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プロ野球選手会が、WBCへの不参加を発表した。よくわからない問題だが、収益配分の偏りが是正されないことに対する抗議の意味をこめてのものであるらしい。メジャーリーグと、選手会に66%配分されているのに対して、日本への配分額は13%と大きな開きがあるためで、メジャーの金儲けに利用されているだけだという意識のようだ。

16カ国が参加している大会だから、単純に参加国で割ると6%ちょっとになり、日本はその2倍を獲得しているのだから、“優遇”されているという見方もできる。しかし、収入の多くを占めるスポンサー料は、日本が半分以上占めているのに取り分が少ないことが問題になっているとのことである。

取り分というと個人の金儲けの事を連想してしまうが、オールスターに合わせて開かれた選手会の総会で、満場一致で決められたのだからそうではないのだろう。選手会としての活動に充てる自主財源についてのものだと思う。

情報が少なくて、参加拒否についての判断は今のところできないのだが、テレビのニュースで流されたコメントについて気になることが2つあった。

コミッショナーは、「多くの日本のフアンにとってのWBCの意味も考えてほしい。それは金目では換算できない。出ないことの影響も真剣に考えなければ。」とコメントしている。去年の開幕時期を巡るゴタゴタの時は、特定球団の意見に同調し、国民の心理には全く関心をよせなかったのに、今回は“フアンの気持ち”を持ち出している。

WBCに利権を持つのは読売新聞だろう。去年の開幕のゴタゴタも、主犯は読売である。どうもコミッショナーというのは、読売の傀儡としか見えないのは、うがちすぎだろうか。

もう一つは、メジャー関係者のコメントで、「主催者には、世界に野球を普及するためのものや、出場選手の保険料などの経費負担が大きい。もし保険料負担をしなければ、出場国が3~4カ国になってしまうだろう。」というものである。

普及費用と並んで、保険金の支払いを取り上げている。大会で怪我をして、選手生命に影響を及ぼすようなことがあれば大変だから、保険を掛けるというのはわかるのだが、66%と13%の大きな差になるような高額保険料が必要なのだろうか。

野球よりも身体がぶつかり合って怪我をする可能性が高いサッカーやラグビーのW杯では、保険金がどうなっているのか。前回のWBCでは村田が怪我をしてしまったが保険金はどれくらい支払われたのだろうか。

保険についていくつも気になることが出てきてしまった。選手会の参加拒否は、よくわからないことだらけだ。


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