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最近東洋経済の内容が気に入っており、ほとんど毎週読んでいる。ライバルの週間ダイヤモンドは、見出しは派手だが中身は伴わないことが多く、このブログでも取り上げたデータの捏造以来読んだことはない(2007年3月27日付け)。

東洋経済の今週の特集は「日経」を取り上げている。マスコミがライバルのことを取り上げるのは珍しいことだが、それほど低迷にあえぐ新聞社が多い中での、日経の成長ぶりは目立つのだろう。

私が日経を読み出したのは、大学に入った頃からだから、40年以上になろうとしている。学生時代から経済に興味があったので、親父に頼んでとってもらったのだが、当時我が家では毎日新聞、スポニチ、日経の3紙が宅配されていたことになる。

親父の働いていた事務所の奥に、住まいがあったので、事務所経費として新聞を購入していたのであろう。当時の日経の読み方のメリットとして、毎日や朝日などと比べて社会面やスポーツ欄がコンパクトであり、時間がないときに最適だったことである(経済面を読むからという理由は建前にすぎなかったようだ)。

大学3年の頃から、商品市況の欄を注目するようになった。その訳は、3年生の時に学生運動のため、学校がほぼ半年ロック・アウトされた。仕方なく、伯父のプロパンガス屋を手伝うことになったのだが、そのときに湯沸しや風呂釜の取替えの仕事も行っていた。

取替えをすると、旧い機器を回収するのだが、釜の部分が銅でできており、くず鉄屋に持ち込むと結構な値段で引き取ってくれる。湯沸し1台で600円くらい、風呂釜では1000円くらいになり、大きな風呂がまを持ち込んだときには3000円にもなり、思いがけない余禄になったのである。

社宅の風呂がまの取替え工事などがあると、大喜びで6軒も取り替えると6千円にはなり、当時の日当が1000円くらいだったから、付録の方が多かったわけだ。

この銅の買入価格は、市況によって変わることが分かり、国内の市況だけでなく、ロンドンの価格がキーになるということを発見し、毎日新聞の市況欄をチェックしていつくず鉄屋に持ち込むかを考えていたのである。

それ以来社会人になってもずっと日経を読み続けており、朝日や読売などの全国紙はほとんどみたことがない。女房も最初は戸惑っていたようだが、今ではすっかり日経の虜になっており、しきりにクリッピングをしているようだ。

今回の特集の最後に、新聞社の部数増減のランキングが掲載されている。数字好きの虫が頭をもたげてきたので、明日にその分析を掲載しよう。
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