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インテリジェンスの話の続きを少し。我々が通常何気なく使っている「情報」という言葉は、インテリジェンスとインフォメーションの2つの異なる意味合いを持つことについて、624日のブログに掲載した。

 

その後「情報」という言葉が何時から使われるようになったかを、図書館の「日本語大辞典」で調べてみた。文献に情報の文字が使われるようになったのは、明治時代からであり、古来から日本語としてあったものではなく、経営や家計などと同様の翻訳語のようだ。

明治時代の語釈は「事情のしらせ」(「辞林」
1907年)、「事情の報告」(「大辞典」1912年)となっており、「英和口語辞典」(1904年)ではReportの訳語の一つとしてあげられていたようである。“様子をしらせる”という意味で用いられていたようだ。

 

その後第一次世界大戦で交戦各国の戦時情報機関(Intelligence bureau)の重要性が認識されるようになると、インテリジェンスの訳語として使われるようになる。「諜報」の同義語として使われ始め、1932年に「情報委員会」が非公式に設置され、1937年に「内閣情報部」、1940年に「内閣情報局」として組織が拡大するに従い、インテリジェンスとしての「情報」という言葉が定着するようになった。

 

Informationの訳語として情報が使われるようになったのは、1950年代半ばにinformation theoryを「情報理論」と訳したことがスタートとされている。日本語大辞典によると、「状況に関する知識に変化をもたらすもの」という意味が付されている。現状に変化を与える有益なものとして、インフォメーションを解釈しているようである。

「情報」という言葉は、レポート、インテリジェンス、インフォメーションと
3つの意味を含んでいることになり、時代によってニュアンスが異なるのが面白い。

 

CS調査では情報提供のチェックは重要な質問項目であり、改善課題に挙がることが多い。その場合、人によって解釈が異なっており、どのような観点で情報を捉えるかによって、内容が全く違うものになるはずである。何はともあれ、情報という言葉はレポート、インテリジェンス、インフォメーションの3つの意味を持つことを留意したい。

 

近いうちに、稿を改めてこの問題を考えることにする。

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