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間もなく4月なのに、寒い日が続いている。それでも近くの公園では、サクラがほころびそうな気配を漂わせており、これで少し暖かくなるとはじけそうな気がする。3月末の開花宣言だろう。

いつもならサクラ前線の北上が、この時期のニュースの定番メニューになるのだが、お花見は自粛せよということなのか、報じられていない。

西の方ではひっそり咲いているのだろう。花見に限らず、関東圏はプロ野球の開幕延期など自粛ムードが漂っており、今何かを日本でやるには西の方でしかできない情勢だ。

競馬も中山開催は中止になり、阪神と小倉で「被災地支援競馬」と銘打って開催されているが、自粛エリアの関東圏では馬券を買うことはできず、被災地への支援は西の方にお任せすることになっている。

もっと西の方のドバイでは、競馬のワールドカップが今日の未明に開催された。メインレースは1着賞金600万ドルという世界一二を争う高額賞金レースであり、日本から過去最多の3頭が出走した。

予感がして昨夜は9時過ぎに就寝し、夜中の2時に目覚ましをセットして、テレビ中継を見た。何と、1位と2位を日本からの遠征馬が占めたのだ。夜中なので大声を出せずに、小さな声でしかなかったが、思わず声が出てしまった。

日本のサラブレッド生産は、ピーク時には1万頭を超えていたが、現在は7千頭を割り込んでおり、馬産地は不況に苦しんでいる。地方競馬がドンドン廃止されたことが、生産減につながっている。今回の活躍により、海外から日本馬を購入するのが増えるのではないだろうか。

すでにその兆候が見え始めているのだが、農作物の輸出と同じように、欧米ではなく、中国や韓国、シンガポールといったアジアであるのが面白いところだ。近い将来、日本は農業の輸出大国になるかもしれない。

ところで、1位に入った馬のオーナーは、先週の阪神競馬終了後に行った騎手会主催の募金活動に、2千万円を拠出したと報じられていた。早速ご利益が現れたということか。

私もそろそろ寄付をしようとするか。

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今回の地震ではシーベルトやベクレルという単位を始め、色んな新しい知識を得る事が出来たが、かき菜という野菜も知らなかった。スーパーの店頭にはあったのだろうが、気がつかなかった。出荷停止により見かける事が出来ないだろうから、当分の間私にとっては“謎の野菜”だ。

今日の当番は朝礼にあたっていたが、朝一の計画停電は中止とのことで、開始以来まだ一度も停電に遭遇していない。日ごろの行いが良いからなのだろうか?

セ・リーグは、強行開幕についての世論の批判を受け、29日に4日間ずらすことを発表した。4月5日からは照明の電力を落とし、延長戦も行わないなどの節電への“工夫”をして、ナイターも実施する方針である。

一方、パ・リーグは地震発生直後に、開幕を4月12日までずらすことを決め、さらに東電管内でのナイターは実施しないことを昨日発表した。セ・リーグとは対象的な行動である。

日本プロ野球機構は、今日政府に対して方針を説明するそうだが、はたして受け容れられるのだろうか。私は、パ・リーグの線まで後退せざるを得ないと思う。今回の被害の大きさを考えると服喪期間は1カ月と考えるべきで、パ・リーグの予定している4月12日は、ちょうど1カ月に相当する。

3月29日という中途半端な妥協では、仮に選手がボイコットせずに開幕したとしても、フアンがボイコットするのではないだろうか。

今回はっきりしたのは、コミッショナーが何の権威も持たず、お飾りにすぎないということだ。巨人いやナベツネの傀儡でしかなく、読売新聞が用意した天下りポストの一つにしか私には見えない。

開幕の再延期や、フアンのボイコットでコミッショナーの権威は大きく失墜すると思う。

今日から、本格的に仕事が再開する。大震災モードから切り替えねばならない。
昨夜からアジア・チャンピオンズ・リーグが開幕した。スポーツ中継を観るのが好きな者にとっては、2月はさびしい時期であったが、月が替わってようやく待望のシーズン到来である。

BSで名古屋と杭州の試合を観たが、ガッカリの内容だった。Jリーグのチャンピオンが、アウェーとはいえ中国リーグ4位のチームに完敗してしまった。

ボールを支配され、圧倒的に攻め込まれ、チャンスらしい場面もほとんど作ることができずの完敗である。アジア選手権で優勝し、クラブ・チームでもと期待しての観戦だっただけに、落差をより一層感じさせられた内容だった。

先は長く、予選リーグは2位まで次に進めるので一つの敗戦で悲観する必要はないのだが、あまりにも試合内容が悪すぎた。しかも、名古屋の入った予選リーグは韓国のチャンピオンと、ACLの優勝経験があるアルアインが同居するというタフなグループである。その中で、一番弱いと見られたチームにギャフンと言わされてしまったのだ。

緒戦の敗退からどのように立て直してくるかが見ものだ。もう一つの試合は、深夜の録画放送のため観なかったが、こちらはガンバが5-1の快勝だった。こちらの試合をライブで放映し、名古屋の試合が録画なら気持ちよくお酒が飲めたのに。

