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アメリカでの聖火リレーは、騒動を避けるためか、不審な動きになっているようだ。映像に登場する青と白のユニホームで、聖火を取り巻いている集団は、五輪組織委員会が派遣しているガードマンのようである。こうまでなってくると、何のための聖火リレーなのか訳が分からなくなってしまう。インドでも聖火ランナーの事態が相次いでいる。長野はどうなるのだろうか。

昨日の日経の記事で気になるものがあった。2面の社説の隣の記事であるが「各省庁 地方分権ゼロ回答 分権委 対決アピール」という見出しが付いている。丹羽宇一郎伊藤忠会長が委員長を務める、政府の地方分権改革推進委員会が進める国から地方への権限委譲についての中間答申に対して、各省庁の反応が冷ややかであったというものである。

丹羽氏のコメントとして「従来に比べれば前向きなものもあったが、依然ゼロ回答もある。頭にきている」というものが掲載されていた。

丹羽氏は伊藤忠を立て直したことで著名だが、日経の夕刊に毎週コラムを掲載されており、人柄の良さも感じさせられる方である。今週のコラムでも、目線について書いておられ、丹羽氏は通勤に電車を利用されていることがわかった。このことが、庶民の常識的判断に敏感な姿勢を生むのだろう。

この丹羽氏が「頭に来た」というコメントをされたということは、よっぽどのことなのであろう。役人たちが必死になって守ろうとする、国の権限とは何なのだろうか。

先の人事制度改革でもそうであったが、役人は自分たちの制度を改革されることには、拒絶反応があるようだ。抵抗が大きいものほど効果は大きいのではと思う。

国の権限の縮小は、天下り先の縮小につながるからなのだろうか。
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