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3番打者がチャンスで3度も見逃しの三振しては勝利をモノにすることはできない。毎回安打で11本のヒットと三つのフォアボールで14人も出塁がありながらの無得点は、チャンスでの3番4番の見逃しの三振のためである。

空振りの三振は投手の技量が上回ってのものと納得できるが、見逃しの三振はいただけない。それも3度もである。3番打者の病気が感染したのか、4番打者までど真ん中を見送っての三振である。

日本ハムの強みはホームランによる大量得点ではなく、集中打によるものであるが、3番がブレーキになって流れが切れてしまった。

一方の巨人も今年のシリーズでは3番打者がブレーキ気味で、1,2番の出塁を生かせない場面がこのシリーズでは目に付いた。それだけチームの要としてマークされたせいでもあろう。

僅少差の試合が多かったわりに、物足りない感じがしたのは両軍のキーマンである3番打者が不振だったからだと思う。

ブランド選手の活躍がもう一つだったのに対して、ノンブランド選手(私が知らなかっただけかもしれないが)の活躍が目を惹いた。巨人の松本やハムの糸井などスピードがあり、野球センスに優れた選手たちである。

スター選手の活躍だけでなく、無名選手の活躍を好ましく思うようになったのは、歳をとったせいだろうか。
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昨日は野球の日だったようだ。巨人の2発のホームランによる、あっという間の逆転サヨナラ勝ちも見事だったが、やっぱり松井のMVPの前には影が薄くなってしまった。

松井がメジャーに移籍した年も、ワールド・シリーズで活躍し、優勝すればMVPものの活躍だったが、ベケットの快投のために獲得できなかった。ここ一番での勝負強さを遺憾なく発揮した今回の快挙に賞賛の拍手を送りたい(予算委員会の民主党の不自然な拍手とは違って)。

にもかかわらず、契約が今年で切れるヤンキースでのプレーが、来年からは見ることができそうもない情勢であるらしい。今シーズンは一度も守備につくことが出来ないまま終わったことが、ネックになっている。本人は残留を希望しているが、チームの編成方針から「守れない選手は…」ということで、ドライなものである。

日本の常識では考えられない話である。ならば、思い切って他チームに移籍すればどうだろう。DHのあるアメリカン・リーグが候補になるが、レッドソックスやマリナーズあたりに移籍すると、BSの視聴率は上がりNHKも喜ぶだろう。

日本シリーズは、1勝1敗のタイで東京での3連戦を迎えることになった。日本ハムは昨日負けるとズルズル行きそうになるだけに、この1勝は大きいと思う。

私の印象としては、日本ハムは一昨年の日本シリーズで中日にコテンパンにやられただけに、ひ弱なイメージを持っていたのだが、この2戦を見てこのたくましさを感じた。

この2戦を通じて、日本ハムの最大の強みはリリーフ投手陣にあると思う。先発が何とか持ちこたえることが出来るなら、何とか凌ぐことが出来るような陣容である。クライマックス・シリーズの緒戦で5点のリードを守りきれなかった楽天のブルペンとは大違いである。

守備力も中々のものがあり、2死から5連打で4点を取ったように打線も地味だが侮れず、7戦までもつれる可能性も大有りで、1週間楽しめそうだ。


昨日は国立競技場でニュージーランドとオーストラリアの対抗戦、ブレディスローカップが開催された。グランドレベルの“砂かぶり”席が7万円、自由席の子供でも3千円という入場料金でどれだけ観衆が集まるか注目されたが、4万4千人を確保したようだ。

外国のチーム同士の戦い=本場の興行ということで想い出されるのは、アメリカン・フットボールの大学オールスター戦ジャパンボウルである。昭和49年か50年に第一回が開催されたが、一般席のチケットが3千円と当時にしては高額だったにもかかわらず、国立競技場が超満員になった。6万人近かったのではないだろうか。

学生のフットボールよりも、プロのラグビーの方が価値は高いように思うのだが、興行としては前者の方に軍配が上がった。昭和50年ごろと現在とでは、活力が違うということだと思う。

先日「ラジオ深夜便」で昭和51年のヒット曲を特集していたが、「北の宿から」をはじめ今でもよく覚えている歌が多く登場している。なんといっても400万枚を超える売上を獲得した「泳げたいやきくん」が発売されたのもこの年である。オイルショックにもめげず、日本が最も活力があった時代だったと思う。

当時の日本の平均年齢は30歳、現在は44歳になろうとしている。どうもこの差が、ジャパンボウルとブレディスローカップの動員の差につながっていると思うのだがどうだろうか。

今日は、ダルビッシュが登板という報道もある。今日の勝敗が日本シリーズの帰趨を決めるものになるだけに注目だ。

今朝は仕事に出かけたので、更新を朝には出来なかった。スポーツ新聞を行き返りの電車で読んだが、1面は野村の胴上げシーンだった。サンスポや日刊スポーツは両チームの選手が入り乱れての“感動”の胴上げを取り上げ、さすがに報知だけは原監督の笑顔だった。

野村の胴上げシーンの写真で印象に残ったのは、梨田監督が両手を挙げているところだ。こうまでされては、往生際の悪い野村もきっぱりとユニフォームを脱ぐことになるだろう。

ところで、スケートでは安藤美姫が逆転優勝をしたが、浅田真央は惨敗を喫し、これでグランプリ・ファイナルへの出場は絶望的になった。ジャンプに失敗したためのものだが、2~3年前の躍動感あふれるスケーティングは戻ってこないのだろうか。

どうもフィギュアスケートの女子選手は、年によって好不調の波が多すぎるように思う。トリノで金を取った荒川もその前年は全く精彩がなかったし、安藤も年毎の成績が大きく変動している。バランスが重要な競技であるため、体が成長するとともに微妙なバランスの崩れが修正できないと思われる。

真央の金メダルは、5年先のソチまで待たねばならないのかもしれない。


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