今晩はセレッソの試合が7時から放映される。インドネシアのチームが相手だけに、安心して観ていられると思うのだが…
朝から冷たい雨が降り続いている。今日はこのまま気温が上がらず、昨日との最高気温の落差は13度だという予報が出ている。いつもながらの季節の変わり目の儀式ということか。

東京マラソンで、市民ランナーがエリートランナーを押しのけて、3位に入ったことが大きなニュースとなっている。市民ランナーといっても箱根駅伝にも出場したことがあるランナーであり、並みの市民ランナーとは違うのだが、走るのが仕事ではなく、仕事の合間にトレーニングをするという環境の中で、今シーズン日本最高記録(多分そうだと思う)で走ったというのは快挙だと思う。

アマチュアがプロを破ったという見立てで報じられている。その道で生計を立てているプロがいる中で、他に本業を持つアマがプロを破るというのはどの分野でも大きなニュースになる。

囲碁や将棋の世界でアマがプロに勝つと大騒ぎになるし、学生横綱が幕下付け出しでデビューしても、すんなり十両に昇進するのは稀である。学生相撲などは学業そっちのけで、相撲に明け暮れしているのに、ガチンコ相撲の中では、プロの壁は高いのである。

マラソンの世界でも同様であるはずなのだが、この数年一流ランナーの証である2時間10分を切るランナーは数えるほどしか出ていない。瀬古や中山、宋兄弟が活躍した80年代とは雲泥の差である。

セミプロという言葉が昔よく使われた。プロではないが、本業よりも競技を優先する人たちで、実業団(懐かしい言葉だ)野球の選手たちを指して使われていた言葉だ。

マラソンのエリートランナーもプロではなく、セミプロの範疇にはいるのかもしれない。そう考えると、あまり大騒ぎをするほどのニュースでもないのではないだろうか。

東京マラソンは市民マラソンの祭典ということだけでなく、日本で唯一の賞金マラソン大会である。川内選手は昨年4位に入り100万円の賞金を手にしたが、今回は3位で200万円にアップした。アマチュアにとっては大きなボーナスだが、プロのレベルで考えるとその10倍にならないと満足できないのではないだろうか。

日本のマラソンランナーはその点でもセミプロだと思う。プロとは矜持の高いものだ。
昨日のスーパーボウルは結局パッカーズが逃げ切り13年ぶりのチャンピオンになった。内容的には押されていたが、パス・インターセプトが2つ、ファンブル・リカバーが一つの合計3つのターン・オーバーを得て、それをことごとく得点に結びつけたのが勝因である。

勝負事には流れが重要で、いいリズムで攻めながらミスを犯すと流れを切ることになる典型的なゲームだったと思う。

優勝したパッカーズは、人口10万人ほどの、ミシガン湖に近い町のチームである。日本のサッカーに例えると鹿島や磐田の規模である。この町に7万人収容のスタンドがあり、常に満員の観衆を集めるのである。

もっと凄いと思うのは、シーズン席のキャンセル待ちが30年を超えるということである。キャンセル待ちの権利は、財産相続の対象にもなっているほどだ。

アメフトをマーケティングの視点から見ると、究極の“飢餓のマーケティング”であると思う。シーズンは9月から12月の4カ月だが、その間チームがホームで試合を行うのは8試合にすぎないのである。

2週間に一度しか地元で試合が行われないため、飢えたフアンで常にスタンドが満員になるのである。試合数が多い野球との違いだ。

試合時間は1時間だが、プレーとプレーとの間に間があり、昨日の試合も8時半のキックオフで、試合終了は12時を少し超えていた。3時間半も楽しめるのである。

プレーごとに間がある点では野球と同じで、サッカーやラグビーとは異なるゲーム性である。次にどんなプレーをするかを予想しながらプレーを観るという、間合いを楽しむスポーツだと思う。

スーパーボウルによるチャンピオン決定までの道筋も巧みだと思う。地区優勝チームに加えて、2位以下の上位2チームがワイルド・カードとしてプレーオフに進むため、終盤まで目が離せない展開になる。今年のチャンピオンのパッカーズは終盤3連勝をしてようやくワイルド・カードの最後に名を連ねたのである。

プレーオフは1月に入ると毎週行われ、一挙にリーグチャンピオンが決定する。あっという間の出来事のように、トントン進むのである。ここからが憎いところで、リーグ・チャンピオンが決まってからは1週間の間合いを置き、スーパーボウルを迎えるのである。ここにもジラシがあるのだ。

飢餓のマーケティングを徹底することにより、頂点のスーパーボウルの価値を高め、TVのスポットCMが何百万ドルにも跳ね上がるという、スポーツ・マーケティングの一つの完成形を成し遂げたのだと思う。

忘れてならないのは、プレーの迫力・見事さという品質の高さが土台にあるからこそ、飢餓のマーケティングが成果を収めるのである。レベルが低いのに飢餓のマーケティングを仕掛けようとしても、仕掛けた方が飢えてしまうだけだ。間合いの魅力では共通するものがある相撲が、八百長疑惑という品質問題で飢え死にしかけているように。


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