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なでしこの決勝の相手はカナダになりそうだと確信して眠ったのだが、起きてみると土壇場でアメリカが追いついて、延長の末逆転したようだ。決勝ではハラハラドキドキがまた楽しめそうだが、“銀の大鉱脈”を掘り当てているだけに…

世間の目がオリンピックに向いているのをいいことに、政治の世界は混とんとしてきた。自民党が、参議院での増税法案の早期採決を求めていたのに、今度は成立後の解散の確約がなければ採決には応じず、不信任案か問責決議を提出すると恫喝している。

脅しをかけて相手がそれに応じると、さらにハードルをあげて脅すというのは、ヤクザの強請の手口と全く同じである。自民党もオリンピックを見ていて、ハードルをあげることを考えたのかもしれない。

民主党の支持率が低迷していることで、今選挙になれば勝てるという判断からの行動だろうが、勘違いしていると思う。

民主党の支持率は確かに下がっており、民主党を上回ることはできると思う。しかし、過半数を制して政権をとれるかどうかは、難しいところだ。

最近の報道各社の世論調査結果で、自民党は民主党を少し上回っているだけで、20%台をようやくキープしているにすぎない。この程度の支持率で、50%を超える議席を獲得できるとすれば、選挙制度に大きな欠陥があると言わざるを得ない。

しかも、今回のヤクザの強請まがいの手口をみていると、暴対法の強化の動きがある中で、無党派層が自民党支持の動きになるとは到底思えない。どの世論調査でも、無党派が一番下に書いてあるのだが、無党派を一番上に置くと、このような勘違いは起こらないと思うのだが。

明日の仕事は午後からなので、今晩も1時起床のオリンピックペースになりそうだ。

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昨日はとうとうこの夏初めてエアコンのスイッチを入れてしまった。一昨日もスイッチに手が伸びかけたが、思いとどまり「涼しい所」に出かけて痛い目にあってしまった。一昨日の反省から、少しの時間エアコンのお世話になってしまった。今日は出かける予定があるので、節電は続けられそうだ。

節電が騒がれるようになってから、電力の使用量については気にかけるようになったと思う。特に、請求書の中に前の年の使用量も併記されているので尚更だ。震災以降、ほとんどの月で前年比を下回っており、「測るだけダイエット」と同じ原理なのだろう。今月の請求書の数値はどうなっているだろうか。

ところで、我々に嫌でも節電を意識させるようになった原発事故の、国会の事故調査委員会の報告書が昨日発表された。今回の報告書では事故の原因を“人災”と決めつける極めて踏み込んだ内容になっているようだ。けれんみがありすぎるようで、第三者機関の報告書としては賛否が分かれそうだ。

普段の私なら、けれんみたっぷりのこの手の報告書にはあまり関心を持たないのだが、この報告書の指摘する内容には少し評価する点がある。人災の要因として二つの点を上げていることだ。

一つは、これまで盛んにメディアが用いていた「原子力ムラ」という言葉を使わず、「規制の虜」という経済用語を引用したことだ。規制される側の方が規制する側よりも、経験・知識が豊富なために、規制が骨抜きにされるという意味らしく、シカゴ大学のノーベル賞学者ジョージ・スティグラー氏の唱えた経済学の用語である(初めて耳にした)。

原子力ムラという言葉からは、なれ合いという言葉を想像してしまうのだが、規制の虜という言葉からは、単なるなれ合いでなく企業の方が圧倒的に優位で、行政や学者はその言うがまま、思うがままにならざるを得ないということになる。原子力規制庁が新しくできるが、経験・情報格差がある中でどのように人材育成をするのかが課題になるだろう。

もう一つの人災は、“菅直人リスク”だ。知識を持たないものが非常時に陣頭指揮を執ることの危うさを報告書では指摘している。目立つことが大好きで、何にでも出しゃばりたがる“政治家の本能”がそうさせたのだろうが、危機管理の大きな問題点だと思う。

内閣府に危機管理監が居るはずなのだが、今回の事故では全く表には出てこなかった(裏では活躍していたのかもしれないが)。私の想像するところでは、内閣府の危機管理監というのは、警察官僚の事務方の上がりのポストであり、危機管理のスペシャリストではなかったと思う。このポストにスペシャリストが就任していれば、政治家が現場に介入することはなかったのではないだろうか。

