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新型インフルエンザの感染は関西で、一挙に拡大した。大阪府では、学校の休校が発表され、今週行われるサッカーのACLの試合は、無観客で行われそうだ。過剰反応にも見えるが、来るべき鳥インフルエンザによるパンデミック対策を考えると、対策の有効性を確認する上では、またとない機会かも知れない。

バスケットボールのbjリーグのプレーオフで、沖縄が優勝した。アメリカではメジャースポーツの一つだが、日本ではマイナーなスポーツであり、それほど大きなニュースにはならず、記事も小さな扱いである。

しかし、地元の盛り上がりは半端ではないと思う。参入初年の去年は最下位だったのが、今年は序盤から快進撃を続け日経の記事では「主催試合のチケットはほとんど完売」というコメントからも、地域の盛り上がり方がうかがえる。

チームを運営するコストを考えると、バスケットは安上がりだと思う。野球だと、支配化選手が70人もおり、最近では育成選手という70人の枠を超えて選手を確保するチームも現れているが、バスケットではバックアップも含めて20人足らずでチームが編成できる。

練習場の確保なども、野球やサッカーに比べると少ない金額で済むだろう。その結果観客動員も、野球やサッカーでは1万人の動員では赤字だろうが、バスケットでは3千人も集まれば十分ペイするのではないだろうか。

野球は大都市圏でしか成立しないが、バスケットならば商圏人口30~40万人の規模でも運営は可能である。郷土愛のシンボルとして、今後bjリーグに参入する地方都市が増えるかもしれない。

一つ気がかりなのは、主力選手が外国人選手であり、チーム力が安定しないのではないかということだ。好成績を挙げると年俸を上げねばならず、選手の流動性が高くなることが予想されるためだ。それはそれで多くのチーム(=地域)にチャンスがあってよいことかもしれないのだが。

一度見てみたいのだが、東京のような大都市圏ではなく、地方都市で熱気を肌で感じながら見てみたいと思う。幸い今年の後半はかなり地方への出張が増えそうで、チャンスがあれば地方都市でbjリーグをライブ観戦したいものだ。
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昨日に続いて、競馬の話題を。昨日の皐月賞は、断然の1番人気に指示されたロジユニバースが惨敗し、強運の馬主の神通力は及ばなかった。優勝した馬と2位に入った馬はいずれも社台グループのノーザンファームの生産馬であり、さらに共同馬主クラブの馬でもある。この10数年共同馬主クラブの馬の活躍が目立つ。

一口馬主といっても、私が30年ほど前に加入した5万円という小口のものではなく、優勝した馬はその一口が150万円という高額であり、庶民の小遣いで参加できる金額ではない。

バブル崩壊以降、馬主の数は減少を続けている。長引く景気の低迷で、高価な馬を所有できる人が少なくなったことが大きな理由だが、もう一つは共同馬主クラブの隆盛があると思う。先週の桜花賞に勝った馬も、昨日の皐月賞を勝った馬も同じ共同馬主クラブの馬である。

馬主として成功するには、多くの馬を持つことが必要だといわれている。リスク分散のためである。

共同馬主クラブには二つのタイプがある。一つは口数が40口程度で、一口が50万円から200万円程度になるもので、富裕層向けのクラブである。もう一つは口数を500から1000に細分化し、一口が5万円から10万円とする庶民向けのクラブである。

残念ながら強い馬のほとんどは前者であり、後者の馬で大レースを勝つことはほとんどない。ここでも資金力のあるものの方が有利になるという経済原則が働くのである。

個人馬主では規模のメリットが追及できるほどの資金力がない人でも、前者の一口馬主では規模の追及ができるため、一人で所有するのをあきらめてクラブ会員に移ったのが馬主が減っている要因だと思う。

昨日の皐月賞の売上は昨年に比べて減ったが、入場者は増えている。今年になって行われた4つのG1レースでは、すべて入場者が増えたことになる。

競馬に限らず、このところ野球やサッカーなどのスポーツは、テレビ視聴率は振るわないものの、スタジアムでの観戦は増加傾向にある。テレビで済ませるというライトユーザーは減り、ライブで楽しむというヘビーユーザー=“濃い客”が増えるという最近の消費行動の特徴が表れていると思うのだがどうだろうか。
野球にサッカーの序盤戦が進んでいる。ここまでの感想を整理してみたい。

