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今朝は北東風が吹いており寒い。この10日ほど平年を下回る寒さになっており、桜は開花はしたものの中途半端な3分咲き状態で推移している。満開になっていないため、今日の強風にも耐えてくれそうで、週末には一気に満開になりそうだ。

昨日、注目の日銀短観が発表された。景況感とくに底入れの時期を確かめようというのが、今回の日銀短観が注目されるゆえんだ。先行きどうなりそうなのかを判断したいためだ。

現状を表す景況感はマイナス58と、オイルショックの時を下回る過去最悪になった。一方、3ヵ月後の先行きの見通しがマイナス51と現況を上回ったことに微かな光を見出したのだろうか、株価は少し上昇している。景気の“気”の部分をあらわしているのだろうか。

このところ色んな経済指標で、「オイルショック以来の」という表現をよく見かける。その頃から各種統計データが整備されだしたこともあるのだろう、オイルショック以前にまで遡るのは今のところ見かけない。

ところで、このオイルショック以来という表現だが、アラカン世代以上ではオイルショックを社会人として体験しており、ネオンの自粛で暗い中を羽田に降り立つ経験を持っている。ところが、社会の中堅を担うアラフォー世代は、オイルショックの頃に生まれ、耳学問では知っているが、身をもっては体験していない世代である。

アラサー世代に至ると、バブル経済も小学生時代にすごしており、好景気を実感したことがない世代になっているのである。意識のギャップが生まれるわけだ。

だからどうしたと言われそうだが、世代による肌感覚の差というのは時代の空気をどれだけ吸っているかの差だろう。これを忘れて話をしてしまうために、子供たちから「説教オヤジ」として煙たがられるのであろう。反省
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GMとクライスラーの支援策について、アメリカ政府から厳しい条件が付いて発表された。この結果を受けてニューヨークの株価は下がっている。年度末に向けて急上昇した日経平均は昨日大きく下げ、今日はどうなるのか金融機関にとっては気になるところだろう。

GMの支援策が難航しているのは、労組との関係に決着を見ていないためだ。GMが危機に瀕している理由は、販売不振に加えて高コスト体質であるためだ。高コストの要因は労組が強く、退職者の健康保険まで見なければならず、従業員プラスαの人件費を負担する構造になっている。

アメリカは国としての健康保険制度が整備されておらず、GMは高福祉という大きな政府の役割も担っている格好である。

世界経済危機の中で、小さな政府主義から大きな政府へと振り子はゆれ始めている。そんな中でいち早く大きな政府を実現しているGMが危機に陥っているのは皮肉な話だ。

大きな政府への回帰には「安心」を求める力が働いているためだが、安心が実現すると怠惰が始まるということの典型のように思う。リベラル的考えとコンサバ的思考が交互に台頭するのは、行き過ぎを抑えるための自然の摂理なのだろう。

自然に戻された佐渡のトキは、オス4羽が佐渡に留まっているのに、メス4羽はすべて本土に渡ってしまい、今年の自然繁殖は絶望的になっているようだ。男は現状から離れられず、女はたくましく理想のオスを求めて飛び立つというのは、他人事(他動物事と言うべきか)とは思えない。これも自然の摂理か。
今日から高速道路の割引が始まった。割引の対象となるETCは品切れ状態が続いており、カー用品店には思わぬ特需である。ただし、国内の自動車保有台数は一昨年から減少を続けており、ストックがものをいう自動車関連市場にとっては一過性のものになると思う。

高速道路の渋滞が懸念されているが、ラジオの交通情報を聞いている限りでは首都圏の近郊ではそれほどのこともないようである。桜の満開が1週間先送りになるなど、天候も多少の影響があるのだろう。観光地はてぐすね引いて待っているようだが、肩透かしをくらいそうだ。

様子見をしている消費者が多いのだと思う。旧い話になるが1970年に開催された大阪の万博でこのようなパターンが見られた。大阪万博は6000万人の観客動員があり、3000万人の予想から2倍になったのだが、3月の開幕当初は春休み期間にもかかわらず、1日15万人程度の低調なスタートであった。

これが4月以降うなぎのぼりに来場者が増え、1日60万人を超える日があるなどで、最終的には6000万人が入場したのである。最初は様子見を決め込み、評判が高くなって一挙に入場者が増えるというパターンである。愛知万博はこの爆発がなかった。

映画のマーケティングの世界では、興行当初の1週間で、全体の利用者の3割を占めるという経験則があるそうだ。評判の伝わり方がわかる面白い法則であり、最初の動員を狙ってあの手この手の話題づくりが繰り広げられる。一般的に、新商品の市場投入時にはこの戦略がとられることが多い。