経済学の用語に「規制の虜」という言葉があるように、危機管理用語で“菅直人リスク”という言葉が一般化するように思う。
このところブログの更新テンポがやや落ちている。ブログを立ち上げて書き始めるのだが、途中で嫌になってやめてしまうことが多いためだ。ほとんどは政治にまつわることを書いている時で、毎度同じようなことを書くのに嫌気がさしてしまう事が多い。

私と同じように、政治にうんざりしている人が多いと思う。ところで、今回の社会保障のもろもろの政策で、民主党と自民党のスタンスの違いがはっきりした。自助が基本である自民党と、公助に重きを置く民主党の違いである。

自助と公助の間には、共助というのもあるのだが、社会保障の問題で共助の概念がほとんど論じられることはなく不思議に思っていたのだが、ようやくその理由が分かった。

自助とは、「自民党に助けられる」と読み、公助とは「公明党に助けられる」と読むのだ。身内の反乱が起きても、“自助”と“公助”により圧倒的多数で可決されたということだ。

共助がほとんど話題にならないのもよくわかった。共助とは、「共産党に助けられる」ということだ。

こういうタッチで文章を書き進めると、政治の話でもうんざりすることはない。これからは、政治を取り上げる時には自助、共助、公助を想い出しながら書くことにしよう。


今日は午後からテレビに釘付けになってしまった。国会の採決の模様をじっくり見たのは初めてで、賛成の白い札を前方の職員に、反対の青い札を後方の職員に手渡す手法は、誰がどのような行動をとったのかが一目瞭然で、“政治ショー”としては中々面白いものだった。

しかし、NHKのカメラワークはいただけなかった。投票場面にカメラを据えておけばいいものを、小沢元代表や注目議員の席から立ち上がるところや、投票を済ませて席に戻るところにカメラを併せたため、全ての議員の投票行動を見ることはできなかった。

3党談合の法案であり、成立するかどうかが注目点ではなく、誰がどのような行動をとるかに関心があるのに、ピンボケとしか言いようがないカメラワークだと思う。ついでに言えば、賛成票が過半数を超えた数秒後に、テロップを流すという始末である。中継を見ているのに、臨時ニュースを流すというのはいかにもNHKらしいトンチンカンぶりだった。

注目の造反議員の数は、社会制度改革推進法案が44人、認定子ども園設置法改正案が45人、消費税増税法案が57人である。鳩山元首相などは、前の2つに賛成し、増税法案だけは青い札を手渡していた。

微妙な数字であるが、3法案とも反対した44人は離党覚悟であり、残りの13人は党を離れたくないという意思表示なのだろうから54人の離党という少数与党になるのは免れそうだ。

しかし、かろうじて過半数を維持しているに過ぎず、参議院でのひと悶着は避けられないだろう。このままいくと、8月か遅くとも9月には解散総選挙になりそうで、野党に転落するのは必至ではないだろうか。増税をしたかった自民党にとっては、民主党に泥をかぶってもらい、その後で政権復帰になりそうで大喜びをしていることだろう。国民にとっては、最悪の結果になりそうだ。

大阪でまたワゴン車が暴走したようである。脱法ハーブなのだろうか。
今朝は台風一過の好天で、テレビでは7時前に屋外では27度に達していると伝えている。台風が、このところ居座っていた上空の寒気を吹き飛ばしたようで、今日は30度を超えるという予報になっている。やっとビアガーデンが喜ぶ陽気になるようだ。

台風のニュースに押されて、政治がらみのニュースの扱いは小さい。しかし、台風のニュースの洪水の中で垣間見たニュースで気になることがあった。メキシコで昨日から開催されているG20の記念写真で、野田首相は2列目に位置しているということだ。

前回の核サミットでは3列目でひっそり映っていたことと比べると、“一歩前進”と見ることもできるが、韓国の大統領は1列目の中央に堂々と位置していた。核サミットは韓国で開かれ主催国であるから当然だったが、今回はメキシコでの開催でありG8の国でもないのに、特等席に鎮座しているのは意外だった。

サミットでの位置取り合戦は、裏で色々な駆け引きをやっていることが想像されるのだが、韓国の外交筋の巧みさの勝利だったと思う。

野田総理は、会議を初日で切り上げて帰国の途に就いた。ユーロ危機に対して、ユーロの首脳に“注文をつける”ことが眼目だった今回の会議を、途中で帰国するというのは日本のプレゼンスをさらに引き下げることになりかねない。

前回の核サミットも途中参加だった。前回も今回も国会事情によるものだ。党内野党も含めて、野党は首脳外交の足を引っ張らないというルールを作る必要があるのではないだろうか。


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