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昨日の午後から、天気は一変し大荒れとなった。砂塵嵐というらしいのだが、強風にあおられて砂がまいあがり、黄砂に覆われた時のような空模様になってしまった。

気温も一気に下がり、午前中の暖かさがうそのような寒さになり、震え上がってしまった(つくづく歳はとりたくないものだと思わされた)。今日も昨日からの強風がまだ残っている。新聞を買いに出かけたのだが、高層マンションの側は眼を開けて歩けないほどの風が吹いており、風の強い地域では高さ制限をしないと、市民生活に影響を与えると強く感じている。

今朝の日経のトップ記事は、日本の自動車メーカーの販売台数が、2008年にはアジアの販売台数が、国内を超えるというものであった。アジアの成長ということもあるが、国内販売の低迷ということも大きいように思う。

自動車の国内販売台数は、地方でのモータリゼーションの発展(公共交通機関が未整備のために仕方なくという側面もあるのだが)により90年代には順調に販売を延ばしていたのだが、2000年代に入って低迷を続け、ピークには600万台を超えていた販売台数が、500万台を切るまでになってために、成長著しいアジアの市場を下回ってしまったわけだ。

アジアの人口は、世界の半分以上あり、このまま成長に任せて自動車の普及が進むと、とんでもない規模のマーケットになり、地球環境に与える影響は計り知れず、原油も一挙に枯渇してしまう恐れがある。

日本の人口は世界で10番目であるが、日本を超える人口の国は、中国、インド、インドネシア、パキスタン、バングラディッシュと5カ国もあり、フィリピン、タイ、ベトナムなどの何年か後には日本に追いつきそうな国々もある。

これらの国での、公共交通機関の整備は地球環境を守るためにも重要な課題であり、新幹線や都市交通システムの整備のための投資や技術援助が、先進国の果たす大きな役割ではないだろうか。洞爺湖サミットでもこのことが議題に取り上げられればと思うのだが、国益が前面に出ている現状ではそうはいかないだろう。

企業だけでなく、国家にもCSR(この場合の社会は、地球全体を指す)の概念が必要なのではないだろうか。
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