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昨日の日韓戦は久し振りに気持ちよく野球を楽しむことができた。多くの人が祝杯をあげたのではないだろうか。昨日のテレビ視聴率は50%近くあったと思う。先日の中国との試合でも30%近くになったのだから、土曜のゴールデンタイムなら50%はありえる話だと思う。

かりに50%だとすると5000万世帯の半分の2500万世帯が見ていたことになる。その半分の世帯で祝杯として缶ビールを1本追加で開けたとすると、30億円の経済効果が生まれたことになる。私のように缶ビール2本分の祝杯をあげた人もいるだろうから、WBCの経済効果恐るべしである。

先日のこのブログで、イチローの第一打席が鍵を握ると記したが、昨日の結果はその通りになった。北京で苦戦した投手を苦もなく打ち返したことが、勢いを生んだと思う。昨日の試合を観て感じたことの一つは、「選球眼」のよさであると思う。四球を選ぶことももちろんだが、きわどい玉をカットして粘るのも目立った。

村田のホームランの場面がその典型である。4番のホームランの威力を感じさせられた。ドカンと一発で5-2が8-2に一気に差が開くのであるからホームランの威力は大きい。あまり好きな選手ではなかったのだが、今回の2試合で村田を見直した。立派な日本の4番になったと思う。

韓国は台湾に勝った中国とアメリカ行きの切符をかけて戦う。順当なら韓国の楽勝かと思われるのだが、野球は番狂わせが起こりうるスポーツである。今朝のインターネット版の日刊スポーツを見ると、優勝候補の筆頭のドミニカがオランダを破ったようである。

内野安打3本で3点を取り、8安打8四球のドミニカの攻撃を2点にしのいだ結果だ。強打者でも3回に1回しか打てないのだから、投手の調子次第で変わるということなら、中国が勝つこともありえると思う。

サッカーでは鹿島が王者の貫禄を示したのに対し、鹿島のライバルだった磐田が、初昇格の山形に大敗したのが対照的である。再昇格の広島に大敗したマリノスとともに、名門チームが不甲斐ないスタートとなった。今期は残留争いになるのではないか心配だ。
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今日は朝から暖かく、春到来を実感させられる。Jリーグが開幕し、WBCの日韓戦があり1日スポーツ観戦を楽しめそうだ。福岡で行われる国際クロスカントリーも放映される。午前中はお日様と屋外で親しみ、3時過ぎからはテレビ観戦を楽しもう。

日経のスポーツ面を見ると、Jリーグが今期から「アジア枠」を設けたため、韓国の選手がこれまでの10人から26人へと一挙に倍増したそうである。2年連続でJリーグのチームがアジアチャンピオンになり、Jリーグのステータスが上がったことや、ウオン安も影響したようだ。

隣国でありながら、韓国のことをよく知らず、スポーツの場面では「日韓戦」というと何かと対抗意識だけが先走っているように思う。

先日NHKラジオのニュース番組で、韓国の野球事情についての話題が取り上げられていた。その中でなるほどと思わされたのが、韓国の国際試合における強みである結束力の要因だ。

韓国で高校野球のクラブがある学校がいくつあるかご存知だろうか?韓国の人口は日本のほぼ4割程度であり、日本の高校野球の予選に参加する学校は4000を超えているから、単純に考えると1500校程度と想像される。

ところが、韓国で野球部がある高校は50数校しかないそうである。日本に比べると極端に裾野が狭い。これだけの数しかないため、韓国の野球選手にとってお互いが幼い頃からの“顔なじみ”だそうである。気心が知れていることが結束力の強さにつながっているとの事である。

面白い分析である。チームスポーツはチームワークが重要であり、裾野の狭さがプラスになる面があるのだと思う。サッカーでは福島県に昨年ナショナルアカデミーが誕生した。中高一貫で全国から選抜したエリートを育成するものである。

同じ釜の飯を食べて育ったプレイヤーの中から5~6年後には日本代表が生まれてくると思う。その時にどんな結束力が生まれてくるのか楽しみに待ちたいと思う。

お日様と仲良くなるために出かけるとするか。
代表症候群というのがあるようだ。昨日から始まったWBCで、格下の中国相手ということで勢いが付くはずだったが、不安の種だけが残った試合だった。これまでの中国戦は大差をつけてコールドゲームになっていたが、昨夜はヒットがわずか5本で、相手のミスにも助けられてようやく勝ったという印象だ。