密かに応援している楽天は開幕4連勝と華々しいスタートを切ったが、早くも息切れ気味で岩隈のWBC後遺症が見られるのが気がかりだ。何とかプレーオフ進出圏内に踏みとどまってほしいものだが、大きな連敗のあるチームだけに心配はある。

パリーグは西武がやっぱり強く、オリックスも若手投手陣に外国人打線がうまく絡めばプレーオフに進むだろう。残り一つの枠はどこにもチャンスがありそうだ。

セリーグは広島がかなりやりそうで、巨人、中日で上位を占めるのではないだろうか。横浜は新人が3人も出場しているほど戦力が貧弱で、昨年に続き大きく負けを増やしそうで、横浜に取りこぼしたチームが脱落しそうだ。

サッカーでは今年昇格した山形がいいスタートを切った。序盤を上手く乗り切ったことで、中位には留まりそうだ。ご贔屓のジェフはまだ未勝利で、今年も降格の心配をしながらのシーズンになりそうだ。ACLに出場している4チームの優勝争いになると見ている。

面白いのはJ2である。中田がイタリアに移籍したとたんにJ2へ降格し、その後はJ2で一度も上位争いに加わることができなかった湘南が暫定首位であり、下位にずっと低迷していた水戸が上位に顔を出している。昇格争いは混戦になるだろう。

J2はローカル色が強いだけに、地域限定的盛り上がりがどこで大きくなるのかを見るのが楽しみだ。札幌、福岡、仙台などの大都市ではなく、草津や鳥栖など小都市の頑張りに注目している。
サッカーの国際試合は通常水曜日に行われる。リーグ戦が週末に行われるため、国際試合は週中に追いやられる格好である。珍しく昨日は土曜日にW杯予選のバーレーン戦が行われ、何とか中村のフリーキックで1点を上げて逃げ切った。

これまで勝ち点1だったウズベキスタンがカタールを破って、勝ち点4に3ヶ国が並んだため、日本との勝ち点差は7となり3連勝する国があるとは思えないため、日本のW杯出場はほぼ決定だろう。

ただし、今回の予選では3位に入るとプレーオフの出場権があるため、消化試合はまだ発生しないため油断は禁物ではあるが。

日本の入った予選のA組は日本とオーストラリアの2強で無風に近いのだが、もう一方のB組みは熾烈な争いになっている。韓国、イラン、サウジの常連3カ国が2つの椅子を争うことになっている。それに加えて昨日は北朝鮮がUAEに勝ち、2敗して出遅れていたサウジがアウェーでイランを破り大根戦となっている。

北朝鮮が勝ち点10でトップ、韓国が勝ち点9、イランとサウジが勝ち点6である。4カ国にまだチャンスがあり、最後までもつれそうな気配だ。4月2日に韓国と北朝鮮の試合がある。

前半戦では平壌で引き分けており、韓国のホームでミサイル発射を数日後に控えて、どのような決着になるか見ものだ。文字通り高みの見物である。

昨日の試合も勝つには勝ったが、フラストレーションの溜まる試合だった。サッカーは点が取りにくい競技ではあるが、シュートを打たなくては点が取れないものである。シュートを外しまくるのもイライラするが、シュートを打たないのはもっとイライラする。

スカッとする試合を観たいものだ。
WBCに出場した選手たちがチャーター機で帰国した。バックアップのスタッフたちも大勢いたようだから、チャーターでも元は取れるという判断なのだろう。

トレーナー、用具係、スコアラー、バッティングピッチャー、ブルペンキャッチャー、マネジャーなど裏方さんも多数参加し、裏方さんも含めたチームワークが2連覇につながったと思う。

サッカーのACLでこの2年日本チームが優勝している。それまでは1次リーグですべて敗退し、決勝トーナメントに出場すらかなわなかったのに、一昨年はベストフォーに2チーム、去年は3チームも残るという快挙を成し遂げている。

ACLはホーム&アウェー方式であり、遠征での戦い方が成否を分ける。以前は経費削減のため同行スタッフが少なかったのが、今では18人ものスタッフが帯同するチームもあり、バックアップ体制を充実させたことが好成績につながっているともいえるのではないだろうか。

選手や監督にしか目が向かないのだが、「裏方力」も戦力分析にはかかせないと思う。スポーツマネジメントの世界では常識にになっており、我々が知らないだけかもしれないが。

シーズン直前に高揚感を味わった選手が、モチベーションを維持するのは大変だと思う。後遺症に悩まされる選手もいるだろう。私もその一人で、脱力感がある。



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