社長のブログです
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週末の「あらたにす」を眺めていると、朝日と読売で全く正反対の社説が掲載されていた。自衛隊の官舎へのチラシ配布で、最高裁判決についての見解である。
朝日は12日付で「ビラ配り有罪 社会が縮こまっていいか」という見出しであり、読売は13日付で「ビラ配り有罪 一つの見解示された」というものである。 最近日本の縮み現象について注目していることもあり、12日の朝日の社説は眼を惹いた。内容を読むと表現の自由について言及しており、「たかがビラ配布で」いきなり逮捕されたことや、2ヶ月もの不当拘留されたことに異議を唱えている。表現の自由が束縛されるという観点からだ。 表現の自由は他人の敷地の中に入っても許されるものなのだろうか。まして、自衛隊の官舎にイラク派遣反対のビラ配布するなどは、筋違いもいいとこで、家族も対象にした「表現の自由」は守られるべきなのだろうか。家族の立場からすると、紙の暴力にしか見えないのではないか。 読売の社説で一つ気に入らないのは、各戸に配布するのではなく、郵便ボックスにとどめるべきとのニュアンスで書かれていることだ。我が家の郵便受けには大量のチラシが投函されており、大事な郵便物が紛れてしまいそうである。重宝にしている家庭もあるそうだが、無差別爆弾的なチラシの配布にも非常に迷惑を感じているので、これを容認するのもどうかと思う。 毎日パソコンを開くと大量の迷惑メールが入っている。週末には45件ほど入ることがあり、2日もメールを開かなければ大変なことになる。これも表現の自由で保障される範囲なのだろうか。表現の自由が個人の平穏の自由(こんな言葉があるのか分からないが)にどこまで入り込むことができるのだろう、朝日に聞きたいものだ。 PR
昨日ようやく周辺のサクラは開花し、夜にはちょっとした夜桜見物ができるほどに、一気に咲きだした。週末には、絶好の花見ができそうである。ここで少し気になるのは、風邪の症状が治まったはずなのに、クシャミと鼻水が止まらないのである。ひょっとするとこれは…
今朝の日経の社会面に、気になるニュースが小さく扱われていた。「NHK、番組基準修正 国連憲章尊重を削除」という見出しの記事である。 NHKの国際放送の番組作成に当たって、「国際社会では各国の立場がぶつかり合う。日本の様々な意見を羅列するだけでなく、ひとつにまとめるべきだ。不偏不党など国内放送の原則とは異なる対応が必要」というのが、古森経営委員長の見解だそうだ。 受信料を国民から徴収しているのだから、国益を尊重するべきだということらしい。私は「国益」という言葉にいかがわしさを感じており、大嫌いな言葉である。小泉元首相は、事あるごとに国益という言葉を持ち出していたが、そのときに利益を得る国とは誰のことを指すのかいつも疑問に思っていた。 国益を論じる時に利益を得るのは、国民全般に及ぶのではなく、特定の人だけの利益ではないかと思う。国というのは、「法」というこれもいかがわしいものの上に成り立っているものである。 法とは物事を決めるためのよりどころとして、境界線を定めたようなものと見ることができる。境界線は平らなところに引かれるのではなく、粗密がある中で線引きがされ、常にグレーゾーンが発生し、そこでは合法・非合法が曖昧なものになるのである。 「公」という考えが国のもう一段上の概念としてあると思う。CSRが経営課題として俎上に上がってきたのも、「公益」という概念が必要になってきたからではないかと思う。 NHKの経営委員長の古森氏は、大手企業の経営者でもある。グローバル展開で利益を図っているだけに、「国益」ということに敏感なのだろうが、経団連が国益を唱えるとろくなことはない。 「国益」を前面に出したメディアを、信用する人はいるのだろうか。チベット問題での中国メディアの報道ぶりを見ると明らかだと思うのだが。 追伸 「あらたにす」を見ると、朝日新聞が社説でこの問題を取り上げていた。日経も読売もぜひこの問題を取り上げてほしいのだが…
日銀総裁人事は、「チキンゲーム」の様相を示してきた。どちらが折れるかが問題になるのだが、気になるのは有力新聞の論調が民主党の責任に傾いていることで、申し訳程度に与党の不手際を述べている点だ。
