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レスリングがオリンピック除外対象になってしまった事の一つに、「男女間のアンバランス」があるとされている。女子がフリースタイルのみの4階級に対して、男子はフリースタイルとグレコローマンの2種類で各々8階級ずつ、16階級もありこのアンバランスが、“男女平等”を掲げるIOCの理念にはそぐわないということで減点になったようだ。

最後まで残留争いをした近代5種も北京大会から女子も始まり(日本では選手が一桁しかいないのだが)、ボクシングがロンドンから始まったことにより、夏季オリンピックでは全ての競技で“男女平等”が実現したことになる。一方、冬季オリンピックでは、次のソチから女子ジャンプが行われるため、こちらも“男女平等”の大会になる。

女子ジャンプは昨シーズンからワールドカップがはじまり、2年目の今シーズンは高梨沙羅選手が、これまで行われた12試合の半分で優勝し、今週にも総合チャンピオンが確定する勢いで、ソチの有望な種目になっている。今月行われる世界選手権では、新たな種目として“混合団体”というものも付け加えられる。男女2人ずつの総合得点を競うもので、大エースを抱える日本は有力なメダル候補になっている。オリンピックでも混合団体が含まれるかどうかはよくわからないのだが、IOCの“男女平等”の理念からが多分実施されるのだろう。

その女子ジャンプが窮地に陥っている。チーフコーチとして躍進を支えてきた渡瀬コーチが今週になって突然辞任したのである。その第一報に接した時に、最近話題になっている“スポーツ指導”の問題かと一瞬勘繰ったのだが、どうやら別の事情があったようだ。

渡瀬チーフコーチが所属していたチームから、昨年突然支援が打ち切られ、経済的事情からコーチを続けていくことができなくなったというのがその事情のようである。

私はオリンピックというのは、“国力”を示す指標であるという見方をしている。夏の大会は“体力そのもの”、パラリンピックは障害者が社会に溶け込む“成熟度”であり、冬季大会は用具や練習環境にお金がかかるため“経済力”の指標としてである。

長野オリンピックまでの3大会は、冬季オリンピックでの日本の活躍は目覚ましいものがあったが、失われた20年が進行する間に、冬季オリンピックでの日本のプレゼンスはガタンと落ちたように思う。これも、経済力の低下によるものだと思う。ウインタースポーツを支える北海道経済の低迷も大きいようだ。

金銭負担に耐えられず、遠征費用が工面できないというのは情けない話だが、最近の私の懐具合からすると、他人事ではないような気がするのだが…

なでしこジャパンがW杯を優勝した時に、プロ選手ではなく働きながらメンバーに入っていた選手が何人もいた。IOCは“男女平等”を掲げているものの、いまだ環境・待遇では大きな格差があるようだ。
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