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レスリングのオリンピック除外問題についての話の続きを。一日経って多くの報道がなされ、色々の事がわかってきた。今朝の日経のスポーツ面では、「レスリング界 油断」というのが大見出しにあげられており、昨日のこのブログで指摘したことが的を得ていたようだった。その他にわかったことがいくつかある。

一つはロビー活動である。14人の理事のコンクラーベで、レスリングは1回目に5票、以降7,6と来て最後に8票となって過半数を超えてしまった。最後まで争った近代5種は、1回目はレスリングと同じ5票でピンチを迎えたが、4,5,3票で逃げ切ったようである。最終回は1回目よりも2票少なくなったのである。14人の理事だから最後は3人が棄権したことになる。

理事のうちの1人は、サマランチ前IOC会長の息子で国際近代5種連合の副会長も務めている人物である。前会長の威光を背に、投票する理事に“睨み”を効かせ、最後の投票では3人もの棄権を生み出したものと想像される。

BSの海外ニュースを見ていると、韓国のKBSではテコンドーの残留が決まったことを、「政治的な駆け引きに成功した」と大きく報じていた。ロビー活動の成功を認めてのものであり、サマランチJrとともにスポーツの世界にもロビー活動が極めて重要なことが再認識させられた。

慰安婦問題でもみられるように、韓国はロビー活動が巧みで(アメリカ議会での非難決議にまでつながった)、対する日本は国際宣伝戦が不得意で、スポーツの世界でもそれが顕著だ。一時、日本が隆盛を誇ったスキーのジャンプや、ノルディック複合などで度重なるルール改正により往時の姿が見られなくなったのがその典型だ。東京への五輪招致にも暗雲が立ち込めてきたように思う。

その20年のオリンピック開催候補は、東京とイスタンブールの2強で、マドリードは一歩落ちるとみられているのだが、マドリード誘致の司令官はこのサマランチJrであり、最も危ないとみられていた近代5種の生き残りに成功させた力量からすると、マドリードも侮れないと思う。

投票をした14人のIOC理事のうち、8人はヨーロッパである。IOCをはじめとして、FIFAなどスポーツの国際機関はほとんどヨーロッパにあるのではないだろうか。世界経済からするとヨーロッパはとても世界の中心に位置するとは思われないが、スポーツの世界ではヨーロッパを中心に回っているのである。

東南アジアの国について昨年調査をしたことがある。その時にわかったのは、ほとんどの国はかつてどこかの国の植民地になっており、現在でも宗主国との交流が盛んであり、隣国同士の交流に乏しいということであった(ASEANの共同体が旨く行くかどうか疑問なのだが)。エリートの留学先は宗主国であることが多く見受けられる。

IOCのその他の地域の6人も、多くは植民地としてヨーロッパの国を“宗主国”としてあがめているのだろう。これがヨーロッパを「スポーツ政治」(こんな言葉があるのかどうか知らないが)の中心にしているのだと思う。

ふんどしを締めなおさないと、東京五輪は難しそうだ。
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レスリングがオリンピックの中核種目から外され、20年の大会(東京かも)から消えるピンチを迎えることになった。オリンピックの種目はロンドンでは26競技が実施されたが、次のリオでは7人制ラグビーとゴルフが加わって28競技となる。肥大化を避けるために、レスリングが生贄となってしまった格好だ。

理事会の投票で決められたようで、除外対象として多くの投票が集まったのはレスリングの他に、近代五種、テコンドー、ホッケー、カヌーの4競技で、過半数が決まるまで繰り返し投票が行われ(近々行われるローマ法王を選ぶ「コンクラーベ」と同じ方式だ)、最後に近代5種との決選投票でレスリングが敗れてしまったようだ。

いずれもマイナーな競技ではあるが、レスリングは古代ギリシャのオリンピアードから実施されている“伝統的競技”で、世界レスリング連盟には“油断”があったのではないだろうか。

他の4競技は誰が見ても除外候補になりそうな種目であり、危機感があったはずで、投票する理事へのロビー活動が積極的に行われていたと思う。伝統競技ということで胡坐をかいていたため、まさかの事態になったのではないだろうか。

日本はロンドンで38個の過去最多のメダルを獲得したが、銀と銅の鉱脈を掘り当ててしまい、金メダルは7個に留まってしまった。その貴重な金メダル7個のうち、4個がレスリングによるもので大騒ぎになるのはよくわかる。

まだ敗者復活戦があり、5月の理事会で復活を目指す野球やソフトボール、新規参入を狙う空手やスカッシュなど7競技で一つの枠を争うことになるのだが、新陳代謝を図って活性化を狙うIOCの方針からして、一度外されたものの復活というのは難しいのではないだろうか。