まさに、論陣を組んで民主党の責任を問うているような感じがする。今朝の日経の春秋でも「なぜ反対かにさっぱり合点がいかない」としている。 この人たちは、2000年以降(小泉構造改革以降と言い換えてもよい)に日本がどのような状況に陥ってしまっているかの認識がまったくないのではないか。 1人あたりGDPは2000年には2位だったものが、2006年には18位にまで落ちてしまっている。それでも「いざなぎごえ」の景気回復という言葉を使っている。いざなぎごえによって、企業の業績は6年間で大きく向上し、内部留保や株主配当は3割以上増えているが、賃金は微動だにしない。 これが国内市場に閉塞感が漂う大きな要因である。この背景に、日銀の超低金利政策がある。金利の低さが経営者のモラルハザードを引き起こし、消費者の消費意欲の減退ということにつながっている。大量の国債を抱える財務省は、絶対に金利を高い水準に誘導することはできないはずで、財務次官経験者が現在の日銀総裁に適任であるわけがない。 欧米では、財・金分離にはなっていないということが、よく引き合いに出されるが、国債の発行残高など状況が違うと思う。 首相の行動記録を見ると、3月7日の金曜日の19時32分から、芝公園の「とうふ屋うかい」で報道各社の編集委員らとあり、12日の19時23分から、六本木のフランス料理店「エディション・コウジ・シモムラ」で田勢康弘日本経済新聞客員コラムニスト、岸井成格毎日新聞特別編集委員らとなっている。 メディアがこんなに権力と結びついていていいのだろうか。ナベツネの不可解な行動といい、「社会の木鐸」という言葉は本家の木鐸同様に死語になってしまったのではないだろうか。
ポカポカ陽気で、11時の気温は11度、上着なしで散歩して気持ちがよい。しかし、天気予報では寒気が南下してきており、午後にはぐっと冷え込むという。暖かさにふれただけに、少しの寒さも体にはこたえそうだ。
休日とあって、新聞にゆっくり目を通すことができるのだが、「あらたにす」もまとめてみることができる。特に、社説を3紙比較しながらじっくり眺めることができた。 イージス艦の事故関連の情報が特段に多いように思われる。権力が犯した不始末だけに、社会の木鐸としての新聞記者魂にいっそう火がつくのだろう。 じっくり読んでみると論点は、①事故を起こした状況にかかわるもの(見張りの体制、自動航行、交替による引継ぎの是非、小さな船の方が避けるという日ごろの慣行など)と、②その後の対応(情報伝達の遅れ、情報開示の遅れなど)についてのものとの2点である。 子供のころ、ニュースというのは5W1Hが不可欠だということを教わったことがある。ところが、新聞やテレビの報道を見ていると、4W1Hしかない報道があまりにも多いと思う。WHYの部分が欠落しているのである。 今回の事故においても、国民が一番知りたいのはWHYの部分であり、これが再発防止策につながるからである。 しかるに、防衛省の情報開示は極めて非協力的な態度であり、記者会見ではほとんど公開せず、記者たちが新たな事実を知るのは、自民党の国防会議からだという。 会議には国防大臣が出席し、そこではじめて新たな事実が公表され、まわりまわってようやく報道機関にニュースが伝わるという構図のようである。優先される自民党の国防会議とは何なんだろうという疑問がわく。公的な機関ではなく、私的機関である自民党の会議の情報が最優先されるというのはおかしい。 軍隊というのは、元々情報を隠蔽し、さらには情報を操作しようとする体質がある。このことが、過去にも多くの不幸を生み出したのであり、透明性が民主主義社会において極めて重要なことである。 情報伝達の遅れも、判断の問題というより、情報操作のための間を取ったということが大きいのではないかと思う。とにかく、メディアは情報開示を声をもっと大きくして訴えるべきではないだろうか。国防会議を優先しているという態度も含めて。
朝日・日経・読売の共同ウエブサイト「あらたにす」は、時間があるときになるべくチェックするようにしている。どのようなことが話題になっているかを、確認するためだ。
昨日の夕刊の見出しを眺めていると、朝日の「東北大、抜群教授に特別手当 月最高20万円」という記事が目を引いた。 早速中身を読むと、大学では優秀な教授の獲得と流出防止が課題となっており、その対策として東北大学では正式には「ディスティングスト プロフェッサー」という制度を導入し、約800人の教授から3%にあたる25人の教授を選び、月10万円から最高20万円まで給与を引き上げるというものである。 「看板教授」という言葉もあるくらいだから、大学の教授は業績評価がかなり進んでいるものと思っていたが、どうもそうではないらしく、今回のような試みが夕刊とはいえ、全国紙の1面を飾るネタになっている。 私が思わず本文をチェックしたのは、「抜群教授」という言葉であった。ディスティングスト プロフェッサーという言葉では見過ごしたに違いない。東北大学のリリースに記載されていたのか、朝日がつけたのかは分からないが、センスのいい言葉選びだと思う。 抜群という言葉の響が、興味を抱かせると思う。見出しはこちらを向かせるために大事なキーワードであり、駅の売店などではそれが客を引き寄せる道具にもなっている。毎日このブログのタイトルを何にするかを考えているが、その①などというタイトルは安直にすぎたと反省している。 さて、今日のタイトルは何とするか。 |
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