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昨日は南の強風、今日はこれから雨模様であるが、サクラはようやく満開を迎えたばかりであり、花散らしの雨風にはならないだろう。明日は近所のサクラを愛でる事にしよう。

今朝のニュースを見ていると、東京都は雨によって浄水場の汚染が確認された場合に備えて、「水の汲み置き」を推奨しているとのことである。この発表で、ポリタンがまた品薄になるのかもしれない。

震災・原発事故の直接被害も大きいが、これからは“二次被害”についても考えなければならないと思う。風評被害や自粛による影響が代表的なものである。

農業や漁業で出荷規制が行われる部分については、補償が行われてダメージがいくらかは軽減できるのだろうが、風評被害については補償の対象外になるだろうから、当事者にとってはお先真っ暗だろう。

それでも農業や漁業については、民主党の看板政策である「所得補償制度」をたたき台にして、救済の余地はあるかもしれない。

しかし、自粛により観光産業が受けた被害は、補填をしようにもその根拠がなく難しいことになりそうだ。箱根の3月の観光客数は例年の1/3、草津温泉は9割減にまで落ち込んでいると今朝の日経では報じている。

ゴールデンウイークの予約も低調であり、観光業界にとって厳しい事態になってきている。とりわけ問題が大きいのは外国人観光客の大幅減だろう。中国や韓国など東アジアからの観光客の増加がこの数年目立っており、彼らの人気スポットを抱える観光地は活況を示していた。

しかし、雨が降っただけで学校を臨時休校するところが続出したり、日本人と見ると入国審査で放射能チェックをするほど放射能に“敏感”になっているだけに、当分の間日本観光は望み薄だろう。

個人的には観光産業が失われた30年を回避し、日本再生の切り札となると思っているだけに、この二次被害によるダメージが気がかりだ。

観光産業を活性化するために、どこか旅行したいところだが、懐の余裕も少ないし…
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原発事故を説明するためのイラストがまた大きくなった。亀裂が発見されたピットは海の側にあるため、これ以上広がりようがないところだが、とうとう海の中まで現れてしまった。汚染水の拡散を防ぐためのネットを海中に設置するというものである。

このネットは河川工事などで、工事によって発生するごみや浮遊物が流れ出さないように堰き止めるものである。水は通すため、放射性物質も漏れるのだが、ネットによって水の流れが変わることにより、一時的にはネット内に留まる力が発生するそうである。

放射性ヨウ素は半減期が8日と短いため、“時間稼ぎ”の効果しかないようである。やらないよりはましという程度で、効果的な対策とは言い難い。

一昨日亀裂を防ぐためにコンクリートを流し込んだが失敗し、昨日は紙おむつの原料を用いて漏れを防ごうとしたがこれも上手くいかなかった。

ピットの水がどこから来たかを探るため、色のついた“追跡水”を流したが「ピットの水色に変化はなかった」そうでとほほな結果である。“追跡水”に用いられたのは、「入浴剤」との事であり、紙おむつの原料など生活用品の新しい利用の仕方を教えてくれているのだが、悲しい結果としか言いようがない。

さらに、集中廃棄物処理施設に溜まっている汚染水を放出するということで、陸上の構造物の範囲も広がっている。ニュース番組で用いられている原発の模型にも、連日“新作”が登場している。イラストや模型の改訂版が登場しなくなった時に、ようやく収束への展望が開けるということなのだろう。
心配していた原発のイラストが、また大きくなる事態になってしまった。海水への汚染源としてピットの亀裂が発見され、修復が急がれているのだが、いくつこのような箇所があるか分からず、発見された所を塞げば好転するとも思えない。

陸上への汚染は、空気中の放射線による外部被爆や、食べ物や飲み物による内部被爆が生じるために神経質になっているが、海への汚染は直接的な被害が生じないために鈍感になっているような気がする。

陸上での汚染は、発表されている放射線の観測データを見る限り、一時に比べると大分治まっており、水素爆発に起因するものなのだろう。建屋が破壊されており、放射線の放出は続いていると思うが、小康状態と見てもよいと思う。累積量は大きく増えることはないのではないか。

一方、海の汚染は深刻だと思う。観測スポットがごくわずかしかなく、どこまで汚染が広がっているのかは定かではないし、何より累積量が積み増され続けているのが問題だろう。放出レベルも空気中よりはるかに高いかもしれないのだ(陸と海の放出レベルの違いが報道されないのは不思議でならない)。

魚介類にどのような影響を及ぼすかかわからない。これからカツオが黒潮に乗ってやってくる季節であり、秋には脂の乗った戻りカツオになって帰ってくるのだが、油とともに放射線もたっぷり乗っているかもしれない。収束には、長期戦を覚悟しなければならない。

放射線総合研究所のシュミレーションでは、現状の空気中の汚染が続き、摂取制限レベルに食べ物があるとして、東京で3カ月生活するとガンの発生率が0.02%上昇するとしている。

喫煙や生活習慣に起因するものと比べると、微々たるものである。受動喫煙によるリスクの方が、はるかに高いかもしれない。タバコを吸う人は、放射線に換算すると何シーベルトを撒き散らしているのだろうか?