オリンピック種目から外されると、国の強化費は削減され、選手の大きな目標が失われることにより、その競技の衰退は免れない。だからオリンピック種目に居続ける事がマイナー競技にとって極めて重要なことになるのに、レスリング関係者には危機感がなかったということなのだろう。

野球・ソフトボールの復活を目指していたJOCは、5月の理事会で何をプッシュする方向で臨むのだろうか、難しい選択を迫られそうだ。
この年末・年始にも毎日ブログの更新をする予定だったが、中々筆が(?)進まず今日が今年の最初の更新となってしまった。書きたいことがなかったわけではなく、上手くまとめる事ができず更新せずに1週間過ごしてしまった次第だ。

例えば、大晦日には紅白を最初から最後まで通して見てしまった(この30年間にはなかったことだが)。「ヨイトマケの唄」に感動して何か言うべきだったと思ったが、結局まとめきることができなかった。

「いろんなことが頭をよぎり考えがまとまらない」のは今に始まったことではなく、仕事でも同じような症状が数年に1度くらい発生することがある。ブログの更新が滞るくらいではそれほどひどいダメージがないのだが、仕事となるとそうは言っていられなく困った問題だ。

気を取り直して、大好きな箱根駅伝の感想を。今年の箱根は、ダークホースの日体大が、大差をつけて優勝した。競馬に例えると、単勝50倍程度の穴馬が優勝したようなものだ。

波乱の最大の要因は初日の南風にあったと思う。往路の優勝タイムは前の年より15分も遅かったのだが、片道100キロちょっとだから1キロで10秒近く影響が出ていたことになる。

風の影響の象徴的なものが、2校が山登りの途中で棄権したことにあると思う。原因は「低体温症」とのことである。速いスピードで走っていれば体温が下がることはないと思うのだが、上り坂でスピードが上がらない所に、強烈な向かい風を受けたために体温が下がってしまったのだろう。それほど強い風が吹いていたということの証明だ。

日体大の勝因は、一人のブレーキも出さなかったことだ。10区間のうち、区間賞をとったのは山登りの5区だけで、残りの9区間はすべて区間で7番目以内の成績であり、特に2日目は5区間のうち4区間で区間2位の安定した走りになった。

追いかける方はオーバーペース気味に入るため、後半にバテが来るが、リードしている側はマイペースで走れるため、後半にもあまりタイムが落ちずに結局ラストの踏ん張りにつながるのだと思う。

日体大は予選会で圧倒的な大差をつけて1位突破したのだが、そのタイムは2人が60分を切り、残りの8人は60分台のタイムで、10人の力差はほとんどなかった。山登りで区間所をとった3年生キャプテンは予選会では60分36秒でチームでは6番目でしかなかった。

不思議に思っていたのだが、60分を切った2人は「タイムを稼ぐ」役目で、キャプテンは残りの選手を脱落させず「そこそこのタイム」でゴールするために、あえて集団でリードする役割を演じていたと事前の特集番組で報じられていた。

見事な作戦で予選会を突破すると同時に、全体の底上げを達成したのだと思う。これが全員区間7番目以内という安定した走りにつながったのだろう。

日体大の優勝には他校の優勝とは違った意味があると思う。学生の多くは、卒業後教員になる人が多い。箱根で優勝した先生を迎えた学校では駅伝熱が高まるのではないだろうか。キャプテンに底上げされたメンバーが、今度は地域のレベルの底上げにつながることを期待したいものだ。
昨日は日中全く陽がささず、最高気温も10度に達しない寒い1日となった。これまで我慢していた暖房のスイッチにも手が伸びてしまい、11月からこれでは先が思いやられる。熊さんのように冬眠できればよいのに。

WBCの代表候補が33人選ばれ、メジャーリーガーは1人も選出されなかったと報じられている。WBCの開催時期が3月であるため、出場するとなると始動を速めなければならず、過酷なシーズンを乗り切るためには冬眠により体力を蓄えねばならないためだろう。

日本は過去2連覇し大いに盛り上がったが、メジャーリーガーが参加しないとなるとこれまでのようにテレビにかじりつくようなことにはならないかもしれない。主催者であるアメリカ自体が真剣に取り組まないのだから、しらけてしまうのは当然のように思う。

サッカーではクラブチームの隆盛はあるものの、国同士の対決となるW杯は最高のイベントであるのに対して、野球の場合はWBCよりも“ワールドシリーズ”の方が断然人気は高い。

サッカーはヨーロッパがメイン市場なのに対して、野球の場合はアメリカがメイン市場であることがその理由なのだろう。実は、95年ごろまでは日本の野球市場の方が、アメリカのメジャーの市場よりも大きかった。

