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今日から高速道路の割引が始まった。割引の対象となるETCは品切れ状態が続いており、カー用品店には思わぬ特需である。ただし、国内の自動車保有台数は一昨年から減少を続けており、ストックがものをいう自動車関連市場にとっては一過性のものになると思う。

高速道路の渋滞が懸念されているが、ラジオの交通情報を聞いている限りでは首都圏の近郊ではそれほどのこともないようである。桜の満開が1週間先送りになるなど、天候も多少の影響があるのだろう。観光地はてぐすね引いて待っているようだが、肩透かしをくらいそうだ。

様子見をしている消費者が多いのだと思う。旧い話になるが1970年に開催された大阪の万博でこのようなパターンが見られた。大阪万博は6000万人の観客動員があり、3000万人の予想から2倍になったのだが、3月の開幕当初は春休み期間にもかかわらず、1日15万人程度の低調なスタートであった。

これが4月以降うなぎのぼりに来場者が増え、1日60万人を超える日があるなどで、最終的には6000万人が入場したのである。最初は様子見を決め込み、評判が高くなって一挙に入場者が増えるというパターンである。愛知万博はこの爆発がなかった。

映画のマーケティングの世界では、興行当初の1週間で、全体の利用者の3割を占めるという経験則があるそうだ。評判の伝わり方がわかる面白い法則であり、最初の動員を狙ってあの手この手の話題づくりが繰り広げられる。一般的に、新商品の市場投入時にはこの戦略がとられることが多い。

しかし、何事にも例外があり、アカデミー賞を受賞した「おくり人」は徐々に動員を増やして、受賞の前に爆発し、受賞を期に2度目の爆発をしたのである。本当に質の高いものは、評判の伝わり方、増幅の仕方が異なるのだと思う。

ヒット商品には最初から爆発するものと、徐々に浸透して行き、沸点を超えると一挙に爆発するという2つのパターンがあるようだ。

様子見を決め込んでいる人が多い高速料金の割引サービスは、いずれとも違うパターンをとるかもしれない。どのような展開をするのか、消費者行動の法則を見つけるために注目してみたい。
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