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昨日は大雨と強風で、外出を控える事になってしまった。お陰で、ダルビッシュの力投をプレーボールからじっくり見る事が出来た。これまで完全試合やノーヒットノーランの試合というのは、ニュース映像や紙面で見たことしかなく、中継はもちろんライブでも経験はなかった。(20代の頃大阪球場でのオールスター戦で、先頭打者がホームランを打った後、後続の27人が全てアウトになったという“準完全試合”を観戦した記憶はあるのだが)。

何年か前の日本シリーズで、山井と岩瀬の継投による完全試合(こうは呼ばないのだろうが)はテレビで見ていたが、ゲームの途中からの観戦であり、試合開始からつぶさに見ていて、途中から“おや”という感じになり、さらにそれが完全試合を意識するという観戦の仕方の経験は一度もなかった。

一人もランナーが出ていないことを意識し出したのは、3回が終わった時のことで、4回にトップバッターからの攻撃になったからだ。それでも記録の事はあまり考えていなかったが、完全試合を意識するようになったのは、5回のあわやホームランという打球が飛んでからだ。打った瞬間はホームランという打球だったが、スタジアムの広さに助けられレフトフライに終わり、さらに次の打者のライナーがファーストの正面に飛ぶという幸運の連鎖で、ひょっとするとという思いがするようになった。

テレビの解説とアナウンサーのぎこちないやりとりで、完全試合が話題になったのは6回の事である。7回あたりからスタジアムの雰囲気が変わり、何となくざわざわとした雰囲気になってきたように思う。この時点でほとんどの観衆は完全試合を意識したのだろう。

最後の最後で、股間を抜かれて大記録はならなかったが、ハラハラドキドキの試合をたっぷり楽しむことができた。録画ではなく、同時進行でなければ決して味わえない貴重な経験だったが、平日の朝っぱらからこのような楽しみがあるということは、いかに暇かということの証明でもあるようで、少し考えさせられる出来事だった。

来週あたりから、少し忙しくなりそうだが…
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プロ野球が開幕したというのに、「花冷え」を通り越した寒さが続いている。先週末に満開を迎えた桜の花びらは“冷蔵保存”されたようで、1週間見ごろが続いたままでいる。先週の土曜の花見で引いてしまった風邪はまだぐずっており、花冷えが大きなダメージとなってしまった。

そのプロ野球だが、日本ハムの大谷の二刀流が注目されている中で、デビュー戦で2本のヒットを放ち、流石という活躍をしたが、初戦で残りの2つのアウトは三振、昨日の2戦目も2打席連続三振で途中交代した。

アウトの全てが三振なのだが、長嶋のデビュー戦では4連続三振、王もデビュー戦では三振の山を築いているのだから、2試合で4三振というのは“吉兆”と言えるのかもしれない。一つ気がかりなのは、写真で見ると打った瞬間に身体がそっくりかえったようなスイングになっていることである。インコースのボールを腕をたたんでスイングしたせいかもしれない。

体重が後ろに残るというのは、いいことなのか悪いことなのかよくわからないのだが、ゴルフの世界ではズドンと撃つたびに後ろに下がる“明治の大砲”と形容され、よくないスイングだとされている。このようなスイングでも先発出場させるのだから、ゴルフと野球とでは違うということなのだろう。

順調に成長を続けるなら4月末の本拠地の試合で、先発投手としてのデビューが予定されているらしい。「4番ピッチャー大谷」のアナウンスが今シーズン中に流れるようになれば、新人王は間違いないだろうし、流行語大賞は“二刀流”で決まりだ。
WBCが終わったと思ったら、今度は来週にサッカーのヨルダン戦がある。勝てば間違いなく、引き分けでもほぼ本大会出場が決まるという、アウェーではあるが力の入る一戦だ。その決戦の前哨戦として、今夜はカナダとのテストマッチが行われるのだが、試合開始は夜中の1時からとのことで、観るべきかどうか悩みどころだ。