しかし、何事にも例外があり、アカデミー賞を受賞した「おくり人」は徐々に動員を増やして、受賞の前に爆発し、受賞を期に2度目の爆発をしたのである。本当に質の高いものは、評判の伝わり方、増幅の仕方が異なるのだと思う。

ヒット商品には最初から爆発するものと、徐々に浸透して行き、沸点を超えると一挙に爆発するという2つのパターンがあるようだ。

様子見を決め込んでいる人が多い高速料金の割引サービスは、いずれとも違うパターンをとるかもしれない。どのような展開をするのか、消費者行動の法則を見つけるために注目してみたい。
昨日は、桜の開花を探索のために10キロ以上歩き回った。見事な桜の巨木を見つけたが、開花はまだだった。蕾の膨らみ具合からすると、今日あたりは何輪か花が開いているかもしれない。今週末にはもう一度出かけるつもりだ。

今日は少し固い話をしようと思う。今月のマーケティング夜咄では、リベラリズムとコンサバティズムについて取り上げ議論をした。リベラルというのは自由と約されるのだが、経済学の観点からはむしろ規制を強化するという立場であり、経済活動の自由を追求するのはコンサバティブ(保守)のほうであるというのが少しややこしい。

リベラルというのは社会的公正が重視され、そのために政府の積極的関与が求められるという大きな政府主義である。一方、コンサバティブは、効率が重視され、その効率は市場メカニズムにより決定されるので、余計な政府の干渉は不要という小さな政府を求めるものである。

両者は社会・経済環境の変化により、時代の主流を成し、少しずつ形を変えながら進化している。

17世紀は暗黒の中世を脱し、資本主義の萌芽が生まれた時代だが、その時に理論的主柱を務めたのだが重商主義という立場であり、国家の積極的関与・規制をもとめたものであり、大きな政府主義の走りである。

これに対するアンチテーゼとして、18世紀には「神の見えざる手」を説いたアダム・スミスによる古典派経済学が生まれた。市場メカニズムを重視する小さな政府主義の走りである。

19世紀はこれがさらに、ラッセルへーべ(自由放任主義)という形で隆盛を極めた。これが20世紀に入って1929年の大恐慌により終焉を迎え、政府による需要創造の有効性を説いたケインズ経済学が主役となる時代へと転換を迎えることになる。

これが、オイルショックによる成長率の鈍化と高福祉政策による国の財政赤字の拡大をうけて、再び小さな政府を目指す志向が強くなり、サッチャリズムやレーガニズムが誕生し、英米の金融資本主義やグローバニズムが全盛を極めたのがついこの間までのことである。

ここからいえることは、両者は常に振り子のように行き過ぎると必ず揺れ戻す力が働き、瞬間的にしか正解とはならないことである。どちらも永遠に続くことはないのである。

アメリカの政治体制は、リベラルの民主党、コンサバティブの共和党とはっきりしており、政権がどちらにあるのかは時代の要請を反映しているものとみることができる。

日本の場合は、2大政党がどちらの立場をとっているのか今一よくわからない。麻生首相がいう「中福祉・中負担」というのはその極め付きのような気がする。

夜咄の議論で出てきたのは、日本はどちらかというとリベラルの立場に軸足を置き、アメリカはコンサバティブの立場に軸足があるというものであった。少なくとも、今年行われる衆議院選挙はリベラルの立場を鮮明に打ち出した方が勝利することは間違いないだろう。

今回の経済危機を受けて、セーフティネットの未整備が浮き彫りになり、雇用保険など慌てて法整備が進められようとしている。

たしかにセーフティネットの網にかからず、路頭に迷う人たちが続出したことは社会問題として考えなければならない。しかし、私には少し違和感がある。

セーフティネットというのは弱者救済というリベラリズムの観点からの政策であるが、一方でセーフティネットが整備されればされるほど、企業側にとって首が切りやすくなるという側面もある。雇用という企業の社会的責任が軽くなるのではないだろうか。

「囚人のジレンマ」という行動経済学の言葉がある。犯罪を犯した2人組みが居る。お互いが黙秘すれば2年の刑になる。一方が自白した場合、自白したものは無罪、黙秘した方は4年の刑になる。両方が自白した場合は3年の刑となる。この条件で囚人はどういう選択をするかという問題である。

この問題は、お互いの信頼関係によるのだが、信頼が強ければ黙秘を続け2年の刑になるが、信頼がなければ自己の利益を考えて両者とも自白を行い、結果としては3年の刑を受けることになってしまう。

セーフティネット論議も、「囚人のジレンマ」の問題としてどのような解を求めるかを考える必要があるのではないだろうか。


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