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「近いうち」とは政治の世界では3カ月以内を指す言葉だと、昨日判明した。野田首相が谷垣総裁に約束したのは8月だから、明日解散するということはほぼ3カ月が近いうちの許容範囲ということになるのだろう。国会議員の先生方が走り回る文字通りの師走の到来だ。

今朝の最低気温がとうとう10度を下回り、寒さが身にしみる季節だが、走り回るのにはちょうど良い気温であり、師走という言葉はこのことを示しているのかもしれない。

昨日のオマーンとの試合は、季節のない中東の地での開催であり、試合開始前の気温は34度だった。雪が降りだしているヨーロッパから2日前に現地に移動した選手たちは、身体を順応させるのに大変だったと思う。特に、最も寒いモスクワからやってきた本田は精彩を欠くプレーぶりだったが、暑さが影響したのではないかと思う。

昨日は、8時半のキックオフで10時過ぎには試合が終わり、私にとっては普段通りの晩酌のペースでギリギリ耐えられる時間帯でのゲームであった。通常、中東での試合はナイトゲームで行われることが多い。7時半キックオフなら日本時間では夜中の0時半、8時半なら1時半であり、晩酌を控えるか、一旦仮眠をとってから試合に臨むかという特別な措置を取らざるを得ない。

しかし、昨日の現地時間3時半というキックオフは、そうしたことをせずに普段通りのペースであるから、私にとってはありがたかった。しかし、走り回る選手たちにとっては、難行を強いられたことであろう。

W杯の本選なら、1日3試合を消火するために、昼間の試合が生まれても仕方がないが、最終予選で時間帯をずらさなければいけないのだろうか、疑問だ。放映権を持つテレビ局が私のような生活ペースの視聴者に配慮して、3時半のキックオフを主張したとは思いたくないのだが…

それにしても、終盤に追い付かれても落ち込むことなく終了寸前に勝ち越し点をあげて勝ちきるというのは、随分とたくましくなったと思う。ヒヤヒヤ、ドキドキしながら見ていたドーハの悲劇や、ジョホールバルの歓喜の頃とは隔世の感がある。その頃から現在まで、デフレが進行しているのだが、サッカーの世界だけはインフレが続いているのだろう。




 

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ジャイアンツは本家のように勢いに乗ってスイープとはいかなかった。地元に帰ってフアンの声援に乗せられて、ハムが奮起し一矢を報いる事が出来た。日本のプロ野球をシーズン中にテレビで見ることはなく、ポストシーズンゲームのみの観戦というのがこのところのパターンになっている。

テレビを通じても、スタジアムの熱気が感じられ、ホームゲームのアドバンテージがいかに大きいか思い知らされるゲームになった。スタンドの中継画像を見ていて感じることの一つは、日本ハムの応援席に中高年の女性の姿が目に付くことである。

野球やサッカーをスタジアムで観戦する人は男性の方が圧倒的に多く、女性の姿は目にしたとしても若い女性の方が多いように思う。しかし、昨夜の試合ではカメラが意識的に撮っているのかもしれないが、年配の女性の姿がやたらと多いように感じられた。

最後に野球場で生観戦したのは、15年ほど前の事でスタンドの様子はほとんど記憶にはない。サッカーもこの5年ほどはスタジアムに足を向けていない。ただ昨日のような中高年女性の姿が目立ったという印象はなかった。

北海道という土地柄なのか、スポーツ観戦の客層の変化なのか、スタジアムに足を運んで確かめねばならないと思うのだが、野球のシーズンは終わってしまった。サッカーもスタジアムは遠いし、ラグビーだと昔ほどポピュラーではないだろうし、来年まで検証はお預けになりそうだ。

レギュラーシーズンを見ていないだけに、名前を聴いたことのない選手が多いことに驚かされる。ジャイアンツの松本という選手が昨日はひときわ印象に残ったのだが、なぜレギュラーではなかったのか不思議でならない。
昨日のドラフト会議で、メジャー志望を宣言した花巻東の大谷投手を日本ハムが指名した。昨年も「巨人以外は浪人」とした東海大の菅野を指名しており、2年続けて“強行指名”を選択したことになる。

入団拒否というリスクを承知の上で勇気のある決断ではあるが、昨年の場合と今年とでは少し事情が違うと思う。昨年の場合は他球団に指名されたくない菅野と巨人の“ドラフト破り”への挑戦で、その勇気は称えられてよいと思う。

しかし、今年の場合は掟破りをしたのではなく、大谷投手のメジャーに挑戦したいという若者らしい志に対して、水を差すような行為であると思うからだ。

ドラフトの指名を受けながら、メジャーでプレーした場合は帰国しても3年間日本ではプレーできないとする、自分たちで勝手なルールを作り、大谷投手の不利益を承知の上での指名という大人げない振る舞いのように私には見える。

一流のアスリートには、世界最高峰の舞台で競い合いたいという願望が常にあるものだと思う。プロ野球だけでなく、サッカー選手にしてもゴルファーでも同じであり、卓球でもトップは中国を戦いの場にしている。