カーリングの世界選手権も現在行われており、残念ながら日本はプレィオフへの出場はならなかった。BSで放映されており、夜中に目が覚めた時に何試合かは観てしまった。前回のオリンピックまでは、カーリングというと「チーム青森」が代表の代名詞だったのだが、今回の代表は「中部電力」である。

サッカーやWBCでもそうだが、チームスポーツの代表というのは個々のチームから優秀な選手を選抜して編成するのが当たり前だと思っていた。しかし、カーリングの場合は、日本チャンピオンになったチームがそのまま代表となり、選手を集めての代表チームを編成するということはない。チームワークがそれだけ重視されるということだろう。

これで想い出したのが、私の大学時代に9人ものオリンピック選手が出現したことだ。関西では学生スポーツで一応強豪校であったのだが、関西ローカルということもあり、オリンピック選手は出ても1人か2人であり、8名のオリンピック選手というのはこの時(メキシコ五輪)だけだったと思う。しかも、大抵は現役の学生ではなく、OBが社会人になって出場するというのがほとんどだったと思う。

この時は現役学生が9人も出場するということもあって大騒ぎになり、選手たちが烏丸通をパレードし、京都駅前で壮行セレモニーを行った。私も体育会のはしくれだったのでパレードのお供をし、壮行会にも参加したのを覚えている。

8人もの大量出場したのは、ボート競技で最も多くのメンバーで漕ぐ「エイト」に出場したためだ。カーリングと同じように、日本チャンピオンがオリンピック出場権を獲得することになっており、ダークホースでしかなかったのに、選考会で優勝してしまったための“怪挙”であったのだ。クラスメートに偶然メンバーの1人がおり、かなりの体格をしていたのだが、外国人選手と比べると一回りも二回りも違い、体力勝負のボート競技ではかなうわけがなく、本大会では敢え無く討ち死になってしまった。

エイトが選抜チームの編成をしないのは、8人のオールが一糸乱れずにこぎ続ける事が必要であり、個人の資質よりも“息が合う”ということの方に重きを置いているためなのだろう。しかしこの方法では世界に立ち向かうことができず、最近の五輪ではエイトでの出場は聞いたことがない。

カーリングも気心が知れていることが重要になり、選抜チームを編成するとメンバーは代表の活動に専念をせざるを得ず、所属チームの活動ができなくなってしまうということで、チャンピオンチーム=代表ということになるのだろう。

今ちょうど、選抜高校野球の開会式が行われている。最近この開会式を注目してみるようにしているのだが、その理由は「君が代」を聴くためだ。君が代を斉唱するのは、毎日学生音楽コンクールを優勝した高校生が唄うのだが、今年も素晴らしい君が代を聴くことができた。
昨日は東京ラウンドの1位決定戦が行われた。対戦相手を順位によって決めることになっているためだが、余計な“消化試合”だと思う。北米ラウンドの1位と2位に大して違いはなく、どちらが出てきても厄介な相手であることは間違いはない。

1位だと準決勝に進んだ場合中1日の余裕があり、2位だと連戦で決勝に臨むことになるのだが、何試合も連戦するのならともかく、2試合限定ということならこれも大きな影響を与えるようなものではない。

むしろ、消化試合を1試合はさんだ弊害の方が多いのではないだろうか。調子を落としている選手にチャンスを与えてきっかけの浮上をつかむというのもあるのだろうが、調子の悪い選手というのはトーナメント戦に特有の“しびれる”展開での勝負強さに欠けているということもあり、真剣勝負でない所でいくら好結果を出しても誤ったメッセージを与えてしまうだけかもしれないと思う。

日曜日の試合で6本のホームランが出たことの弊害も昨日の試合にはあったように思う。日曜日に試合を決めるホームランを打った松田や、“若き主砲”と称される中田などはレフトスタンドしか見ていないようなスイングをしていたように思った。