先発のダルビッシュが4回をノーヒットで押さえ点を取られる気はしなかったが、リリーフ陣はヒットを1本ずつ許すなど、なんとなく頼りなさが目立った。特に藤川、馬原は不安の残る仕上がりだと思う。

打線にしろ、投手陣にしろ共通して言えることは気負いが目立つことだ。“代表”の看板を背負うことで、普段の野球とは違い力みすぎているように思える。今回に限ったことではなく、プロが国際大会に参加できるようになったシドニー五輪の予選の時から始まったと思う。

シドニーの予選の時は、アマが主体のメンバーにプロが助っ人として初めて参加した。その前のアトランタでキューバとの打撃戦の末に悔しい銀メダルに終わり、助っ人への期待が否が応でも盛り上がる状況にあった。期待の大きさに助っ人たちがシビレを感じ、それがその後の代表に伝染したものだと思われる。

五輪の時にそれが強く感じられ、アテネも北京も別人が野球をやっているようだった。野球の国際大会はアマが中心で、有望選手はアマの国際大会の参加経験がなく、プロの世界に入ってから初めて“代表”に選ばれることが多く、代表慣れしていない事が大きな原因だと思う。

サッカーでは年代別に世界大会が行われ、10代の頃から“代表”に選ばれた選手の選りすぐりが日本代表のユニフォームに袖を通していることが多い。野球との文化の違いである。

WBCでの硬さをほぐすには、ムードを変えるしかないと思う。そのためには、明日の試合で1回にイチローがクリーンヒットで出塁することだと思う。イチローがメジャーで唯一月間打率が3割を下回っているのは4月で、この時期あまり調子はよくないのだが、3月中にWBCは終了してしまうので…
WBCの強化試合は、消化不良の内容が続いている。打てないのである。チャンスは作るのだがタイムリーが出ず、だんだん北京の時の状況に似てきたような気がする。

イチローにいたっては内野安打が2本あるだけで、頼みの綱の凡退が続いていることが不安を抱かせる要因である。本番はこれからだが、短期決戦は勢いが大事であり、助走スピードが十分乗らない間に本番に突入することになる。

唯一の救いは、緒戦が中国戦であることだ。中国は昨日の練習試合でも西武に大敗し、レベルが落ちるために絶好の「かませ犬」になる可能性がある。中国相手にイチローが3本くらいヒットを打てればムードは一気に変わると思う。(我々の心配も)

それにしても西武は強い。若手がドンドン登場しており、昨年の勢いがそのまま続いている感じである。松坂の移籍金を有効活用しているということか。
今日は雨模様で、最高気温が4度と予想されているから雪になるかもしれない。今週は月曜から1日もお日様を拝むことができない。今の日本経済を象徴するような日和が続いている。

そんな中で、アカデミー賞のダブル受賞に続いて明るい話題がある。チェコで開かれているノルディックの世界選手権で、複合の団体が金メダルを獲得したことだ。複合は荻原兄弟などの活躍で、90年代は日本のお家芸として何度も世界制覇したのだが、長野オリンピック以降は勢いを失っていた種目である。

全盛時はジャンプでリードを奪い、何とか距離をしのいで逃げ切るというのが日本の必勝パターンだった。荻原が引退した後のエースである高橋も、ジャンプで稼いで逃げ切りを図るスタイルである。

距離をいかにこなすかが、日本の複合の強化の課題であった。ところが、昨日は苦手としていた距離での逆転だから驚きである。これまでだったら、ジャンプで5位と出遅れた段階でほぼあきらめていたのだが、たくましさを感じる。

昨日の場合は、エースの高橋を外したメンバーでの快挙である。エースを外す決断は中々できるものではなく、ベンチワークも賞賛されてよいと思う。ジャンプでリードを奪って逃げる、あるいはエースに期待するという「常識」にこだわりすぎないことの大事さを痛切に感じさせられた。世の中に“あたりまえ”ということはないのである。

長野オリンピック以降、日本のウインタースポーツは雪国企業の業績が振るわないこともあって、フィギュアスケート以外は沈滞していたのだが、今回の世界選手権では距離競技も頑張っており、バンクーバー五輪にも少し楽しみが出てきたように思う。


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