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尖閣問題で中国の圧力が一段と強くなった中で、沖縄地検は処分保留のまま釈放すると発表した。先日この問題で、「もう一つの検察問題」としてこのブログに記事を書いたばかりなのだが、「さらにもう一つの検察問題」が生じたように思う。

検察問題だと考えたのは、どうせ釈放するのだから、杓子定規に拘留延長などせずに釈放すべきだったと思ったからである。しかし、国内法に則り拘留延長したからには、きちんと処分をして釈放するべきであり、処分保留のまま釈放するのは最悪の判断だと思う。

理不尽な圧力に屈した形になったことは、今後の対応に置いて禍根を残したことになるのが一つの問題だが、もっと大きな問題は「検察の政治判断」であると思う。

検察の記者会見では、外交上の事情を配慮した事を述べているが、これは明らかに検察が政治的判断を行っているということを証明したのではないだろうか。

小沢前幹事長の政治資金の問題(賄賂ではなく、記入ミスの問題で国会議員まで逮捕したこと)、鈴木宗男議員の「国策捜査疑惑」や、この数日話題になっている大阪の特捜部の事案(証拠の改ざん問題ではなく、そもそもの厚労省の局長を逮捕したこと)など、検察の「政治判断疑惑」に対する不信感が一層大きくなった気がする。

ところで、今回も官房長官や外務大臣は、「粛々と対処する」という発言をしていたが、政治家が“粛々と”という言葉を使う時は、“注視”しなければならないようだ。
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西郷さんは今度は勝つかと思ったが、やっぱり負けてしまった。党員・サポーター票で大きな差が付き、優勢と見られた国会議員票でもわずかに及ばず、「選挙に強い」という神話は崩れた格好だ。

新聞の見出しでは、「圧勝」の文字が躍るのだろうが、これには注意が必要だ。5:1という大きく差が付いた党員・サポーター票だが、得票率でみると3:2でしかない。小選挙区制度と同じ「総取り制」による雪崩現象が起こったためで、このシステムの問題点が改めて浮き彫りになったと思う。

とは言え、200人もの議員が支持をしたのに、その選挙区では50人分の支持しか得られなかったのはショックが大きいだろう。特に、マッチ・ポンプ的な道化師役を演じた前首相や、政権放り投げのA級戦犯でありながら小沢支持に回った前官房長官が、自分の選挙区で取りこぼしたのはいただけない。次の選挙が不安になるのではないか。

今回の代表選挙は、私には西南戦争がダブって仕方がない。政権交代を果たしながら中枢のスポットから外れた面々が小沢を担ぎ出したのは、討幕を成し遂げたのに、遠ざけられ不満を爆発させた志士たちと同じように見えて仕方がない。

昨日は、打ち合わせの時間をずらしてもらい、最後の両者の演説を聴いてから仕事に出かけた。私の評価では、菅首相の判定勝ちであった。

その演説の最初に、亡くなった2人の議員の名前をあげたのも、討幕に功がありながら志半ばで亡くなった維新の志士達の事が連想させられた。また、演説の中で民主党の議員の出自の職業を連綿と読み上げた。これもいろんな階層の人々によって成し遂げられた明治維新を想い起されるもので、「原点」を意識させられた議員も多かったのではないだろうか。

ここまで考えた時に、不幸なことに気が付いた。大久保利通が居ないのである。討幕までは西郷さんの力が大きかったが、新政権の船出の功労者は大久保である。西郷さんに擬せられる人物はいても、大久保のような人物が居ないとなると…

新政権誕生のニュースと同時に、円高が急加速だ。
今日は民主党の代表選挙の日である。両候補ともに、最後の演説に力を込めているようで、是非とも聴きたいと思っていたのだが、その時間に打ち合わせがあるために断念せざるを得ない。演説は内容だけでなく、語り口や会場の雰囲気・反応まで総合的に判断しなければならないため、ニュース映像や記事では評価できず、直接触れる事が出来ないのは残念だ。

民主党の代表選が自民党のそれと違うのは、議員の投票に党員投票の結果が影響を及ぼさないようにするために、秘匿されている点だ。日和見を許さない制度になっている。自民党の総裁選では、地方票の結果で雪崩をうつのとは対照的である。

党員・サポーターや地方議員の得票は必ずしも民意とは言えないのだが、それを議員投票の判断材料にできないというのは問題があると思う。大きく食い違う結果になれば、小沢嫌いのメディアの攻撃材料をまた与える事になるのではないだろうか。

ムニャムニャ言うだけの頼りない首相も嫌だが、胡散臭い取り巻きに担がれた小沢にも信頼が置けない。最も気に入らないのは、支持を取り付けるために業界団体回りを積極的に行っていることだ。

