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「勝負の分かれ目」(講談社 下山進 著)という本を読んだ。時事通信、日経、ロイターなどの経済報道を行っているメディアの興亡を描いたノンフィクションで99年に書かれた本である。

二段組で550ページにもなる大書で、15時間ぐらいかけてようやく読み終えることができた。コンピュータがいかにメディアに取り込まれてゆき、新たなサービスを構築してゆくかの判断力が盛衰を決めるということで、「勝負の分かれ目」というタイトルが付けられたのだと思う。10年ほど前にかかれていたのだが、現在読んでも全く陳腐な感じはしない。

ロイターは通信社だと思っていたが、今では(99年当時)為替取引を一手に仕切るディーリングシステムで利益を上げている企業だということに驚かされた。通信社はそもそも相場の取引状況を素早く伝えるということから出発し、最初の通信手段は伝書鳩であり、それがコンピュータの時代になって一気にその姿を変えて言った経過が詳しく記されている。

本書は下山氏が4年間かけて取材した内容を整理したものであり、丹念な取材と構成力、 テンポのよさ、歯切れの良い文章など勉強になった。

ところで、本書を読むきっかけになったのは、図書館をブラブラしていたときに偶然眼に留まったためである。この手の本は新刊の時には山積みされるが、3ヶ月ほどの「賞味期限」が過ぎると店頭からは消え去り、眼に留まらなくなる。このようなものも、図書館には何時でも置いてあり、このような発見があるのも図書館の効用だと思う。

すっかり下山氏のフアンになってしまったので、次にどのようなものを書いているかを調べてみたのだが、残念ながら本書以降は出版物には見当たらない。どなたかご存知の方がいらっしゃったら、その後の下山氏の消息について教えてください。

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