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獺祭という日本酒がある。酒所としてはマイナーな山口県のものであまり知られていなかったが、10数年前に酒屋を営んでいる従兄から「美味い酒を見つけた」ということで送ってもらった事がある。飲んでみるとたちまち虜になってしまい、私のお気に入りの日本酒にリストアップされてしまった。

難点は少しお高いということである。通常の晩酌で飲むお酒は1升瓶で2000円前後のものを飲むようにしている。酒屋に毎月配達してもらうのは、日本酒2本と焼酎2本にビール1ケースで、おまけとして5合瓶の日本酒か焼酎を1本追加することもある。

少し前までは住吉(2200円くらいだったと思う)ともう1本は1800円程度の何かをチョイスしてバランスをとるようにしていた。最近住吉にとって替わって、銀盤や真野鶴がお気に入りになっており、3000円以上する獺祭は選択から外さざるを得ない。

獺祭が登場するチャンスはおまけの1本に選択されるかどうかなのだが、強力なライバルは黒糖焼酎の加那である。ということで、自宅での晩酌に獺祭が登場するのは年に1~2カ月になってしまっている。居酒屋のメニューに獺祭が登場すると、必ず注文はしており1年に2升以上は飲んでいると思う。

変わった名前だと思っていたが、深くは考えていなかった。その獺祭という名前のいわれが今朝の日経のコラムで初めて解った。

カワウソは獲った魚を食べる前に並べておく習性がある。その様が祭りの供養に肴を備えるように見えるので、カワウソ(獺)の祭りとして獺祭と呼ぶようになったとのことである。

それが転じて、物書きをする時に資料をあたりかまわず散らかす様を獺祭と呼ぶようになったそうである。私の机は獺祭テーブルであり、この部屋は獺祭部屋だ。にわかに、獺に親しみを覚えるようになったのだが、カワウソは昨日絶滅種になったことが発表された。

幸い、今月はおまけの1本を注文していなかった(加那が品切れだった)ので、早速獺祭を買って、カワウソの供養をしてみようと思うのだが。
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秋の訪れが早いのではないかと期待していたのだが、連日猛暑が続いており今週一杯は耐える日々が続きそうだ。昨日は打ち合わせがタイミングよく(?)夕方に終わったので、阿吽の呼吸で一杯やることになってしまった。

ふだんは、居酒屋に行くことが多いのだが、あまりの暑さにビヤガーデンを利用することにした。若いころは、お酒を飲むと言ったら圧倒的にビールが多く、ビヤガーデンやビヤホールに出かけることが多かったのだが、最近では日本酒や焼酎を飲むことが多くなったのであまり利用することはなかった。

暑さもあったので、昨夜はビヤホールではなくビヤガーデンで外の空気を味わいながらビールを楽しむことにした。ふだんは飲み放題というのはあまり利用しないのだが、2時間限定という追い出しのシステムで飲みすぎが防げるとの判断で、飲み放題とおつまみ一品がついて2500円というものにした。

さすがにビールばかりでは飽きてきたので、赤ワインを注文した。出てきたワインを見て驚いた。ワイングラスではなく、ビールと同じジョッキに入れられて出てきたのである。

     89fbfb1b.jpg                                         一目見ただけで、飲む気がしなくなった。ビールとワインを同じ入れ物で飲ませるという店の神経を疑いながら一口飲んだのだが、甘みが強すぎてとても飲み干すことができない代物だった。子どもの頃、赤玉ポートワインというものがあったが、それとそっくりの味わいだった。赤玉ポートワインの全盛時代には、ワインというよりも「ぶどう酒」という名前の方が通りがよかったが、今でもぶどう酒が飲めるというのは感激(?)だ。

まずい酒を飲むほど悲しいことはなく、二度と飲み放題を利用することはないだろう。

イギリス人に毒を飲ませて殺害した元党幹部の妻が、有罪となり死刑が言い渡されたのだが、執行猶予のおまけつきの判決となった。死刑に執行猶予が付くというのは初めて耳にしたが、どういう意味を持つのだろうか。中国とはよくわからない国だ。


