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電気料金の請求書を見ると、7月12日までの使用量は前年同月比で39%減になっている。検針の期間が2日少ないことや、出張で7日間出かけたこともあるがそれでも日数による単純計算では、30%減となるところだ。

昨年は節電について連日のように報道されており、不精な私でも節電には気を配っていたつもりだ。そんな気を配っていた昨年よりも、はるかに電力使用量が減っていたというのは驚きだ。それだけ、これまでは温度が低かったというところだろう。

何時もならこの時期の定番メニューの一つはうなぎだが、食指はあまり動かない。気温が低いだけでなく値段が高いためで、去年までなら中国産なら500円だったものが、今年は1000円を超えている。国産のものなら1000円オーバーで、しかも貧弱なものしかない。姿、形が立派なものは2000円を超える。

スーパーの店頭でこれだから、専門店で肝吸いと一緒に食べるとなると3000円を超えるのではないだろうか。去年、ウナギの研究で著名な方にお目にかかったことがある。

ウナギの産卵場所が特定されたことで、「ウナギを安く食べられるようになりますか」と軽く尋ねたところ、「ウナギは専門店で高いお金を出して食べるものですよ」と一喝されたことがある。資源の事を考えると、ウナギはスーパーで気軽に買える商品ではなくなったのかもしれない。

今朝のNHKの「サキドリ」で“淀川ウナギ”が話題になっていた。淀川で、ウナギが大量にとれるとのことで、天然のブランドウナギとして淀川の漁協(そんなものがあるとは知らなかったが)が売り出そうとしたということである。

子どもの頃、淀川の堤防の下に住んでいたのでよく淀川に出かけた。川べりでタコ糸がたまに置かれていたことがある。川の淵にタコ糸を長くのばし、枝スをそこから伸ばしてウナギのいそうな所に置くのである。マグロの延縄漁のウナギ版である。ということで、淀川にウナギが居ることは小さいころから知っていたが、河の汚さを考えると自分もやってみたいとは思わなかったのである。

その淀川ウナギに、資源枯渇で注目を浴びるようになったのだが、ウナギの全国組織から待ったがかかったらしい。「「親をとると子どものシラスが獲れなくなる」という言い分である。おかしな理屈だと思う。

ウナギの資源枯渇の大きな要因は、親の乱獲ではなくシラスの乱獲によって親が減り、その結果シラスが減るという悪循環によるためだ。本当に資源枯渇が心配なら、シラスの禁漁を何年か続けるしかないと思う。

天然ウナギか、人工授精から育てる養殖ウナギのどちらかしか食べられないことになるのだが、卵から育てるウナギは今の技術レベルでは一匹育てるのに、1000万円のコストがかかるらしい。研究が進んでも、フグより高い“超高級魚”になるのは間違いなさそうだ。

幕張メッセの近くにある花見川は、印旛沼から流れており、河口付近でウナギがとれるらしい。高値が続くとチャレンジする人が増えるのではないだろうか。


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