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昨日は、マラソンと相撲でスポーツの醍醐味を堪能することができた。ライブならではの面白さであり、録画されたものでは到底味わえないものである。

マラソンでは予想通り福士が飛び出し、1Kmを過ぎた頃から一人旅が始まった。マラソンの場合、集団で遅いペースに走り続けるとかえってペースが狂うことがあるという。そのために、自分のリズムで走ることを優先させた結果が、独走ということになったのだろう。

私が想定していたタイムよりも若干遅いペースで進んでいたにもかかわらず、30Kmを過ぎてから一挙にペースダウンし、あっという間に後続に抜かれてしまった。スピード練習中心でマラソンに臨み、距離を踏まなかったことがガス欠につながったのだろう。

マラソンは長距離走とは全く別の種目であることが改めて分かった。さらに五輪では「暑さとの戦い」これにプラスされ、気候のいい時期に、ペース・メーカーを付けた好記録の持ち主が、暑さにあえぐ姿を何度となく目にしている。記録だけでも駄目なのである。

厳しい練習を続けることによって精神力が養われ、終盤の苦しいせめぎあいに耐えることができるのであろう。昨日の福士の場合は、筋肉が耐え切れなかったようで、精神力を云々するところまでには至っていないように思う。再チャレンジに期待しよう。

一方、相撲は見応え十分であった。仕切りの段階から両横綱の気迫が飛び交い、NHKのアナウンサーもほとんど声を発しなかった(それが余計緊張感を高める効果を出したとおもう)。民放のうるさいスポーツ中継(エピソードを紹介しようとしすぎる。特に日本テレビ)とは対照的である。

国技館で観戦していたら、仕切りの間も目を離すことはできなかったと思う。相撲内容も力勝負ということがよくわかり、満足度は極めて高いものになったのではないだろうか。朝青龍の左足の踏ん張りが物凄く、土俵がかなり抉られたようになったところには驚かされた。昨日の一番は、間違いなく名勝負の一つとして語り継がれるものだと思う。

マラソンは長時間、相撲は一瞬のスポーツとタイプは違うのだが、楽しい1日であった。
テレビばかり見ていないで、もっと外を歩けという声が…。
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