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今朝も雨模様で、寒い。現在の気温は7度、冬に逆戻りしたような機構はどうやら今日までのようで、明日からは暖かい日が戻ってきそうだ。

楽天の田中がプロ初勝利をあげた。初回いきなり3連打を浴びさらに4球を与えて無死満塁のピンチに、後続を3連続三振に討ち取ると勢いづき9回を2点に抑えて見事な初勝利である。一昨日も新人投手が勝利を挙げている。今年の楽天は一味違うが、その秘密は同じく新人の嶋捕手にあると思うのだがどうだろうか。

話は変わるが真山 仁の「ハゲタカ」を読み終えた。ハゲタカと「バイアウト」を改題したハゲタカⅡで各々が上下巻で都合4冊である。NHKでテレビ化され、今年の初めに土曜ドラマとして6回シリーズで放映されていた。
テレビでは1回目を見たがそれほど面白く感じなかったので、2回目以降は見なかった。

それがテレビ放映と同時に書店でも大きく取り上げられており、つい上巻を買ってしまったのである。昔は上下に分かれているものは必ずセットで購入したのだが、最近は賢くなって上巻だけを買うようにしている。このような話題になっている本は、図書館ではまず借りることができないので、上巻だけを買ってみた。

読み始めると、期待した以上に面白く一気に上巻を読み終えて、下巻を買い求めて読み出したが、何か上巻とはテンポが違い戸惑いを覚えた。30ページほど読み終えてやっと分かったのは、読んでいたのは「ハゲタカⅡ」の下巻だった。あわててハゲタカの下巻を買い求め、話がつながった。登場人物は同じなので、読んでいて中々気がつかなかったのだ。紛らわしいタイトルの付け方はやめて欲しいものである。

中身は投資ファンドの活動を描いた経済小説の分野に入るものだが、ビジネスの世界に題材をとっており、リアリティがあって読みやすかった。
小説としての面白さと同時に勉強になることが多く、ストーリー展開の妙もあって一気に読むことができた。

例えば、主人公が改正会社法について語る場面では以下のように記述されている。
「専門的にいえば、今回の改正では、従来の“大陸法”から“英米法”に変わった。つまり、従来の事前規制型から、裁判による決着を重視した事後判断型のなったということだ。もっと簡単に言えば、従来が“せよ”“するな”という法律だったものが、“しなくてもよい”という自由と選択の法律にかわったということだ」
なるほどなと納得させられた。このような箇所が随所に見られ、随分と勉強になった。

4冊読み終えたのだが、巻末には …to be continued とされている。次回が楽しみだ。
国際政治の問題点を学ぶには、「ゴルゴ13」を読むのが一番手っ取り早いと言われたことがある。ビジネスの世界の問題点を把握するには、「真山 仁」の経済小説を読むのが手っ取り早い方法かもしれない。
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今日のサンスポや日刊スポーツの1面はやっぱり斉藤投手が大見出しとなっていた。サンスポは2~3面も全て斉藤一色で、プロ野球やMLBは追いやられてしまっている。

昨日のブログで取り上げた「斎藤佑樹くんと日本人」(文春新書 中野 翠著)を早速買い求め、字の大きい新書なので夕べ2時間ほどで読み終えた。著者の中野 翠さんについて全く知らなかったが、女房は知っていたようで辛口のエッセイを沢山書いている人のようだ。面白い着想で斎藤投手を分析しており、なるほどなと思わせる箇所が一杯ある。

最近の若い人の風潮の一つに「座持ち」がある。場の空気や間を大事にし、人との関係を損なわないように振舞うことである。我が家の次男坊は人付き合いが苦手でニート化している。その彼でさえ、私や長男に対して「場の空気を読めよ」という発言を良くする。これが私には理解できないことの一つである。

「座持ち」をあらわす言葉が本書によれば色々あるようで、「ツッコミ」や「ボケをかます」「ノリがよい」などの言葉はなんとなく分かるのだが、「ドン引き」や「乗りツッコミ」という言葉は私には意味不明で、娘に聞いてようやく分かった次第である。

斎藤投手の態度はこうした風潮とは全く無縁であり、この点が団塊世代のおじさんやおばさんに支持されているようである。この本は現代の風潮に中々なじめない人にとって、様々なことを気づかせてくれる本だと思う。

ところで、新聞広告に市川雷蔵を思わせるというくだりがあったが、本書の中に眠り凶四郎の雷蔵と斎藤の写真がならべてあり、確かにそっくりである。男ではこんなことを思いもしないだろう。女性の目線の鋭さに驚かされた。皆さんもぜひ本屋で立ち読みして確認してください。
昨日のバカ陽気で、都心に比べて遅れていた稲毛海岸の桜も一気に元気になり、朝はチラホラ程度だったものが夕方には三分咲き程度にはなっていた。満開は土曜か日曜になりそうで天気が気がかりである。

岩波書店から2005年に発行された「桂米朝集成」を読んでいる。人間国宝にもなっている米朝が、その「落語論」を昭和20年代からいろんなところに寄稿したものや対談をまとめたものである。全4巻で1冊3600円もする本であり、例によって図書館から借りてきたものである。

米朝は私がもっとも好きな落語家で、テレビやラジオでしか聴いたことがない(一度だけ枚方市民会館で独演会があったときに行ってみたが既に売り切れで「生米朝」は見たことがない)が、落ち着いた語り口に好感が持てる。

