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現職の大臣の自殺というショッキングなニュースが流れてきた。政治家という職業は面の皮が厚くなければなれないものと思っていただけに、自殺とは最も縁遠い人種のはずであった。それが自殺したのだから、よっぽどのことがあったのだろう。

7月の参議院選挙に影響は出るだろう。かっては“弔い選挙”という言葉があり、大平首相が亡くなった時の選挙のように、地すべり的大勝をもたらすことがある。しかし、今回は疑惑の中での自殺であり、与党にとってはマイナスの影響の方が大きいだろう。

もう一つ選挙との関連で言えば、年金の5千万件に及ぶ行方不明問題がある。この問題で今ひとつよく分からないのは、なぜ問題が発覚したかである。この間の経緯をもう少しメディアは情報を提供すべきであると思うのだが。

社会保険庁の記録の不備によって、支払わなければならないはずのものが支給されないとすると、これは詐欺と同じだ。5年間の時効や、受給者側への挙証責任などの不備を追及されると、政府は慌てて“救済制度”を策定すると言い出している。

救済とは「困っている人を助け出すこと」で、救済する側には何の落ち度もない場合に使う言葉であり、「施し」の意味合いがある。しかし、今回の場合は“救済する”側の落ち度であり、“謝罪制度”や“補償制度”とするのが正しいのではないかと思う。

言葉というのは面白いもので、“救済”という言葉を使っている間は、どうしても施しを与えるという態度になりがちで、謝罪や補償という言葉を使うと真摯な態度になるものである。メディアも“救済制度”という言葉を軽々に使うべきではないと思うのだが。
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今朝はいよいよ夏本番を感じさせる天気になっている。今日からTシャツ半ズボンの夏モードにスイッチしている。気持ちがよい。
紫陽花も昨日の雨で一気に咲きはじめたようで、6月の始めには満開になると思う。しばらく、ベランダに出るのが楽しみの一つになる。

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ところで、先週の石川選手の優勝に続いて、同じ高校の3年生が今週のトーナメントで15位につけて予選を通過している。海上の大洗C.Cは日本屈指の難コースであり、上位のスコアが伸びないため2週続けて高校生が優勝することもありえない話ではない。TV中継の視聴率も上がるかもしれない。

2人が在学する高校は、地味な学校で野球部もないそうであるが、ゴルフの練習場を後者の屋上に設けており、ゴルフの名門校として知られるようになるかもしれない。併設する中学校は定員100名のところ28名しかいない学年もあるようで、好調が同席して学校で記者会見をするなどはしゃぐ気持ちもわからないではない。

ここまでは許せる範囲だが、大人の対応として腹が立つことがある。首相官邸をはじめとして、出身地の松伏町(はじめて聴いた名前だが)、埼玉県が石川選手を表彰と称して呼び出していることだ。中間試験の最中にもかかわらずにである。記者会見の受け答えなどを聞いていると、早稲田の斎藤投手に続く「こんな息子が欲しかった」というタイプであり、便乗したいという魂胆が見え見えである。

政治家がこのような場面に登場して欲しくないものだ。

エキスポランドのコースターで悲惨な事故がおきた。楽しいはずの遊園地での事故は痛ましい。原因は部品の金属疲労による破損だそうだ。オーチスのエレベータも一歩間違えば大惨事になるところであり、安全は何にも替えがたいものである。

 

最近もう一つ“勤続疲労”が気になるものがある。低価格を売り物にする高速バスツアーである。東京~大阪を安いものでは3500円というチケットまである。

 

一連の規制緩和の一環として、旅行会社によるバス事業への参入が認められたからで、路線バスを運行するバス会社は、ターミナルを設け、客の有無にかかわらず定時運行を行わなければならないが、ツアー会社による運行はターミナルを設ける必要がなく、客数に応じて自在に便数を調節することができるため価格訴求しやすい条件がある。

 

この仕組みを支えているのは、インターネットによる集客(窓口が要らない)と、下請けバス会社の存在である。設備投資が少なく、バスも下請けを利用しているために、固定費が少なく低価格が可能となっており、 “才覚”としては、商品開発、集客、下請け管理などであろう。

 

バス会社は参入障壁が低くなって一挙に増えたが、自前の営業力がなくツアー会社頼みになっているため必然的に買い叩かれ、格安ツアーの激増は過酷な仕事を強いられながら、利益が出ない構造を生じさせている。“搾取”と言う言葉は死語になったものと思っていたが、どうもそうではないらしい。

 

NHKスペシャルで先月取り上げられていた運転手の様子を見ると、運転手の給与は歩合制であり、春休みのピーク時には会社の施設で寝泊りし、自宅に帰ったのは月に3回しかないという。勤続疲労の限界近く働きながら、旅行業者に買い叩かれているため、その報酬は32万円と十分に見合ったものとはいえまい。ワーキング・プアとまでは行かないが、その一歩手前ではないだろうか。

 

バスツアーのブームに乗って急成長を遂げているバス会社があるが、その経営者は下請けのバス会社についてまだまだ経営努力が足りないと指摘し、挙句の果てにはCS調査を乗客に実施し、バス会社の評価に使おうとしている。衣食足りて礼節を知るという言葉があるが、苛酷な環境を強いる中でさらにCSを求めるとはいかがなものかと思う。以前に取り上げたタクシーの問題もしかりで、規制緩和とは何かを改めて考える必要がある。

