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昨夜は、日韓戦は一筋縄ではいかないことを再認識させられた試合だった。前半戦は、不可解なPKで先制を許したものの、見事なパスワークで相手を圧倒し、W杯のスペインのようなスーパー・ゴールで同点にした時は勝利を確信していた。

ところが後半に入ると日本の足が止まり、韓国にゲームを支配され雲行きが怪しくなってしまった。前半や後半の序盤では面白いほど中盤でボールを捕れたが、逆に韓国が常にボールを保持し防戦一方になってしまった。

延長戦ではさらに韓国の攻勢に押されて不利になったが、幸運なPKでリードをすると、その後は猛攻をいかにしのぐかという防戦一方の試合になってしまった。

守備的な選手を二人投入し、何とか逃げ切るかと思ったがそんなうまくはいかず、土壇場に同点に追い付かれてPK戦になった時は負けを覚悟した。勢いの差がPK戦で現れると思ったからだ。

そのPK戦は、韓国の若さが露呈し何とか決勝に進むことができた。PKではなく判定で決着をつけるとしたら、前半は日本のポイントだが、後半と延長は韓国のポイントでありトータルでは韓国に旗を上げることになったと思う。

苦戦の要因は攻めが続かなかったためだと思う。守りに回ると相手の攻撃に勢いがついてしまい、さらに防戦を余儀なくされるという負のスパイラルに嵌ってしまったのだ。勝負事は受け身に回るとダメだということを改めて感じさせられた。守備的選手を投入するという監督の采配ミスだと思う。

それとパク・チソンの強さにやられた面もある。彼がボールを持つと止めるのが容易でなく、チームのリーダーとしての存在感を示していた。さすが、マンUでレギュラーを確保しているだけのことはある。

試合前の入場を待つ時に、遠藤がパク・チソンに挨拶をしている姿が映って不思議に思っていたが、パクが京都に在籍していた時に同僚だったことを今思い出した。何語で話をしたのだろうか?

ワインをチビチビやりながら観ていたのだが、試合がPK戦にまでもつれたおかげで、いつの間にかボトルが空になってしまっていた。今朝は少し二日酔い気味だ。


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昨日の都道府県駅伝で、今年の駅伝シーズンは終わった。大昔に駅伝を走った身としては、箱根駅伝も面白いが、中学生から一般社会人までが出場する都道府県対抗駅伝も私は大好きだ。中学生や高校生が7区間のうち5区間を占め、その世代の活躍なしに上位に食い込むことはできない仕組みが気に入っている点だ。

暮れの高校駅伝はチームとして出場できないランナーも、都道府県駅伝では県代表に選ばれる制度になっている。例えば宮城県は高校駅伝では仙台育英が留学生を擁して毎年のように出場しているが、昨日は宮城代表として走っていたのは、育英高校のランナーではなかった。

アンカーにタスキが渡るまでトップを守っていたのは、高校駅伝に出場できなかった選手たちが頑張っていたおかげであり、彼らにとっては一月遅れのひのき舞台になったのだろう。

昨日行われた男子は栃木が優勝し、一週間前の女子の優勝は京都であった。東京や大阪といった大都市はベスト10にも入れなかった。今年に限ったことではなく、例年男女とも東京や大阪は優勝争いに顔を出すことはない。高校野球やラグビーでは常に都市部の高校が優勝候補に名をつられぬのに、駅伝ではあまりふるわない。

都会の子供はかけっこが苦手なのだろうか。子供の体力低下が叫ばれているが、都会の子供に顕著なのかもしれない。

案の定カタールは組みしやすい相手ではなかった。2度もリードを許し、しかも退場で一人少ないハンディを背負いながらの逆転勝ちで、苦しい試合だった。

苦戦の要因は、カタールの速さがあったと思う。W杯でエースキラーとして活躍した長友が苦労するほどスピードがあり、2得点を与えてしまった。試合前の国歌斉唱時に口を閉ざしたままの選手が何人かいたが、オイルマネーの威力で帰化した選手たちで、この連中のスピードが半端じゃなかった。22年のW杯開催に向けて、国歌を歌えない選手がもっと増えそうだから、今後も厄介な相手になりそうだ。

