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昨日のサンスポの1面を見たせがれの感想は、「スポーツ新聞の見出しで三浦和義逮捕というのはドキッとする」というものであった。サッカー界のキング・カズと1字違いで、しかも和と知の違いであり、ぱっと見た瞬間は誤認しそうである。見出しの文字だけ見て誤解した人は多いかもしれない。

事件は27年前のことである。まだ生まれていなかった息子が、ミウラカズヨシという有名人が二人いるということを知らなくても不思議ではない。私にとってはもう27年も経つのかというのが第一の感想である。

事件が法廷で長い間争われていたのは知っていたが、どのような結末で無罪になったのかはよく知らなかった。事件当時の週刊誌の報道などで、「限りなくクロに近い灰色」という印象だけを持っていた。

今回の件で分かったのは、アメリカには殺人事件の時効がないということ、判決が確定したものを再度裁判しないという「一時不再理」もあてはまらないということである(ただしこれは他の国の判決に対してであり、アメリカ国内では一審で無罪になった者を上告できないようである)。

特に後者は重要な問題をはらんでいると思う。裁判というのは、国権の代表的なものであり、無罪が確定した人物を逮捕するというのは、国権の侵害に当たるのではないかということである。「一事不再理」は日本の憲法上の規定(憲法39条)であり、憲法を踏みにじられたことになる。

今後どのような結末を見るのか、私は国権という観点で注目してみたいと思う。

私の記憶では、事件の報道を大々的テレビで取り上げるようになったのは、「ロス疑惑」の時からだったような気がする。これで、当分ワイドショーや週刊誌の飯のタネに困ることはないだろう。
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