ニコチンやタールの値だけでなく、リスクをシーベルト換算したものを記載する必要があるのではないだろうか。タバコの煙を見ながらふと思ったことである。
テレビのニュースで用いられる原発のイラストが次第に大きくなってきた。震災直後は、フラスコ状の格納容器とその内部の原子炉だけのシンプルなものだった。

それが、水素爆発を受けて原子炉建屋も示されるようになり、次には使用済み核燃料棒の冷却プールが登場した。これに数日前から隣のタービン建屋が加わり、昨日はとうとう建屋に隣接したトレンチという配管トンネルまでに拡がってしまった。

イラストが大きくなるほど、事態の深刻さを示している。問題が拡がり、対応するべき対象が増えるということになる。当初問題視されていた所も解消されたわけではなく、手当てを継続しなければならない。

普段ならコントロール・パネルの操作で済むのだが、トラブル対応は人的対応がメインにならざるを得ない。震災から20日近く経過し、作業に当たる人の疲労や被爆量は増えるばかりだ。

昨日初めて、現場の人々の“暮らしぶり”が明らかになった。一日二食、会議室でごろ寝をしながら、作業にあたっているとのことであり、一日二日ならともかく、この先の事を考えると現場作業に当たる人たちの“支援”も被災地以上に急務ではないだろうか。

海外メディアでは一時「Fukushima 50」という言葉が使われていた。現場で勇敢に戦う50人のサムライに敬意を表した言葉だが、実際には400人ほどの人たちが対応しているようである。

東電の社員だけでなく、東電の現場部門を担う関電工や、東芝・日立などのメンテナンスを担当する技術者なども加わっている。日本の原子力産業の現場を支えるオールスターチームのようなものだ。

今回の現場では想定外の危機が次々に起こり、現場で知恵を絞りながら対応をしなければならないことが続出していると思う。今回の事故が無事終息した時に、原発の危機管理マニュアルは10倍ほどの分量に増えるかもしれない。

イラストの範囲がこれ以上増えないことを祈るばかりだが、長期戦を覚悟する必要がありそうだ。三宅島の噴火ほどではないだろうが、原発事故による避難者に対する支援は、1年はかかるつもりで対処するべきではないだろうか。
地震以降、総理大臣は何度かテレビを通じて、「国民に対するメッセージ」を発信している。昨夜も、地震発生以降2週間ということで、記者会見の模様が中継されたが、こちらの感受性が悪いのかもしれないが、何の「メッセージ」も伝わらなかった。今朝になると、どんな言葉があったのか、全く忘れてしまっている。

この間「ぶら下がり会見」も“自粛”されているためか、国民の目からすると、総理大臣は何をしているのかわからず、2週間で一気に影が薄くなってしまった感じである。原稿棒読みのような「メッセージ」の発信はやめ、ぶら下がりを復活した方が良いのではないだろうか。

反対に存在感が増しているのは官房長官である。地震直後は頻繁に会見を開き、最近も一日2回の会見はテレビで中継されている。言葉遣いが正確で、記者の質問にもはぐらかすことなく受け答えしており、スポークスマンとして有能であることを証明していると思う。

ただし、昨日の夕方の会見で、屋内退避を指示されている人々に自主避難を求めたのは、少し問題だったと思う。

屋内退避エリアで物資が不足し、生活が困難になったためとしており、放射線量が増えていることを理由にしていない。政府の原子力委員会(これもどんな権限を持つ立場なのか良くわからない)の見解では、「避難指示や屋内退避は、危険性の程度で判断するもの」としているため、避難指示ではなく、自主避難の勧告になったのだろう。

これでは、判断を住民に委ねたのと同じである。東電のHPでは、原発や周辺の放射線データが詳しく掲載されるようになったが、知識のないものにとっては、全く読み取ることのできない数値(記号?)の羅列であり、判断のしようがない。

該当する自治体や住民は、周りの状況・雰囲気を感じ取って判断をするしかないだろう。「空気しか読まないKY]になるしかないのだ。非常時に、政府は自主避難を呼びかけるという、曖昧な態度をとるべきではないと思う。

放射能汚染は、文字通り“空気が読めない”ために問題なのだが…


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