前々回に優勝した中国でのアジア杯も苦しい試合をしのぎながら優勝した。甲子園の高校野球でも、優勝するチームは順風満帆で終えることは少なく、何度かはあわやという場面がある。去年春夏連覇した興南高校もそうだった。

王者のメンタリティというものだ。次の試合も10時からと観戦可能な時間帯であり楽しみだ。それにしても4試合のうち、半分の2試合で一人少ない戦いを強いられている。“中東の笛”の洗礼を受けているのだが、準決勝以降は西アジアのチームを相手にする可能性は少ないので、この後はフルメンバーで戦えそうだ。
昨日はスポーツの大きなニュースが二つあった。一つ目は、いつの間にか連勝が20を超えていた横綱を、またもや同じ力士が倒した。兆候は2日前からあった。今場所の白鵬の特徴は、相手を圧倒的に攻め立て力の違いを見せつける相撲が多かった。

ほとんどの相撲が、3秒以内に勝負を決めるという“瞬殺相撲”である。立ち会いで鋭く踏み込み、そのまま相手を押し出すか、相手の反撃しようとする力を利用しての投げか、ハタキで決めるので5秒はかからないのである。

その相撲が9日目の豊真将との一番で相手にいなされて体制を崩し、土俵際でかろうじてこらえて薄氷を踏むような勝ち星になってしまった。10日目の琴奨菊も同じように右を差さずにおっつけて攻め、琴奨菊にはいなし技がなかったので勝利したが、昨日は同じようにいなされてとうとう金星を与えてしまったのだ。

昨日の相撲は、先場所負けていることを意識していたのか気負いが目立ち、立ち会いでも先に仕切りに手を置いて、稀勢の里が後から自分の間合いで立つという失態を演じてしまった。

普段は、相手より後から手を突くのに、昨日はその逆であった。横綱相撲とは相手の攻めを受け止めてから仕掛ける、“後の先”の事を言うのだと思う。今場所は“先の先”が目立ち、とうとうほころびが出てしまったようだ。

もう一つのニュースは、小学校4年生が卓球の日本選手権で勝利したことである。しかも昨日はそれ以外にも同じ4年生と、5年生の3人の小学生が1回戦を突破したのである。スポーツの世界で小学生が大人に交じって戦える競技が他にあるのだろうか。

卓球の日本選手権では、何年か前にアラカン世代の勝利がなるか注目されたことがある。世代によるアドバンテージが少ないスポーツとは思えないのだが。

それにしても昨日の3人の小学生は、いずれも女の子だった。女の子の成長が早いのか、女性がますます強くなっているのか、男は後の先だと信じたいのだが…
アジア杯の最多優勝回数は3回で、イラン、サウジ、日本の3カ国である。イランは3連覇を達成しているが、60年代終わりから70年代のもの、サウジは80年代の2連覇と90年代の一度であるのに対し、日本は92年の広島大会での初優勝の後に、2000年代に入って2連覇を達成している。

古豪とは言え、直近の実力では格下であるサウジ相手に5-0と圧倒した。しかもサウジはまさかの2連敗で、決勝トーナメント進出の望みが断たれていただけに、モチベーションも上がらなかったのだろう、日本に対するプレッシャーが弱く、ゴール前では日本の速いパス回しが面白いように決まっていた。

この試合で、岡崎がハットトリックを決めたが、その要因はFWの前田が囮になって相手を引きつけ、その隙を岡崎が上手くついた結果の3点であったと思う。前田自身も2点を挙げたが、岡崎の3点も引き出しており、この試合のMVPであると思う。

松井の負傷で生まれたコンビであるが、囮の前田とシャドウストライカーの岡崎のコンビが誕生したわけで、文字通りの怪我の功名である。日本の新しい武器になりそうなコンビであるが、モチベーションの低いサウジ相手だったから機能したともいえるので、次の試合でもこのような活躍ができるのか見ものだ。

次は地元のカタールが相手になる。厄介な相手だが、これに勝てれば4回目の優勝一番乗りを果たせそうな気がする。



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