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野球がベースボールに勝ったという私の意見に批判をいただいた。もう少し、野球VSベースボールについての私の意見を述べたい。

私は暗算が得意なほうだった(最近歳のせいかやや鈍っており過去形にしたほうがよいのだが)。そのきっかけは物心が付いた時に、野球に興味を持ち、打率の計算方法を父に教わり計算するようになったのがきっかけだった。

小学校に入学したのが昭和30年であるが、その当時は毎年のように「大リーグ」のチームが来日していた。ミッキー・マントルのヤンキースやスタン・ミュージアルのカージナルス、ドジャースなどのチームが来日した。圧倒的なパワーの差があり、単独チームであるにもかかわらず、日本代表がコテンパンにやられていた。

日本の箱庭野球ではとうてい、アメリカでは通用しないことを子供心に痛烈に印象付けられたものだった。マッシー村上がサンフランシスコ・ジャイアンツの中継ぎでささやかな成功を収めた以外は、野茂が登場するまで本場にチャレンジする者もいなかった。

今世紀に入って、イチローや松井、松坂が日本野球も通用することをようやく証明したと思う。昭和30年代初頭の実力差を知るものにとって隔世の感がある。

とはいっても、昨日の川崎の絶妙のセーフティーバントをアウトにした三塁のライトの守備などは、到底日本人では真似ができないスケールを感じさせ、絶対的なパワーの差は埋めきれないものだと思う。

パワーの差があっても、投球術や選球眼など、日本人の巧緻性をフルに発揮できれば何とか勝負になるということを証明したのが、キューバとの2試合や、昨日のアメリカ戦であったと思う。

この3試合で、日本チームは1本のホームランも打っていない。それでも大差を付けて勝利したのは、日本で生まれた“野球文化”のせいであると思う。少年野球→甲子園という環境の中で育まれた野球文化が、国際試合で花開いたのではないだろうか。

日本人の特性として、古来から外国のものを積極的に取り入れ、日本化するのに巧みということがあると思う。文字を持たなかった日本人が、漢字を輸入し、日本独自の文字に作り変えたのがその典型である。

ベースボールを野球に作り変え、ようやく勝負になるところまで到達したのが今回のWBCであると思う。サッカーは日本化がまだ十分でなく、アジアでは勝つことができても、ヨーロッパや南米には勝てない状況である。

それでも、オシムが指摘するように、日本に独自のサッカー文化が根付けば、勝負になる可能性はあると思う。しかし、日本化ができたとしても、体がぶつかり合うラグビーやバスケットボールはどうしようもないのだが…
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今日は2度目のブログ掲載である。アメリカに快勝して私がこのブログで再三指摘したように、“野球”がベースボールに勝利し、5度目の日韓対決が実現した。

これまでの韓国やキューバを相手にした時と、今日のアメリカ戦は戦いぶりが少し違ったように思う。韓国やキューバの試合では選球眼が目立ち、相手投手に球数を投げさせるというチーム戦術を採っていたが、今日の試合ではファーストストライクから狙っていくという、積極的な打撃が目に付いた。

多分情報が入っていたのだろう。積極的に打っていくという姿勢が、集中打を生んだように思う。アメリカがベストメンバーでないこともあるのだが、投手も打者も自信にあふれ、「見下ろして」いたような感じすらするほどだ。北京の時のオドオドした感じとは全く違う雰囲気である。

明日の韓国戦はこれまで2度やられているピッチャーだが、3度続けてやられることはないと思う。1回表に先頭のイチローがヒットで出れば、集中打が出るような気がする。先制点が取れれば、投手陣が安定しているだけに、安心して試合が見られそうである。

それにしても、一つの大会で同じチームと5回も戦うというのは少し異常だ。無駄な順位決定戦を行わず、1次ラウンドで勝ちあがったチームは異なるグループで戦うという方式にすれば、同じチームと戦うのは2試合で済み、球趣もますと思う。

もっとも、20日の消化試合のような順位決定戦は、天気の悪い祝日ということも手伝ったのか、テレビ視聴率は40%を超えたそうで、試合数を多くしたい気持ちもわからぬではないのだが。
昨日は風が強く、荒れ模様の天候ということもあり、一歩も外に出なかった。一昨日歩きすぎた反動が出たのかもしれない。今日も午前中はWBCがあるので、外出は午後からになりそうだ。

悪天候の中、東京マラソンが行われた。学生時代に長距離を走っていた経験からすると、雨は平気だが風は嫌だった。季節にもよるが、雨は返って気持ちよいくらいで走りやすかったのだが、風が強いと前に進んでいく感じがせず、疲労感は倍増するような気がしたものだ。