昨日、一昨日と快晴が続いたが、今朝はどんよりとした空である。どうやら天気も中休みのようだ。仕事に励めというメッセージだろう。

タクシー料金が上がりそうである。先月の27日に、大分と長野で認可されたのを皮切りに、東京でも武蔵野・三鷹エリアが間もなく値上げとなる。10年ぶりの運賃改正で、運転手の待遇改善が理由となっている。
タクシー運転手の労働時間は、全産業平均よりも10%長いにもかかわらず、賃金は平均よりも45%低く、運転手の確保に困難をきたしているかららしい。

何か割り切れないものを感じる。タクシー業界は公共交通機関の一翼を担うものとして、免許や運賃の認可など規制がかけられていた。これが、構造改革路線の流れの中で、2002年に「道路運送法」の改正により、規制緩和が実施され、新規参入や増車が自由に行えるようになった。

競争を促進し、サービスの向上や価格の低下を目指すというのが、規制緩和のお題目であった。効果は早速表れて、それまで25万台で安定的に推移してきた車両台数は27万台と1割増加した。

しかし利用客数は今から40年近く前の1972年の42億人がピークで、現在は22億人とピークからは半減の状態で、年々利用客は減り続けている。このような中での増車(供給過剰)であるため、ただでさえ少なくなっている1台あたりの売上(=運転手の賃金)の減少は当然である。

需要と供給のバランスをとる市場調整機能に委ねるならば、適正な稼働率を得られるようなレベルまで供給を絞り込むという流れになるはずであるが、供給過剰には手をつけず、価格転嫁に解を求めるのは納得できないものがある。規制緩和の結果が値上げというのはおかしいのではないか。
どうもこの値上げには胡散臭い狙いがあるような気がする。

一つは、政府の規制改革推進会議の座長を務めた人物が、リース業界のトップであることだ。車両の多くはリースにより賄っており、規制緩和によって最初に利益を得たのは誰かというのは明らかである。もう一つは、昔から景気が悪くなるとタクシーの運転手になる人が増えるといわれている。いわば、「セーフティ・ネット」としての機能である。どうもこの二つの要因が裏で糸を引いて、このような市場のメカニズムに反する不自然な値上げにつながっているのではないかと思う。

供給過剰に手をつけず、値上げだけをするならば、客離れは一層進み値上げの効果は吸収されてしまうのではないだろうか。
タクシー業界の競争が最も凄まじい、大阪や仙台では今のところ運賃改定の動きはないようである。

今朝は少し風があるが、よい天気で1日気持ちよく過ごせそうだ。

明日からゴールデン・ウイークが始まる。今年はカレンダーの具合がよく、1日と2日を休暇にすれば9連休となり、行楽地は大賑わいだろう。

 

子供が小さい頃、ゴールデン・ウイークに群馬県猿ヶ京にある千葉市の保養施設に出かけたことがある。関越道の大渋滞で13時間もかかり疲れ果て、それ以来ゴールデン・ウイークに遠くに出かけたことはない。今年も、有楽町の東京国際フォーラムで開催される「熱狂の日コンサート」に出かけるぐらいで、読書に集中する予定だ。

 

昨年も「熱狂の日コンサート」に出かけたのだが、生誕250年のモーツアルト特集だったので大変な賑わいだった。当日券を買おうとしても、レイトショーしか空きがなく雰囲気を楽しむだけで終わってしまったので、今年は前売りチケットを手配している。ラフマニノフのピアノ・コンチェルトだ。

 

ところで、NHKではゴールデン・ウイークという言葉を使わず「大型連休」という名称に統一している。昔はNHKでもゴールデン・ウイークと読んでいたのだが、最近では大型連休になっており、私にはしっくり来ない言葉である。

 

そもそもゴールデン・ウイークとは和製英語で、映画業界から使われるようになったそうだ。娯楽の主役を映画が担っていた昭和26年のゴールデン・ウイーク期間に、獅子文六の「自由学校」を松竹と大映の2社が同時に映画化し、同じ日に封切られたことに端を発している。
2社の競作ということで話題を呼んだこともあり、それまで動員数では正月とお盆の時期がピークだったのを始めて上回り、それから業界関係者がゴールデン・ウイークと呼ぶようになったそうである。

 

NHKが呼び方を替えたのは、「言葉おじさん」こと梅津 正樹アナウンサーの説明によると3つの理由による。
一つは映画業界関係者が言い出したこと、二つ目は最大でも
5連休であり1週間ではないこと、3つ目はこの期間も働いている人が折り浮かれた言葉は慎まなければならないことである。

 

何とも堅苦しい説明である。明るさを提供するのも報道機関の使命のひとつである。一般にはゴールデン・ウイークという言葉で定着しているのだから、あえて新しい呼称を用いることはないと思う。国鉄が民営化した時に、愛称として「E電」という言葉を使おうとしたことがある。今では「E電」という言葉は通用しないと思う。言葉は文化である、大事にしたいものだ。





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