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ようやく与党の増税案が決まった。今回の増税分は時限立法であるから、「連帯税」という別だしの名前にするとよいと思う。タバコも1箱40円上乗せされるが、パッケージに「連帯税40円」と明記するのだ。これで復興に協力してタバコを吸っているという意識が芽生える(?)。

タバコは許せるのだが、一昨日の予算委員会で看過できないけしからん増税策のアイデアが出ていた。ラジオで聴いていて、誰の発言だったか失念したが、「余裕のあるところに課税するという考え方もあり、例えば宝くじや万馬券などにも…」というものである。

馬券には25%、宝くじに至っては50%を超える胴元のピンはね(大部分が税金)があるのに、さらにそこからしぼりとろうとするのは悪代官の仕業にしか思えない。

悪代官を懲らしめるために、一つアイデアがある。相撲で導入された、顧客満足度調査を国会の審議にも導入するのだ。相撲で取り組みごとに力士の評点をつけているが、予算委員会の質疑にも質問者と答弁者の祭典を行うのはどうだろうか。

昨日の答弁では共産党と野党の政調会長の問いかけが私的には評価が高く、国家公安委員長が最低であり、行事である予算委員長の仕切りは巧みだったと思う。
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今日の昼過ぎの飛行機で南京に出かける。戻りは来月3日の夕方になるのでそれまでこのブログは休載する予定だ。南の海上に台風が二つあり、予報円を見ると一つは関東直撃、もう一つは中国大陸をかすめるコースになっている。自宅に居ても、出先でも、どちらかで台風に遭遇する運命になっているようだ。

昨日から始まった世界陸上で、ボルトが登場した。後半はジョギングするように軽く流して予選トップタイムで準決勝に進んだ。北京では後半を流して9秒台の記録を出しており、その時ほどの好調さはないが、今回も金メダルは固いのだろう。南京のホテルで、世界陸上の中継は見られるのだろうか?

民主党の代表選挙も、昨日告示で明日が投票という短距離競走である。日経の記事によると、元代表と前首相の指示を受けた経済産業大臣がスタートを受けてリードをしているようである。しかし、100人程度の指示に留まっており、過半数獲得にまでは道が遠いようである。

元代表の手下は130人と言われており、それに前首相の兵力が加わるのに100人程度しか集まらないのでは、これから支持が大きく広がるとは思えない。一回目の投票でトップはとるだろうが、過半数に届かないと決選投票で逆転される可能性は高いと思う。ボルトのように後半流しても予選は突破できるだろうが、決勝に進むとそうは簡単ではないと思う。

問題は決選投票の参加資格になる2位争いだが、日経によると苦戦が予想された財務大臣の方が、“国民的人気”とメディアが持ちあげている人物をわずかに上回っているようである。メディアによって創り上げられた、“国民的人気”は党内人気にはつながらないということだ。

この時点でのわずかな差は、あっという間に雪ダルマ式に膨れ上がる可能性はあると思う。一回目の投票で130票以上獲得するようなら決選投票で逆転できる目はありそうだ。

中国でこの経緯がどのように報道されるのか注目したい。それにしても二つの台風のうち、中国大陸に向かいそうな方が強そうなのが気がかりだ。
昨日の午前中の大雨の後、予報通り空気はすっかり入れ替わり、フル稼働だったエアコンは小休止状態に入った。このままでは済まないと思うが、やっぱり今年のカレンダーは1カ月前倒しになっている。秋が長いのか、冬が長いのか、どこで調整が行われるのだろうか。

民主党の代表選挙に名乗りを上げる“意欲”を持つ人物が続出し、混沌としてきた。メダカの学校状態だ。

メダカの学校には思い出がある。「CSの実際」を書いた時に、組織形態としてピラミッド型組織を象徴するスズメの学校とフラット型組織としてメダカの学校を取り上げ、CSを実現する組織としてはスズメの学校を推奨したのだ。

しかし民主党の代表選挙でスズメの学校状態になると、130人の手下を抱える元代表の意向一つで代表が決まりかねない。こうなると誰が首相になるとしても、元代表の指揮に従わざるを得なくなる。メダカの学校だと思っていたのに、スズメの学校になってしまうのである。

このような新政権では、年明けにも解散総選挙になりそうだ。
アメリカは土壇場で債務不履行になる危機から、取りあえずは脱出した。しかし、当座の3カ月はしのげる目途が立っただけで、11月以降については人質にとられたままであり、騒動の再燃の可能性はないとは言えないようだ。はた迷惑な話だ。

一方の日本でも、人質に取った赤字国債の特例法案を巡って駆け引きが続いている。野党は前回選挙での民主党の得点源だった子ども手当の骨抜きに躍起となっており、所得制限の枠についてオークションのようなやり取りが続いている。

高速道路の無料化や、農家の所得保障のような政策はバラマキであると思うが、子ども手当は単なるバラマキではなく、「社会で子どもを育てる」という理念には一本筋が通っており、福祉施策的色合いが濃い児童手当とは一線を画する必要があると思う。

ここでずるずる野党に押し切られるようなら、次の選挙で民主党は野党に転落し、ねじれも解消してしまいそうだ。この問題に首相の影が見られないのはどういうことなのだろうか、これこそ粘り腰を発揮する時だろうに。

ところで、昨夜の首相の動静を見ると、19時27分「イスラム諸国の駐日大使らと夕食会」、20時2分「赤坂の日本料理店赤坂光楽亭で岡本秘書官、22時11分「公邸へ」となっている。客人の接待はさっさと切り上げ、後はよろしくやるというのはどういうものなのだろうか。おかしな行動だ。
昨日は結局夏日にもならず、エアコンは停止したままだった。今日も朝から陽射しはなく、エアコンのスイッチに触れなくてもよさそうだ。

アメリカでは債務不履行まで後数時間という土壇場になっているが、まだお互いの主張を通そうとギリギリの駆け引きが続いている。土壇場での駆け引きは、究極のチキンゲームと呼べそうだが、政治家に翻弄されるのは日本も同じだ。

日本でも赤字国債発行法案が野党の人質にとられ、今年度の予算執行に影響を与えかねない状況になりつつある。党利党略により国民生活が脅かされるというのは、政治の持つ宿命なのだろうか。

昨日長野県の諏訪で行われたエネルギー政策に関するシンポジウムに、休日を返上して首相がしゃしゃり出て、「原発依存の低減」を唱えたと報じられている。

震災によって原発の恐ろしさをつくづく感じたためだとしているが、震災までは原発依存を高々とぶち上げ、エネルギーの半分をまかなうとし、外国にも積極的に売り込んでいたものを、180度転換するというのは奇異に感じる。

ダッチロール状態になって、何も決められなくなって国益を大きく損なっているのに、「脱原発」というおもちゃを手にしてはしゃいでいる姿は見るに堪えない。

保安院によるやらせ問題に触れて、「私が厚相の時に体験した薬害エイズの構造とそっくりだ」と指摘したと報じられている。唯一過去に成し遂げたとされている事柄になぞらえるとは、呆れた口がふさがらなくなってしまった。

「脱原発」依存はやめてもらいたいものだ。


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