フィールドマネジメントというコンサルティング会社による推計だと、95年当時の日本の野球市場は1500億円ほどの売り上げがあったのに対して、メジャーの市場は1000億円を少し超える程度であったとされている。

それから20年の軌跡を見ると、日本は他の産業と同様に横ばいで、現在も1500億円程度とのことである(他の産業だと98年ごろをピークにマイナスになっているものも多く、減っていないだけにましかもしれないが)。一方、メジャーの市場は右肩上がりを続け、6千億円と日本の4倍の規模にも達しているとのことである。

不思議に思うのは、メジャーの右肩上がりを支えているのはテレビの放映権収入であるということだ。日本では、シーズン中にはほとんど地上波による中継はなくなってしまうほど廃れているのに、逆にアメリカでは放映権収入が牽引役になっているというのはどいうことなのだろうか。

答えは、日本は球団任せなのに対して、メジャーは機構が放映権の管理をしていることだ。売り上げ増につながるために魅力的な対策を講じており、今年から始まったワンゲームプレイオフなどもその一つなのだろう。

日本では、どことは言わないが特定の球団のご機嫌をうかがってばかりのためにごり押しがまかり通り、ドラフト破りや去年の開幕時期を巡る騒動なども想い起される。今年の9月に選手会がWBCへの不参加を表明した時に反対の論陣の先頭を切っていたのが報知新聞である(なぜか行徳の飲食店においてある新聞は読売と報知新聞ばかりである)。

WBCの日本ラウンドの興行権を持っているのは読売新聞とのことである。不参加となれば大損害となるために、系列の報知新聞は参加に向けての論陣を張ったのだろう。

95年にはメジャーを凌駕するほどの市場規模だった事への功績は認めるが、特定球団への依存体質がその後の低迷につながったのは間違いないだろう。

今年サッカーのJ2が大いに盛り上がった。J1への昇格が従来の3位までから、上位2チームの自動昇格と3~6位までのチームでのプレーオフが行われたためである。終盤まで自動昇格やプレーオフ出場権をかけて激戦が続き、プレーオフの最終戦には3万7千人もの観客を集めている。

これはJリーグ機構が行った改革の成果である。日本のプロ野球は1500億円の市場を安定的に維持していけばよいという考えもあるのだろうが、このままでは衰退の道を歩み始めるのはそう遠くないと思う。
昨日は、競馬のジャパンカップが行われた。天気も良かったので、東京競馬場に出かけようとも考えたが、懐とも相談の上、大人しくテレビ観戦にした。

ジャパンカップとは相性も良く、何度も的中しており、一昨年などは外れていたのに、1位に入線した馬が2着に降着となり、思いがけない的中馬券を手にしたほどの好相性のレースである。

この時の降着の判定は、外国のレースでは騎手に対する処分はあるものの、着順は変更しないとされているようなケースであった。進路妨害があったとしても明らかに脚勢が違う場合は、降着処分をしないというもので、“国際化”を標榜するJRAはこれを受けて失格・降着の判断基準を変えることになった。

昨日のレースは、1位入線をした馬が妨害をしたのだが、騎手は来週の騎乗停止という処分を受けたが、着順の変更はなされなかった。下記のURLの「パトロールビデオ」をご覧いただきたい。http://www.jra.go.jp/JRADB/accessS.html#

馬を激しくぶつけあい、競馬とは格闘技なのかと思わせるようなシーンである。ぶつけられた馬はこれによって勢いはそがれたであろうし、着順変更があっても仕方がない騎乗ぶりだったと思う。「ファイトあふれる好プレー」とは到底言い難い内容である。

私にとっては、3着になった馬を狙っていたので、どちらになっても馬券は外れは外れなのだが、猛烈に悔しい思いをした方が数人いたのではないだろうか。

というのも、昨日のWin5は、1レース目で18番人気の馬が勝ったため、800万票の投票があったものが1万票に激減してしまっていた。この時点で高額配当が出ることは決定的で、5レース目のジャパンカップが始まった時にはわずか10票にまでなっていた。全員が的中したとしても6千万円を超える配当が確定的で、的中者なしになる可能性も十分ありえた。

ハナの差で負けたオルフェーブルは単勝2倍の1番人気の馬であり、10票の中の3~4票はあったのではないだろうか。3~4票だとすると配当は1億5千万から2億になったことになる。着順変更があるかないかは、この人たちにとっては大問題であり、この判定結果には納得がいかず、しばらく立ち上がれないのではないかと同情したくなる。

馬主も1着賞金2億5千万が2着賞金1億になってしまったわけで、ここでも1億5千万の差がある。Win5に投票して最後まで残った人の3~4人と合わせると、判定に泣いた人が4~5人いたことになる。

ほんの数人の被害であるため、“社会問題化”はしないのだろうな…


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