当然記録は伸びないもので、昨日も男子の優勝記録は2時間10分台の平凡なものであった。そんな条件の厳しい中で、女子の優勝タイムは2時間25分台で、先日の名古屋の優勝タイムを大きく上回ったのは価値があると思う。

もっとも東京マラソンは、国内唯一の男女混合マラソンであり、男子選手を手ごろなペースメーカーとして走れたことが、好記録に結びついたのかもしれない。考えてみると、女子マラソンの好記録はベルリンやロンドンの男女混合の舞台でしか出ていない。

手ごろなペースメーカーの存在があるからだろう。今回の東京マラソンから、賞金大会になった。男女の優勝者には、副賞を含めて1100万円が贈られた。世界記録を出すとボーナスも含めて5000万円の賞金になるという。

今回は女子のトップアスリートは参加しなかったのだが、来年は世界選手権やオリンピックの選考もない谷間の年であり、気楽に一発を狙う選手が出場するかもしれない。5000万円には届かなくても、優勝の1100万円も十分魅力的であるからだ。

間もなく5回目の日韓戦に向けて、アメリカとの準決勝が行われる。今日は午後にももう一度このブログをアップしようと思う。
霧のサンフランシスコならぬ霧のサンディエゴが日本に幸運をもたらした。サンディエゴには一度シーワールドを見に訪れたことがある。ロスから何時間か南に下ったところにあり、温暖な土地だったという記憶がある。そんな気候だけに、霧が出るとは思わなかったのだが、昨日の試合では霧がスタジアムを覆っていた。

小笠原のセンターフライを霧で見にくかったためか、グラブにあてながら落球し幸運な2点が入った。その前に、稲葉の2塁打でライトがクッションボールの処理に手間取っているにもかかわらず、3塁コーチが俊足の青木を3塁で止めるという不可解な指示をして先制点が取れなかった後だけにラッキーだった。

なんといっても昨日の試合の殊勲は岩隈だ。霧でフライが見にくい中で、18のアウトのうち、15が内野ゴロによるものである。ショートゴロが10個くらいあったと思うので、シュートが有効だったのだろう。リリーフで出た杉内が3回を9人で抑えるというパーフェクトリリーフで、2試合連続でキューバに1点も与えなかった。

9回に藤川が出てくると少し不安だったが、9回も杉内が続投したので安心してみていられた。藤川にはショックかもしれないが、藤川の投球スタイルでは「野球」には通用しても、「ベースボール」には向かないと首脳陣が判断したのかもしれない。

今日は、4回目の日韓戦である。日本の先発は内海とのことで、消化試合として位置付けられているようだ。

敗者復活制度の予選で、1位決定戦は不要だと思う。2連勝したチームが1位、敗者復活を勝ち抜いたチームが2位と決めればよいのではないだろうか。敗者復活制度は1敗したチームへの救済策だが、東京ラウンドの日本のように無敗で1位決定戦に進んだチームへ救済が適用されないのは不公平だからである。

今日の試合は、天気が悪いのでテレビ観戦になるかもしれないが、これまでのようにテレビにかじりつくことはないだろう。
WBCの日本チームの試合振りは、先制すると勢いづくが、リードを許すと金縛りにあったように萎縮してしまい、反撃に力強さが感じられない。先行して大差で逃げ切るしか勝ちパターンはなく、接戦での脆さが感じられる。

これは今回に限った事ではなく、北京も前回のWBCでも同じである。北京の場合は最後まで改善されなかったが、前回のWBCでは首の皮一枚で進出した準決勝で、福留の一発でようやく韓国を倒し、その勢いが決勝のキューバ戦での快勝につながった。連覇をなしとげるには、緊迫した試合の勝利が必要である。

今日の試合は安定感のある岩隈が先発する。硬くならなければ、日本の勝利パターンに持ち込むことができると思う。ただし、小差のリードでは藤川の調子が今一に感じられるだけに、不安が残る。

救いは、選球眼のよさはまだみられることである。昨日の韓国戦でも早撃ちをせず、投球数制限があるWBCルールを活かそうとする姿勢が感じられた。今日の試合もじっくり攻めてもらおう。

アメリカは絶体絶命のピンチから、逆転サヨナラで奇跡的な勝利を治めた。勢いにのりそうだが、投手陣に難がありそうで、今日のキューバとの試合に日本が勝てば、韓国と5度目の対戦が実現しそうな気がするのだが…



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