昨年の自民党が政権を失った選挙でも、麻生総裁が最初に行ったのは、経団連をはじめとする団体行脚だった。官僚政治を打破するとお題目を唱えても、業界団体という利権集団を熱心に訪問するというのは、衣の下の鎧が見えすぎではないだろうか。国民は見ていると思う。

小沢を見ていると、討幕を果たしたものの政権中枢から外され、政権に不満を持つ青年将校たちに担がれた西郷さんを想い出してしまう。今度は西郷さんが勝利しそうなのだが、来年の春までは持たないだろう。

昨日は風向きが北東風に入れ替わり、秋の風を実感させられた一日だった。明日は揺り戻しがあるようだが、スーパー猛暑もようやく来週には終焉を迎えるようだ。

民主党の代表選挙も来週に終焉となる。ニュース映像で見る限りでは、小沢の演説は中々迫力があり、印象度では菅首相を上回っているように思う。消費税発言以来、安全運転に徹しムニャムニャとしか聞こえない発言に終始している首相よりも、主張がはっきりしているためだ。攻める側と守る側の立場の違いなのだろう。

腑に落ちないのは、わずか3カ月で首相が替わるかもしれないのが、民主党のルールによるということだ。首相という公的な座を、党のルールという私的事情で左右されるというのはおかしなことではあるまいか。

野党の場合は、私的ルールにより2年ごとに信任を求めるのは不思議ではない。しかし与党の党首は国のリーダーでもあり、私的事情でコロコロ替えるというのはどうかと思う。しかも、今回のように政権を放り投げた結果の後任者の任期が、2年ではなく、前任者の任期に制約されるというのは、“国益”(使いたくない言葉だが)を損なうのではないだろうか。

与党になったら、ルールを変える必要があると思う。年限を切るのではなく、政権選択選挙までを任期とし、有権者からの信任が得られれば(過半数を獲得すれば)、自動的に留任するというのが筋ではないだろうか。

この方式で一つ厄介なのは、参議院選挙の存在がある。選挙の方式が異なるために、衆議院選挙と結果が大きく食い違う現象が続いており、どちらが民意をより反映しているかを見極める必要がある。

今回の代表選挙が熾烈なものになっている要因の一つは、参議院選挙の敗戦をめぐる責任論があるのも、そうしたことを現わしているのであろう。

そうであるならば、参議院選挙の結果を反映させられる、3年の任期というのも一案だと思う。となると、今回のように3カ月で党首選びをしなければならなくなる。悩ましい問題だ。
ゴタゴタの末に、代表選挙でのガチンコ対決が決定した。トロイカ+1による談合政治を首相が拒否したためで、首相が「技あり一本」を決めた形だ。これで男を下げたのが、仲介役に勝手に名乗りを上げ、ゴタゴタを大きくした前首相だ。

小沢支持を表明することで、ガチンコ対決を導き、今度は党内分裂を危惧して、慌てて整に乗り出すという節度のない行動である。このような行動を、火を点けておいて次には消しに回るという「マッチ・ポンプ」と呼ぶが、人として絶対にやってはならない行為であり、結果がどうなるにせよ政治生命は尽きたと思う。

ところで、「トロイカ+1」という言葉の意味だが、拒否権付きの最高意思決定機関だったらしい。小姑、大舅に囲まれて、店を任せられた婿としてはやっていられず、拒否をするのは当たり前だ。小さな集団ならいざ知らず、400人を超える議員集団を統治する形としては最悪だろう。

ここまでのゴタゴタを見ていて改めて感じるのは、権力=人事権ということだ。気に入らない官房長官と幹事長の更迭を求めたのがことの発端であり、最高権力者が人事権を手放さなかったのが、それならばという対決になったのだろう。

30年以上前に、ある業界の有力企業を4社並べて、10年間の組織の変遷を研究したことがある。驚いたのは、どの会社も毎年必ず組織を変えていることだった。

環境の変化に対応してというのは表向きの話で、権力の座についたものにとって、「人事権」というものを盾にとって自在に駒を動かせるという罠にはまってしまったのだと思う。権力者にとって人事権というのは、猫にとってのマタタビのような魅惑的なものではないだろうか。

拒否権付き最高意思決定機関というのは、当然人事権にもおよび、この立場で首相の座に着くのは、操り人形でしかなく受け容れられないのは当然の結果だろう。

公約という言葉が、マニフェストに置き換わり、最近ではアジェンダなるわけのわからない言葉まで登場している。どちらにしても国民に対する約束なのだろうが、掲げられている政策のすべてに賛同している人は少ないと思う。

それなのに、なんでもマニフェストにあるからと強引に進めるのは、無理があるように思う。「マニフェスト原理主義者」と「マニフェスト修正主義者」の戦いでもある今回の代表選は、どのような主張が出され、どのような決着が図られるのか、“注意深く見守って”いきたい。


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