阿部の2本目のホームランはフラフラと上がった打球で、ライトが塀に辿りついて待ちかまえているのに、ギリギリでライトスタンドの最前列に飛びこんだものだった。他の球場では明らかにライトフライであり、テレビの解説で登場していた桑田は「ドームラン」と断定していた。普段経験することのないしびれる試合となるWBCにおいて、余計な試合をやってしまったのではないだろうか。日本チームの首脳陣の責任ではないのだが。

今朝の海外ニュースは、どの国でもトップニュースは「黒い煙」の話題ばかりである。プロテスタントの国であるアメリカでも、ABCニュースのキャスターがバチカンへ出張しているようで、ローマ法皇の存在というのは我々日本人の感覚からは計り知れない大きな存在であるようだ。

昨夜は、BSで「八重の桜」を観てからじっくりWBCに臨むつもりだったのだが、うっかりして6時からの放送を見逃してしまい、WBCは7時から8時までの限定観戦になってしまった(9時からはNHKスペシャルが見逃せないからだ)。

日本が先攻ということも功を奏し、1時間限定でも勝利を確信することができた。オランダの投手が甘かったこと、東京ドームという恵まれた環境もあり、3本のホームランでドカンドカンと6点になってしまった。福岡ドームなら松田だけがスタンドインで、鳥谷と内川の当たりはフェンス直撃だったと思う(外野手のファインプレーが見られたかもしれない)。東京ドームマジックということか。

その後の3発については観ていないので、東京ドームマジックが起こったかどうかは分からないが、投手の甘さも見逃せない。先発投手や二番手に登場した投手を見る限り、打ち頃のスピードでしかも甘いコースに入ってくるわけだから、王建民に苦しめられたバッター達が見逃すはずはなく、花火の6連発になったということだ。

これでサンフランシスコでの最終ラウンドに進出が決まったのだが、日本選手のホームランは見納めになりそうだ。専守防衛に徹し、スモールベースボールでコツコツ攻めるいつものヒヤヒヤドキドキのWBCが楽しめそうだ。

その決勝ラウンドで対戦する相手だが、アメリカがカナダに逆転勝ちして何とか2次リーグに進出を決めたが、ドミニカ、プエルトリコというメジャー選手の“補給基地”のような2カ国が相手であり、簡単ではないように思われる。本家のアメリカが2次ラウンド敗退というのも十分考えられる(むしろその可能性の方がつよいのかもしれない)。

昨日、メキシコとカナダの試合で乱闘が起こり、7人が退場させられたという見出しの記事があった。既に敗退が決まっていたメキシコと敗退濃厚なカナダとの試合で、乱闘という“真剣勝負”が行われたのか訝しく思っていたのだが、今朝の日経の記事でその理由が判明した。

9-3と大きくリードしたカナダが、9回に先頭打者がバントヒットしたことがきっかけである。台湾での1次リーグでもそうであったように、4チームのリーグ戦では3チームが2勝1敗で並ぶということが考えられる。その場合は、得点率や失点率などで決めるというルールになっている(何を優先して決めていくのか詳細は知らないのだが)ので、少しでも得点を稼いで望みをつなげたいということで大差ゲームでのセーフティバントということになったのだろう。

しかしこれは、メジャーでの“暗黙の了解”に対する掟破りとメキシコ選手に映ったようで、掟破りに対する慣例に従って次のバッターに対する死球、さらに慣例通りの乱闘ということになったようだ。セーフティバントが安全ではなかったのは皮肉なことなのだが、もう一つ皮肉だったのは大差をつけた相手に恥を与えないという“武士の情け”のような暗黙の了解の存在だ。

日本の野球では、大差をつけた試合でも容赦なく送りバントをして追加点を狙うという、武士の情けのかけらも見られないシーンをよく見かける。WBCでも掟は存在するようなのだが、侍ジャパンは決勝ラウンドでこのようになった時に送りバントをするのだろうか(大差のリードの場面は考えられないのだが)。




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