社長のブログです
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「変化を知る」ということを書こうとしたのだが、今朝のNHKの経済羅針盤の内容がよかったので、そのことについてまず感想を。 PR
情報の話についてもう少し続きを。昨日のブログでは、情報には「様子を知る」「変化を知る」「先を知る」の3段階があることについて触れた。今日は、各々の段階でのポイントについて述べたい。
「様子を知る」というのは天気予報における、気温や気圧、風速などのデータがこれにあてはまる。晴れや曇りなども「様子を知る」大事な情報である。的確に「様子を知る」ためには、様子を判断するための知識が必要となる。 気象庁では、気温が25度以上の日を夏日、30度以上になると真夏日という言葉を用いて、暑さの目安としている。最近のヒートアイランド現象を受けて、今年から35度以上の日を“猛暑日”という新しい目安も用意している。 「様子を知る」という情報も、単に事実を述べるだけのものと、目安を付け加えて判断の助けとするものとの2段階があるようだ。目安を付けることにより、“知恵”が働いており情報の価値は高まるものだと思う。 目安を考える場合の出発点は、事象・データの“分類”である。分析とは、比較による分析(過去、他者、平均、最高などとの比較)と、分類による分析(動物学などは分類学そのものだ)がある。比較をするにも分類が不可欠であり、分類=分析とすら言えるのではないかと思う。 情報の受け手と出し手fr目安が一致しないことも考えられる。目安についての“すり合わせ”が「様子を知る」情報提供活動の第一歩となるのだろう。目安の違いを知ることにより、相手のニーズがより明確になるものと思われる。 「変化を知る」ということについての考察は明日に掲載する。 連日ムシ暑い日が続いており、外出はうんざりする。今朝は、日差しはないが空気がべとついており、不快指数は相変わらず高い。梅雨前線は朝鮮半島上にあり、これから南下しそうだが、太平洋高気圧の方が強そうで、いよいよ空梅雨濃厚である。 インテリジェンスの話の続きを少し。我々が通常何気なく使っている「情報」という言葉は、インテリジェンスとインフォメーションの2つの異なる意味合いを持つことについて、6月24日のブログに掲載した。 その後「情報」という言葉が何時から使われるようになったかを、図書館の「日本語大辞典」で調べてみた。文献に情報の文字が使われるようになったのは、明治時代からであり、古来から日本語としてあったものではなく、経営や家計などと同様の翻訳語のようだ。 その後第一次世界大戦で交戦各国の戦時情報機関(Intelligence bureau)の重要性が認識されるようになると、インテリジェンスの訳語として使われるようになる。「諜報」の同義語として使われ始め、1932年に「情報委員会」が非公式に設置され、1937年に「内閣情報部」、1940年に「内閣情報局」として組織が拡大するに従い、インテリジェンスとしての「情報」という言葉が定着するようになった。 Informationの訳語として情報が使われるようになったのは、1950年代半ばにinformation theoryを「情報理論」と訳したことがスタートとされている。日本語大辞典によると、「状況に関する知識に変化をもたらすもの」という意味が付されている。現状に変化を与える有益なものとして、インフォメーションを解釈しているようである。 CS調査では情報提供のチェックは重要な質問項目であり、改善課題に挙がることが多い。その場合、人によって解釈が異なっており、どのような観点で情報を捉えるかによって、内容が全く違うものになるはずである。何はともあれ、情報という言葉はレポート、インテリジェンス、インフォメーションの3つの意味を持つことを留意したい。 近いうちに、稿を改めてこの問題を考えることにする。 最近インテリジェンスという言葉に関心を持っている。インテリジェンスがタイトルにある本を見るとつい買ってしまう。「日本軍のインテリジェンス」(講談社選書 小谷 賢著)を読んだ。太平洋戦争における日本軍の諜報活動を史料に基づいて分析した本である。 この中で、インテリジェンスとインフォメーションに違いについて面白い紹介の仕方をしている。日本語では両方とも「情報」という言葉に翻訳されているが、インフォメーションは情報ではあるが、「生情報」や「データ」を意味し、インテリジェンスはインフォメーションを加工・分析したものとして定義づけしている。英語では厳密に区別しているのである。 CS調査を行うと情報提供が課題になることがあり、特にBtoB(企業向け商品・サービス)の場合、より重要なことが多い。私がかかわっている仕事でも10数年来の懸案となっている企業があるが、一向に改善が図れる兆しがない。日本語の情報には、インフォメーションとインテリジェンスの両方が含まれており、どちらの意味で使っているのかはっきりしないために、解釈に混乱があるのかもしれない。 幸い、近々にプレゼンテーションの機会があるので、「情報提供」についてつっこんだ議論をしてみたいと思っている。 インテリジェンスは、政策決定者に「情報」として提供されるものである。政策決定者から情報提供者に対してどのような情報が必要かの要求(リクワイアメント)があり、それに応じて「情報」が生まれてくる。この流れをインテリジェンス・サイクルと呼ぶそうだ。マーケティング・リサーチの世界にも全くこのことが当てはまる。 クライアントの依頼によりデータを収集し、これを分析して「情報」として提出するのである。素材とするものはデータだけでなく、生情報もその中に含まれる。世の中で起こっている事象の全てを対象とするのだが、情報として取り込むためには情報の目利きのセンスが必要である。情報の目利きとなるためについては、長くなるので機会を改めて考えを述べることにする。 今日は久し振りのラグビー観戦、空模様が気になるが日ごろの行いがよいから、なんとか夕方まではもつだろう。 |
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