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テレビのニュースで用いられる原発のイラストが次第に大きくなってきた。震災直後は、フラスコ状の格納容器とその内部の原子炉だけのシンプルなものだった。

それが、水素爆発を受けて原子炉建屋も示されるようになり、次には使用済み核燃料棒の冷却プールが登場した。これに数日前から隣のタービン建屋が加わり、昨日はとうとう建屋に隣接したトレンチという配管トンネルまでに拡がってしまった。

イラストが大きくなるほど、事態の深刻さを示している。問題が拡がり、対応するべき対象が増えるということになる。当初問題視されていた所も解消されたわけではなく、手当てを継続しなければならない。

普段ならコントロール・パネルの操作で済むのだが、トラブル対応は人的対応がメインにならざるを得ない。震災から20日近く経過し、作業に当たる人の疲労や被爆量は増えるばかりだ。

昨日初めて、現場の人々の“暮らしぶり”が明らかになった。一日二食、会議室でごろ寝をしながら、作業にあたっているとのことであり、一日二日ならともかく、この先の事を考えると現場作業に当たる人たちの“支援”も被災地以上に急務ではないだろうか。

海外メディアでは一時「Fukushima 50」という言葉が使われていた。現場で勇敢に戦う50人のサムライに敬意を表した言葉だが、実際には400人ほどの人たちが対応しているようである。

東電の社員だけでなく、東電の現場部門を担う関電工や、東芝・日立などのメンテナンスを担当する技術者なども加わっている。日本の原子力産業の現場を支えるオールスターチームのようなものだ。

今回の現場では想定外の危機が次々に起こり、現場で知恵を絞りながら対応をしなければならないことが続出していると思う。今回の事故が無事終息した時に、原発の危機管理マニュアルは10倍ほどの分量に増えるかもしれない。

イラストの範囲がこれ以上増えないことを祈るばかりだが、長期戦を覚悟する必要がありそうだ。三宅島の噴火ほどではないだろうが、原発事故による避難者に対する支援は、1年はかかるつもりで対処するべきではないだろうか。
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