大谷投手にしても、160キロのストレートを持っているのだから、メジャーのバッター相手にどれだけ通用するのか試してみたいだろうし、メジャーの若手育成のシステムの中に身を置きたいということもあろう(日本ハムは育成技術では日本一だとは思うが)。

ビジネスの分野では、成長していくためには国際的な競争の場で勝ち抜いていくしかないのが当たり前になってきている。日本のプロ野球もスポーツ・ビジネスであるならば、メジャーと競争して自らを磨きあげていくほかはないだろう。

その一歩は、ドラフトとFA制度の改革が必要だと思う。戦力の均衡化(今年のセリーグは特にひどかった)のためにくじ引きではなく、下位チームから優先権を持つウエーバー制度とし、そのかわり選手が自由に移籍できるFAの権利を得るための年限を4~5年に短縮するということをセットで採用するべきだと思う。

このところパリーグで最下位の常連であるオリックスは9回連続でくじに負けていたが、今年でとうとう10連敗になってしまった。これでは優勝争いに加わるのは至難の業であり、オリックスフアンのためにもドラフト改革はやるべきだと思うのだが…


昨日の夜は、凱旋門賞のテレビ中継があった。日本から昨年の三冠馬のオルフェーブルが出走し、1番人気にするブック・メーカーがあるほど注目されていたので、11時25分の出走時間に合わせていつものように晩酌を控え目にして中継を楽しみに見た。

直線に向くまでいつものように後方に位置し、ラスト300mで大外から先頭に立った時は脚色から見て楽勝するかと思えたが、そこから内側にヨレてしまい、最後の5mで刺されてしまい、残念な2着になってしまった。

隣に馬が居ればヨレる事もなかったのだろうが、あまりにも鮮やかに追い抜いてしまったために内側にもたれてしまったのだろう。これで凱旋門賞に日本の馬が2着になったのは3度目で、これまではよく頑張っての2着で勝てるという感じはしなかったが、昨日は楽勝しそうだったのに、悪い癖を出しての残念な2着で、上手の手から水が漏れるという言葉がピッタリする。

凱旋門賞の行われたロンシャン競馬場は3コーナーから4コーナーにかけても直線のようになっており(フォルスストレートと呼ばれる)、難しいコースのためにフランス人ジョッキーが騎乗していた。馬場の癖をよく知っているジョッキーか、内にヨレるという馬の癖をよく知っているジョッキーかの選択だったのだが、乗り変わりが裏目に出た気がする。

口惜しい負け方に、飲み直しがすぎてしまい、今朝目が覚めたら10時を回ってしまっていた。世間では今日は体育の日で、寝坊も許されるのだろう。

ところで、凱旋門賞は世界一を決めるレースで、賞金も300万ユーロという高額だったのに、今朝の新聞では220万ユーロとのことで、ヨーロッパの不況の影響の大きさがよくわかる出来事だ。
今日は、メジャーリーグの最終戦であるが、まだ地区優勝が決まっていない地区がアリーグで2つもある。ヤンキースは勝てば優勝だが、負けるとオリオールズの試合によっては優勝決定戦に持ち込まれる可能性がある。

西地区は、ぶっちぎっていたレンジャーズに、マネーボールのアスレチックスが残り10試合で5ゲーム差を猛追してとうとう昨日追いつき、今日の試合で勝った方が優勝し、負けた方がワイルドカードに回ることになる。

昨年まではワイルドカードでも、5試合のプレーオフに進むことができ、地区優勝のチームと同等の権利が与えられたが、今シーズンからワイルドカード出場チームが2チームに増え、ワイルドカード同士で1試合行い、勝った方がプレーオフに進出することになる。

最終戦まで優勝争いがもつれたヤンキースやレンジャーズにとっては、勝つと負けるとでは天国と地獄ほどの違いである。特に独走を続けていたレンジャーズの選手にとっては尚更だろう。

先ほどからテレビを見ているが、勢いのあるアスレチックスは4点差をひっくり返してしまった。このままいくと、レンジャーズはワイルドカードに回ることになり、ダルビッシュがしびれる試合の先発になりそうだ。

もう一つのしびれるヤンキースの試合は、黒田の先発である。相手のレッドソックスの先発は松坂とのことで、こちらも見逃せない試合なのだが、高松へ出かけなければならないので、立ち上がりだけしか見る事が出来ない。

ワイルドカードを1チーム増やすことで、これだけシーズン終盤が盛り上がるとは思わなかった(プレーオフ枠を設けてサッカーのJ2が熾烈な昇格争いになっているのと同じ現象だ)。メジャーリーグには知恵者が居るものだと感心させられるが、来年はまた新たな趣向が加わるという。

リーグ戦の攻勢チームは偶数でないと、お休みのチームが出てくる。メジャーは30球団なので、現在はアリーグ16、ナリーグ14という構成になっている。これを来シーズンから15チームずつにする計画だ。

お休みにするのではなく、余ったチーム同士で交流戦を行うという仕組みにするので、シーズンの最初から最後まで交流戦が行われることになる。これも面白い試みで、興味がさらに増すものと思われる。


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