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今朝は昨日までとはうってかわって寒い朝になっている。外出時の服装に迷わされる。

今週は気合を入れなければならない週なので、気分一新のために昨日は散発をした。ふだん利用しているのは、近くのショッピングセンターにある席数が10もある大型店である。個人経営が圧倒的に多い理髪店としては、10席もあると超の付く大型店であろう。

20年前にこの地に引っ越してきた時に感じたことの一つは、当たり前のように身近にあるものの内、ないものがあるということである。代表例が理髪店にお寺、夏のセミの声である。

我が家は広大な埋立地のど真ん中に立地している。まわりは中高層住宅ばかりで、戸建住宅はほんのわずかしかない。埋立地の大半は公団をはじめとした大手のディベロッパーに売却され、個人に供給されたのはほんの僅かしかないのである。戸建のないエリアだから、商店街は大規模施設の中にしかなく路面店はない。

理髪店は平日と休日では客数に大きな開きがあり、人を雇っての経営が難しいため家族経営が多いので、土地を買ってまでする事業ではなく、埋立地には少なくなっていると思われる。我が家の周辺にはショッピングセンターの中の大型店と、歩いて数分の複合ビルの中と、10数分の距離にある公団のショッピングセンターの中にある店だけである。

人口密度の極めて高いエリアであるため、当然これだけの供給では足りず、2時間待ちが当たり前のようになっており、散髪するのにも覚悟を決めてかかる必要があった。“いらち”で待つことが嫌いな私にとって、散発はさっぱりすることよりも苦行であった。

ところが最近では、休日でもほとんど待たずに散発することができ、ストレスを感じることはなくなっている。この間に何軒か駅側の複合ビルの中に新しい理髪店が誕生したが、いつの間にか閉店しており、現在も続いているのは先にあげた3店と駅前の10分間千円の店だけである。

店はほとんど増えず、新しいマンションがドンドン竣工し人口が増えているのに、混雑が緩和されてきたのは腑に落ちないことである。頻度が減ったのか、他の地域(例えば出先で)を利用しているのか、高齢化で平日に客が移動したのか、自宅でやるようになったのか、どれもよくわからない。私自身の行動を見ると、頻度が減ったような気がするし、通勤していた折には出先での利用が増えたような気がするのだが。

分かっているようなことで案外分かっていないことがあるもので、大手企業が存在せずマーケティングとはほとんど無縁な散発などはその典型かもしれない。だれか散発の行動学について調査をしないものだろうか、ぜひ結果を見てみたいと思うのだが。
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統一地方選挙の前半戦は昨日が投票日で、千葉市は県議会選挙と市議会選挙が同時に実施されたため、22日の後半戦は選挙がなくようやく静かになる。

昔からの常識の一つとして地方議会選挙の方が、国政選挙よりも投票率が高いと言われている。確かに昨日の投票率も50%を超えており、50%を切ることが多い国政選挙よりも高い投票率になっているような気がする。

私自身は、20歳で選挙権を獲得して以来国政選挙は皆勤なのに対して、地方選挙は40代になるまで一度しか投票したことがなく、この常識が今一ピンと来なかった。国政には関心があるものの、地方議会への関心が全くなかったためである(唯一20代で世田谷区議の選挙に投票したのは、「出るクギは打たれる」というポスターにつられて参加したときで、残念ながらその候補は落選した)。

これが40代を迎えて変わってきて、地方議会の選挙にもこの数回必ず行くようになった。この要因を考えると、若い頃は「仮住まい」の意識が強く地元という感覚が希薄で、選挙への関心がなかったと思う。現在の住まいに移って今年で21年になるが、当初は頭の中ではまた引越しをするという考えが残っており、「ついの棲家」という考えが強くなってから地方選挙にも参加するようになったのである。

賃貸住宅比率や新住民比率の高さと投票率に相関が見られるかもしれない。機会があればデータを並べて分析してみようと思う。

ちなみに、昨日私が投票した候補は県議会、市議会ともに次点で落選した。女房と息子二人に聞いてみると全員当選したそうである。過去の選挙を振り返ると、投票した候補の当選率は50%を切っており、世論と自分の考えのギャップが大きいようである。これは私の仕事にとってプラスなのかマイナスなのか…
昨晩は久し振りにテレビの中村吉右衛門の鬼平犯科帳を見た。池波正太郎の作品は大好きで、特に鬼平はオール読み物に連載されている頃からのフアンで、全作品を読んでいると思う。

中学生の頃から捕物帳シリーズが大好きで、野村胡堂の銭形平次や佐々木味津三のむっつり右門がご贔屓で文庫本を読み漁っていた。昔のテレビ番組では杉良太郎の出世作であった「文五捕物絵図」(昭和42年)もかかさず見ていたものである。