なでしこの試合は、前半を見届けただけで沈没してしまった。8時間の移動を嫌って引き分け狙いに徹し、見事に成功したようだ。ただし、勝たないということを選択したことが、選手の心理にどのような影響を与えるのかは気になるところだ。

昨日は、一人暮らしをしている娘の仕事が休みだったので、一緒にソラマチに出かけてみた。混み具合を見て、チャンスがあればスカイツリーに登って見ることも考えていたが、一時間ほど並ばなければいけなかったので、登頂は断念した。

ab0a9b90.jpg

ソラマチも夏休みということで賑わっていたが、ほとんどは観光客で数人のグループが目立ったように思う。団体客はツリーに直行しているようだ。




ソラマチの印象は、一言で現わすなら「チョッと洒落た仲見世」という感じだろう。買い物目当てでくるのではなく、スカイツリー見物のついでに立ち寄る場所であり、リピーターを集めるのには苦労しそうな気がする。

レストラン街は、時分を過ぎているにもかかわらず、外で待つ人が多く見られ、ツリー見物のブームが続く間は盛況を維持できるだろう。娘が、「今年は鰻を食べていない」ということで、うな重を食べることにした。唯一外で待つ人が居ない店で、一番安いもので4080円という値段が観光客に嫌われているのだろう。

期待したのだが、4000円の価値はなかったように思う。2000円のうな重に、スカイツリー価格1000円と、今年のウナギの値上がり分1000円がプラスされた結果の4000円なのだろう。チョッと値段が高いと敬遠されるようでは、前途多難と言えそうだ。


水族館にも立ち寄ったが、それほど魅力的なものでなかったのに、大人2000円の入場料は少し高すぎるようだ。感覚的には、1000円の施設だったように思う。これも、「クラゲの好きな人」以外のリピーターを集めるのに苦労しそうで、1年後は心配な施設になりそうだ。

食事をし、水族館も見物し、お茶の時間もいれて何とか4時間ほど滞在した。何時間滞在できるか(楽しめるか)がレジャースポットの実力を測る目安になると思う。ディズニーランドは、平均7時間滞在する。7時間いると食事を2回はとるし、途中におやつタイムも入る。

4時間の滞在だと、食事は1回しか入らないし、食事を別の場所で取る人も多くなる。物珍しさを求めてきた人が少なくなると、ソラマチの営業は一挙に苦しそうな気がする。

押上駅周辺も少しのぞいて見たが、どこも閑散としていた。開業前はツリーの見物客で賑わったのだろうが、開業すると周りから見物する人がいなくなったということだ。開業前の人出から、オープンしたらどれだけ客足が伸びるのかと期待した地元の人にとっては、肩すかしを喰らったようだ。

観光客を観察していて気が付いたことは、女性の方が多いこと(6割くらいか)、外国人観光客の姿を見かけなかったことだ。観光というのは女性中心であることを再認識し、外国人にとってツリーは日本の魅力的スポットではないということだろう。

「一度は行ってみたい」とする人が一巡した3年後、どのようになっているのか確認しに出かけるつもりだ。

c99eb45d.jpg7階からの眺望。








d80ee738.jpgほとんどの人が携帯を向けていたスポット。
 
「風が吹ーいているー」という歌声がすっかり耳になじんできて、五輪モードに徐々に入ってきたのだが、これを歌っているグループの名前を「いきものがたり」だと思っていた。日本語としてはおかしな言葉だが、歌うということから、物語という言葉を勝手に連想していたためだろう。生き物と物語を重ね合わせて作ったネーミングという解釈だ。

