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この年末・年始にも毎日ブログの更新をする予定だったが、中々筆が(?)進まず今日が今年の最初の更新となってしまった。書きたいことがなかったわけではなく、上手くまとめる事ができず更新せずに1週間過ごしてしまった次第だ。

例えば、大晦日には紅白を最初から最後まで通して見てしまった(この30年間にはなかったことだが)。「ヨイトマケの唄」に感動して何か言うべきだったと思ったが、結局まとめきることができなかった。

「いろんなことが頭をよぎり考えがまとまらない」のは今に始まったことではなく、仕事でも同じような症状が数年に1度くらい発生することがある。ブログの更新が滞るくらいではそれほどひどいダメージがないのだが、仕事となるとそうは言っていられなく困った問題だ。

気を取り直して、大好きな箱根駅伝の感想を。今年の箱根は、ダークホースの日体大が、大差をつけて優勝した。競馬に例えると、単勝50倍程度の穴馬が優勝したようなものだ。

波乱の最大の要因は初日の南風にあったと思う。往路の優勝タイムは前の年より15分も遅かったのだが、片道100キロちょっとだから1キロで10秒近く影響が出ていたことになる。

風の影響の象徴的なものが、2校が山登りの途中で棄権したことにあると思う。原因は「低体温症」とのことである。速いスピードで走っていれば体温が下がることはないと思うのだが、上り坂でスピードが上がらない所に、強烈な向かい風を受けたために体温が下がってしまったのだろう。それほど強い風が吹いていたということの証明だ。

日体大の勝因は、一人のブレーキも出さなかったことだ。10区間のうち、区間賞をとったのは山登りの5区だけで、残りの9区間はすべて区間で7番目以内の成績であり、特に2日目は5区間のうち4区間で区間2位の安定した走りになった。

追いかける方はオーバーペース気味に入るため、後半にバテが来るが、リードしている側はマイペースで走れるため、後半にもあまりタイムが落ちずに結局ラストの踏ん張りにつながるのだと思う。

日体大は予選会で圧倒的な大差をつけて1位突破したのだが、そのタイムは2人が60分を切り、残りの8人は60分台のタイムで、10人の力差はほとんどなかった。山登りで区間所をとった3年生キャプテンは予選会では60分36秒でチームでは6番目でしかなかった。

不思議に思っていたのだが、60分を切った2人は「タイムを稼ぐ」役目で、キャプテンは残りの選手を脱落させず「そこそこのタイム」でゴールするために、あえて集団でリードする役割を演じていたと事前の特集番組で報じられていた。

見事な作戦で予選会を突破すると同時に、全体の底上げを達成したのだと思う。これが全員区間7番目以内という安定した走りにつながったのだろう。

日体大の優勝には他校の優勝とは違った意味があると思う。学生の多くは、卒業後教員になる人が多い。箱根で優勝した先生を迎えた学校では駅伝熱が高まるのではないだろうか。キャプテンに底上げされたメンバーが、今度は地域のレベルの底上げにつながることを期待したいものだ。
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