かされそうになりながら、一方では独自規格を押し進めるというのはどういうことか。

内需型企業というのは規格ということに鈍感なのかもしれない。





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