ところが、先日「いきものがかり」という名称で、グループの男性二人が小学校時代に「生き物係り」の仲間だったことからつけられた名前である事がわかった。何かの記事で読んで初めて分かったのだが、「いきものがたり」と思い込んでいたのは眼から入った情報ではなく、耳から飛びこんできた情報だったからだ。

最近耳が遠くなっているような気がする。インタビューをしていても、小さな声で答えられると聞き返すことがよくあり、ホテルに泊まってテレビをつけた時にまずやるのは音量を上げることだ。この間ホテルに3回泊まった時には、全てそうだった。

耳の衰えと同時に、芸能関係の情報はラジオやテレビなどの音声情報からだけで、活字媒体からはほとんど入手していないことに気が付いた。毎朝読む日経にはクラシックやオペラなどの芸術はあっても、芸能にまつわる記事は訃報以外ほとんどお目にかかることはない。たまに読むスポーツ新聞や夕刊紙でも芸能面は飛ばしている。

こうして勝手に思い込んでいても、「いきものがたり」という名前は人に話したり、文章にすることはまずないので実害はない。しかし、漢字の覚え間違いは、パソコンを使う前には影響が出てくる。

大抵は、小中学校の書き取りで修正されるのだが、その網をかいくぐって社会人にまで引きずった言葉がいくつかある。新幹線の幹の字が車扁になっていたり、奈良の奈の字の大の部分が天になっていたことを想い出す。その他、荒れるという字もそうだったが、どんな間違いだったのかは忘れてしまった(ひょっとしたら忘れるに下の部分がなっていたかもしれない)。どうも勝手な思い込みが私には多いようだ。気をつけねば。

「いきものがかり」のお陰で、せっかく五輪モードになってきたのに、国会審議では2日続けて首相の開会式出席の是非が取り上げられている。東京への招致(失われた30年を回避する有力なイベントだと私は思う)の大事な節目なのだが、政治の虜にするのはいかがなものか。


連日の暑さで、早くも夏バテの兆しが出ている。この暑さの厄介な理由は湿気が多いことで、身体にまとわりつくような暑さが嫌だ。原因はまだ梅雨があけず、梅雨前線が居座っているためだ。

天気図を見ると、梅雨前線はへの字をさかさまにしたような形で日本海上にあり、両端がかかる九州北部と東北北部で大雨が降り、その他の地域は前線に向かって吹く南風のために高温になっているのだが、地域によって暑さの性質が違うように思う。太平洋側は湿気をたっぷり含んでいるが、日本海側はフェーン現象で乾いた空気になっている。

昨年中国の広州を訪れた時も、湿気の多い暑さに体が参った記憶があるが、広州も海に近いエリアのためだ。行徳も東京湾はすぐそばで、気温は30度を少し超えた位だが、湿気たっぷりの嫌な暑さがこの数日続いている。

先日、人形町で打ち合わせをした帰りに立ち寄った京都の漬物店で、“夏の甘酒”という言葉を聞いた。甘酒は冬の飲み物だというイメージがあるのだが、昔の人は夏場に好んで甘酒を飲んでいたらしい。

「古人曰く」という言葉が大好きだから、早速買ってみた。普段私が冬場に飲んでいるのは、「大吟醸の酒粕」で作った甘酒だが、これは麹で発酵させた“本物”の甘酒である。暑くなり出した一昨日、冷蔵庫から引っ張り出して水を加えて作って見た。

自然な甘さで飲みやすく、夏バテに効果がありそうな栄養ドリンクのような感じがした。最初の日は温かいものを飲んだが、2日目は常温のものにした。ようするに、鍋に入れたままほったらかしにしたものである。昨日は何事もなく、ゴクゴクやったが、今朝は少し味が変わっていた。酸っぱくなっていたのである。

常温のままで放置したことにより、麹菌が活動を始めたのだろう。少し気持ちが悪かったが、構わず飲むことにした。ゴクゴクとはいかず、チビチビ飲んだのだが、これが吉と出るのか凶と出るのか…


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