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昨日はボジョレーの解禁日。今年は夏の天候がよくなく、ブドウの不作で生産量が半減し味の方もどうかと気になったが、例年通りのボジョレーらしいすっきりした飲み心地で一安心した。スーパーには1000円を切るボジョレーも並んでおり、来週あたりにチャレンジするつもりだ。

最近デフレの影響か、お酒の値段もドンドン安いものが出回っている。ワインでお気に入りなのは、チリ産のものでパロンという銘柄だ。698円で、赤、白以外にロゼも同じ値段である。どれもまずまずであり、気分と料理に合わせて飲み分けている。

一昔前までなら、1本2000円を出さないと飲めるワインにはお目にかかれなかったのが、700円で飲めるようになったことは嬉しい限りである。

日本酒でも、先日イオンのリカーショップを覗いた時に、1升瓶で980円というものが陳列されていた。ラベルを見ると、「新潟壱番」というブランドである。料理用の酒でも、5合で500円ほどするからほとんど同じ値段だ。不味ければ料理用にすればよいということで早速試してみた。

何とか飲める程度であり、1本は空にすることができた。しかし、もう1本買い求めたが、だんだん鼻について嫌になってきてとうとう料理用に格下げになってしまった。パロンのように私の定番への仲間入りすることはかなわなかったようだ。

ボジョレーの1000円を切るものは、イオンのプライベートブランドであり、大量に買い付けることで価格を安くしたようであるが、はたしてパロンになるだろうか、新潟壱番の運命をたどるのだろうか。後者だとワインを使った料理のメニューをレパートリーに加える必要がありそうだ。

解散が決まって、新党が続々出てきている。民主党の離党者だけでなく、社民党からも離党者が出て新党を立ち上げるという話も出ている。2大政党制どころか、政党の数は10を超え、ますます分散化が進みそうだ。すぐに賞味期限切れで料理用に回されそうな新党ばかりのような気がするのだが。


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ワールドシリーズは、リーグ優勝決定戦で1勝3敗の崖っぷちから3連勝でチャンピオンになったジャイアンツが、その勢いで4連勝でタイガースをスイープして優勝してしまった。こちらのジャイアンツも、アメリカ同様に追い込まれながら3連勝でしのぎ、その勢いは続いており開幕2連勝だ。この2試合の点数もアメリカと同じようであり、このまま4連勝となるのだろうか。

日米のジャイアンツの逆襲に勘違いしている人がいるようだ。臨時国会が開会し、注目は解散が行われるがどうかなのだが、昨日の首相の所信表明演説では、「やり残した課題」として経済再生戦略について多くを語っている。公債特例法案や、違憲と判断された選挙制度だけでなく、知恵を絞らなければならない経済対策を掲げたことを見ると、すぐには辞める気はないようだ。

往生際が悪すぎる。日本人の多くはサクラの花が大好きだが、一気に満開になってパッと散ってゆく潔さが好まれる理由のように思われる。散った花びらが川面を流れる様を花筏と称して、名残を惜しみながら愛でるほどだ。

政権が行き詰った時は、解散総選挙によって民意を問うのが常道のはずだが、昨日の所信表明には微塵も感じられなかった。

3年前の政権交代が起こった時も、麻生内閣の往生際の悪さが大敗を招いたのだと思う。ずるずる居座り続けて結局任期満了まで至ったのが致命傷になったと思う。

12月のロシア訪問で領土問題の決着を図るという起死回生の手段を考えているのかもしれないが、民意の離れた政権に外交問題の解決は図れまい。

日米のジャイアンツが崖っぷちから生還したことに勇気づけられているのかもしれないが、野球と政治は違うのに…
経済成長に急ブレーキがかかった中国で、対日制裁のはずが天に唾する行為で自らに跳ね返るような事態が相次いで起こってきている。日本車の不買運動の広がりが国内の雇用問題にも影響を与えているのをはじめ、今朝の日経ではレアアースの生産停止が報じられている。

新たな制裁措置として生産停止をするのではなく、生産停止に追い込まれたためだ。2年前の尖閣の問題で、中国はレアアースの輸出規制を行い、日本のメーカーに動揺を与えるなどして“大きな成果”をあげる事が出来た。

価格も1年で10倍に高騰した。こうなると、中国では“闇業者”が出現するのがお決まりのコースで、国家統制ではなく市場原理が働くこととなり価格の急落が始まり、加えて日本の自動車メーカーでは調達先を変えたり、代替品の活用、使用量を減らすなどの“工夫”が生まれることにもなり、とうとう最大手が1カ月の生産停止に追い込まれたようだ。

政治に対して市場が異を唱えた格好だが、日本にも同じように市場が政治にレッドカードを突きつける事態が迫ろうとしている。赤字国債発行法案の成立が遅れていることにより、いよいよ政府の金庫が空っぽになる事態が迫ろうとしている。

日銀の景気見通しは下方修正されたが、世界経済の減速による影響だけでなく、政府支出が抑制されているためジワジワと影響が広がってきているようだ。予期せぬ緊縮財政政策が実現したというわけか。

短期の財務省証券の発行という奥の手があったが、「返済財源のはっきりしない証券の発行は財政法上認められない」との政府見解を閣議で確認したとのことである。政府としては退路を断って、法案を人質にとる自公とのチキンレースに臨むということらしい。