高校の入学祝に「トランジスタラジオ」を叔父から貰い、学生時代はラジオが友達だった。昭和40年ごろに、ラジオ大阪で「題名のない番組」という米朝と小松左京が出演する番組があり、かかさず聞いていた。リスナーからの投稿を中心に構成される番組で、小松左京のツッコミを米朝が捌くという掛け合いが面白く、本職の落語以外にも活躍しており贔屓になった。

当時から彼の知識の幅広さ・深さに感銘していたが、今回この本を読んで(今まで彼の書いたものを読んだことはなかった)改めてその感を強くした。
特に、落語だけでなく伝統芸能や寄席の成り立ちについても歴史的な視点で捉え、これをもとに「米朝の落語」を展開していることに好感が持てた。そのことの意味を原点(典)にまで立ち返って理解し、その上で応用を図るという姿勢に学ぶべきことは多い。

何度も繰り返し出てくるのが、「落語は聴衆と一体となって創りだすもの」であり、聴衆の反応しだいで変わるというものである。私も講演やセミナーの仕事を始めたときは、原稿をこしらえ演台において盗み見しながら進めた時期があったが、聴衆を上手く惹きつけることができず、苦労をしていた。
あるときから、原稿を作らず大まかなストーリー構成だけをし、聴衆の反応を窺いながら進めるやり方をするようになって、やっとスムーズにできるようになってきた。
落語の世界と同じだったんだと改めて分かった。

本当の落語を味わうのにはやはり寄席に行かなくてはならない。新宿の末広には何度か出かけたことはあるが、大阪に昨年落語専門の寄席「繁盛亭」ができたそうである。
これから大阪に出かけたときは時間を作って上方落語の世界を楽しんでみたいと思う。生米朝を見ることはできないかもしれないが、新たな贔屓を発掘したいと思う(今のところ候補は桂文珍で、センスの良さは米朝に通じるものがあると思っている)。

「勝負の分かれ目」(講談社 下山進 著)という本を読んだ。時事通信、日経、ロイターなどの経済報道を行っているメディアの興亡を描いたノンフィクションで99年に書かれた本である。

二段組で550ページにもなる大書で、15時間ぐらいかけてようやく読み終えることができた。コンピュータがいかにメディアに取り込まれてゆき、新たなサービスを構築してゆくかの判断力が盛衰を決めるということで、「勝負の分かれ目」というタイトルが付けられたのだと思う。10年ほど前にかかれていたのだが、現在読んでも全く陳腐な感じはしない。

ロイターは通信社だと思っていたが、今では(99年当時)為替取引を一手に仕切るディーリングシステムで利益を上げている企業だということに驚かされた。通信社はそもそも相場の取引状況を素早く伝えるということから出発し、最初の通信手段は伝書鳩であり、それがコンピュータの時代になって一気にその姿を変えて言った経過が詳しく記されている。

本書は下山氏が4年間かけて取材した内容を整理したものであり、丹念な取材と構成力、 テンポのよさ、歯切れの良い文章など勉強になった。

ところで、本書を読むきっかけになったのは、図書館をブラブラしていたときに偶然眼に留まったためである。この手の本は新刊の時には山積みされるが、3ヶ月ほどの「賞味期限」が過ぎると店頭からは消え去り、眼に留まらなくなる。このようなものも、図書館には何時でも置いてあり、このような発見があるのも図書館の効用だと思う。

すっかり下山氏のフアンになってしまったので、次にどのようなものを書いているかを調べてみたのだが、残念ながら本書以降は出版物には見当たらない。どなたかご存知の方がいらっしゃったら、その後の下山氏の消息について教えてください。

パオロ・マッツァリーノという謎のイタリア人と称する人がいる(多分ペンネームであろう)。インターネットサーフィンをしていたときに偶然出くわした人物である。HP上で「反社会学講座」というユニークな分析を展開しており、社会学についての新しい見方を提供している。ニートや格差の問題を取り上げていたため、プリントアウトして家族中でまわし読みしたことがある。

 

その彼が筑摩書房新書で「つっこみ力」という本を最近出した。タイトルの面白さにも魅かれて、買い求めてしまった。「つっこみ力」とは本書によるとメディア・リテラシーのことを指しているようである。以前から、リテラシーという言葉に興味があったが、日本語で表現するとどういう言葉がぴったりくるか思いつかなかったのだが、「つっこみ力」という言葉もその候補の一つにあげられよう。

 

本書で面白いと感じたのは、引用の多さである。巻末の参考資料の一覧を見ると、数え間違いがなければ137の資料を基にしていることになる。新書を1冊ものにするのに、130もの資料を活用しているとは驚きである。参考資料が多いのは、“参考” になる。

 

例えば、つっこみという言葉を何時から使われるようになったかということを、「日本国語大事典」という小学館発行のもので調べている。NHKの午後の報道番組で「気になる言葉」というコーナーがある。このコーナーでは、毎回日本語の言葉を取り上げて、正しい言葉の意味や使い方について解説をしておりためになることが多い。

 

この番組でよく言葉が始めて文献に登場するのは、ということで解説をされることがある。どうして調べているのだろうという疑問を持っていたが、「日本国語大辞典」が原本であることがようやくわかった。引用先の知識もインテリジェンスの一つである。多いに参考にしたい。

 

ちなみに「日本国語大辞典」を手に入れようと思い、HPで検索してみると全13巻の辞典であり、費用とスペースを考えてあきらめたが、すぐそばの図書館にあることを確認し、図書館を利用することにした。



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