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最近インテリジェンスという言葉に関心を持っている。インテリジェンスがタイトルにある本を見るとつい買ってしまう。「日本軍のインテリジェンス」(講談社選書 小谷 賢著)を読んだ。太平洋戦争における日本軍の諜報活動を史料に基づいて分析した本である。

 

この中で、インテリジェンスとインフォメーションに違いについて面白い紹介の仕方をしている。日本語では両方とも「情報」という言葉に翻訳されているが、インフォメーションは情報ではあるが、「生情報」や「データ」を意味し、インテリジェンスはインフォメーションを加工・分析したものとして定義づけしている。英語では厳密に区別しているのである。

 

CS調査を行うと情報提供が課題になることがあり、特にBtoB(企業向け商品・サービス)の場合、より重要なことが多い。私がかかわっている仕事でも10数年来の懸案となっている企業があるが、一向に改善が図れる兆しがない。日本語の情報には、インフォメーションとインテリジェンスの両方が含まれており、どちらの意味で使っているのかはっきりしないために、解釈に混乱があるのかもしれない。

 

幸い、近々にプレゼンテーションの機会があるので、「情報提供」についてつっこんだ議論をしてみたいと思っている。

 

インテリジェンスは、政策決定者に「情報」として提供されるものである。政策決定者から情報提供者に対してどのような情報が必要かの要求(リクワイアメント)があり、それに応じて「情報」が生まれてくる。この流れをインテリジェンス・サイクルと呼ぶそうだ。マーケティング・リサーチの世界にも全くこのことが当てはまる。

 

クライアントの依頼によりデータを収集し、これを分析して「情報」として提出するのである。素材とするものはデータだけでなく、生情報もその中に含まれる。世の中で起こっている事象の全てを対象とするのだが、情報として取り込むためには情報の目利きのセンスが必要である。情報の目利きとなるためについては、長くなるので機会を改めて考えを述べることにする。

 

今日は久し振りのラグビー観戦、空模様が気になるが日ごろの行いがよいから、なんとか夕方まではもつだろう。

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