昭和40年代の後半に、鬼平シリーズが吉右衛門の父である先代幸四郎(後の白鴎)がテレビ化され、2代目として丹波哲郎が演じていた頃よく見たものである。池波正太郎は鬼平を描くに当たって先代幸四郎をイメージしながら筆を進めたそうであるが、私には丹波哲郎の鬼平が強く印象に残っている。

3代目は萬屋錦之助が演じたが、丹波哲郎のイメージが強くあったため、今一つしっくりこなかった。3代目はあまり長く続かず、4代目として吉右衛門として登場しロングランシリーズになったのである。当初は丹波哲郎の残像が強く残っていたが、今では鬼平のイメージは吉右衛門に私の中では変わってしまった。

2代目の企画のおりに吉右衛門にも話があったようであるが、若すぎるとして断ったため丹波哲郎が演ずるようになったという話が残っている。池波正太郎も吉右衛門に対して、鬼平の年齢(40代半ば)になったらという注文をつけていたようである。

既に吉右衛門の60代に差し掛かっているが、いい味を出している。いつまでも鬼平をやり続けて欲しいものである。

ちなみに、池波正太郎はテレビ番組化をするにあたり、原作以外のものをオリジナルなものとして作ることを禁じており、135話全て既に放映されてしまっている。これからは主演が変わらない限り、年に1~2回のスペシャル番組としてしか見られない。エンディングに流れる「インスピレーション」のメロディとともに、何時までも記憶の中にとどまるものだと思う。



昨晩テレビのCMで「成田5番街」のスポットが流れていた。成田空港のターミナル整備事業の一環として、新たに「エルメス」や「ティファニー」などのブランドショップや免税店が入居した商業スポットが4月9日にオープンすることの告知広告である。

成田空港では4~5年前に、何度かCSについての講演を行ったり研修をしたりしたことがある。東京国際空港公団から民営化されるにあたり、CSを中心に据えて職員の意識改革を推進するという狙いがあった。
成田空港はアクセスが悪いうえに、飲食施設の値段が高くサービスも悪いという利用者の不満が多いのに対して、職員側にはCSについての意識が乏しいという状況であった。

例えば、私は仕事で会社を訪問したときに、なるべくその会社の社員食堂を利用するようにしている。社員食堂を見れば、どれだけ会社が従業員を大事にしているかがチェックできるためである。公団の社員食堂は、安さだけが取り柄で毎日利用するのは遠慮したいレベルであった。

そこで次の日には、歩いていける空港の施設を利用することにした。行って驚いたのは、空港職員と同行したわけではないが、スーツ姿である店に入ると、いきなり職員専用のメニューが出てきたことである。
高いことで有名だった飲食施設が、リーズナブルな価格のメニューを空港職員に用意していたのである。原価積み上げ方式で家賃を設定しているために、料金は高くせざるを得ず、公団が価格競争にならないようにするため価格設定も許認可する仕組みがあったほどである。あきれかえって、早速改善を強く求めたことがある。

このような典型的お役所体質であった空港会社も、民営化やシンガポールのチャンギ空港や、韓国のインチョン空港との国際競争にさらされ随分体質が変わり、今回の「成田5番街」になったと思う。

成田空港の当初の設計思想として、スムーズに客を捌くという考えがあり、施設を楽しんでもらうという概念はほとんどなかった。しかし、実際には出発まで2時間以上空港内に旅客は滞在することが多く、楽しみをいかに生み出すかが課題の一つとなっていた。

民営化されて以降の変化として顕著になったのは、広報活動が積極的ななったことである。ニュースでのよく「成田空港では…」というのをよく耳にするようになった。空港のTVCMも今回初めて目にしたように思う。民営化の成功事例の一つかもしれない。

昨晩は南風が吹き荒れ、満開の桜が気になったが、杞憂に終わり見事な咲きぶりで眼を楽しませてくれている。近くの団地には300本ぐらいのソメイヨシノがあり、300Mほどの歩道の両脇にビッシリ桜が植えられトンネルのような場所がある。
先ほどそこを通り抜けてきたが、ゆったりと散策する人が目立ち、花見のドンチャン騒ぎがないので気持ちよかった。

今朝は、今春高校を卒業した娘が、高校時代に所属していた茶道部の顧問の先生のはからいで、お茶会に行くとのことで初めて着物を着た。
馬子にも衣装という諺どおり、見違えるような娘の姿に眩しさを感じると同時に、さびしさも感じさせられる不思議な思いになった。

一緒に写真を撮りたかったのだが、言い出せる雰囲気ではなく、昨晩の嵐で飛んできた玄関前の落ち葉やゴミをきれいに掃くことだけが父親としてできることであった。

今日のブログには、経済羅針盤に登場した「カシオ計算機」のことについて書くつもりだったが、そんな気になれない。
昼から一人で酒でも飲むか…



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