年金の支払い停止や、行政サービスのストップだけでなく、売るべき国債がなくなることにより金利の乱高下が予測され、政治の権力争いで国民生活に大きなダメージを与えることになる。

オセロゲームのようにひっくり返る小選挙区制度に立脚した、「政権交代可能な2大政党制」というのはロクでもない制度であるとつくづく思う。早晩、市場の圧力でチキンレースにピリオドは打たれそうだが…
昨日は新横綱と新総裁が誕生した。新横綱の方は、3場所前に8勝7敗と危うい勝ち越しが問題視されるが、2場所連続の全勝優勝では文句のつけようがあるまい。一方、新総裁の方は納得できない感じがする。

党員票と国会議員票の乖離が大きすぎるからである。石破氏は過半数を超える165票を獲得した。40の都府県でトップになったのだから、アメリカの大統領選挙のような「総取り方式」なら、国会議員票を待たず党員票だけで総裁の地位を得られたことになる(総取り方式=小選挙区制度の問題点もここにあるのだが)。

残念ながらドント方式のためにマイルドになり、党員票だけでは届かず決選投票になってしまった。それでも党員の支持で50%を超えた意味は大きく、決選投票では雪崩現象が起きると思っていた。派閥の論理よりも“民意”の方が優先すると思ったからだ。

注目して見ていたが、1回目の投票からほぼ同じ数が積み上がって逆転優勝が起きてしまった。党員票の重みが活かされなかったことになるのだが、このことは自民党にとって大きな痛手になるのではないか。

派閥政治の弊害が前回の選挙で自民党の敗北した要因の一つであると思う。決戦に残った2人は、派閥の支持がなく立候補した面々である。派閥には総理・総裁を誕生させるパワーは無くなったのだろう。しかし、総裁にさせない力はまだ残っていると見ることもできるのである。

石原候補は、“主殺し”という日本人の倫理観に背いたことに嫌気がさされたのか、石破候補の1/5しか党員票を獲得できなかった。にもかかわらず、国会議員票では僅差とはいえトップであり、党員の支持が大きい石破候補も国会議員票では離された3位である。

議員票と党員票のギャップの大きさにも派閥の影響力がちらつく。しかも、決選投票で民意とのギャップを修正する力が働かなかったことで、昔の自民党に逆戻りしたように感じる人は多いのではないだろうか。民意を無視したかのような総裁選びには大きなつけが回ってきそうだ。

ヤンキースのイチローがここにきて大活躍をしている。元々固め打ちをするタイプだったが、昨年はそのスイッチが入らずに200本に到達せず、今年も10日ほど前までは2割6分台の打率に低迷していた。

それが、この1週間ほどで3安打以上を続け、2割8分台まで打率を急上昇させた。もう少し早くスイッチが入っていれば200本安打に復活できたのに、少し遅すぎた感じだが、優勝争いを終盤まで繰り広げていることがイチローにスイッチを入れさせたのだろう。

優勝争いだけでなく、プレーオフという敗者復活戦を採用することで、終盤まで白熱した試合が展開されることになる。サッカーのJ2などはその典型で、今までの3位までの自動昇格から、今シーズンは自動昇格は2チームまでで、3位から6位までのチームによってプレーオフを行い1チームが勝ち上がるシステムに変更された。

6位までにチャンスがあるわけで、今のところ甲府が頭一つ抜け出しているが、自動昇格の2位の湘南と3位の京都との勝ち点差は2で、1試合で逆転する可能性があり、3位の京都に勝ち点差3で3チームが並び(ここまでがプレーオフ進出権がある)、さらに勝ち点差1で1チーム、勝ち点差2で2チームがいるという混戦になっている。

後7試合あるため、昨日の時点で自動昇格圏にいる湘南が、プレーオフにも出場できない事態も十分起こりうる状況にある。プレーオフという敗者復活制度が、白熱した試合を多くするという典型のようだ。

自民党の総裁選挙にもプレーオフがある。1回目の投票で過半数をとるものが居なければ、上位2人の決選投票があるというもので、5人という大勢が立候補したため過半数をとるのが難しいとされている。

問題はプレーオフになると2位が逆転する可能性が高いことにある。トップになると見られる石破氏は国会議員の支持は少ない(脱派閥を掲げているため長老連中の覚えが悪い)が、地方票で優位に立っているため1位通過が確実視されている。

しかし、プレーオフでは「石破憎し」の表が集まり、2位になった候補に国会議員票が集中し、逆転勝利となる見方が多いようである。そのためにプレーオフ出場権をかけた2位争いが熾烈になっているというのが、現在の状況のようだ。

おかしな話である。国会議員の支持と、党員の支持が真逆になっていること自体疑問符が付くし、決選投票で党員の支持が少ない候補が逆転勝利というのは、民意を大きく損なうのではないだろうか。

石破氏がプレーオフに勝つためには、1回目の投票で圧倒的多数で地方票を獲得するしかないのだが、各得票数に応じて割り振られるドント方式では過半数を獲得するのは容易ではないだろう。

国会議員の投票で2位が総裁に選出されるようなことになったら、近いうちの総選挙で首相に選ばれることはないように思うのだが。


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