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チベット問題が尾を引いて、聖火リレーが大混乱しているようだ。ロンドンに次いで、パリでも騒ぎになっており、テレビの映像では厳重な警備に囲まれて、聖火ウオーキングの様相である。

中国はこれに対して猛反発しているが、人権について敏感なヨーロッパの神経に触ってしまったようだ。経済成長著しく、存在感を増しつつある中国を牽制するという意味もあるようで、文化の異なる「中国嫌い」というのも背景にあるのではないか。

昨日の日経の夕刊によると、携帯電話の市場でインドがアメリカを追い抜いて世界第2位の市場規模になるそうである。1位はもちろん中国なのだが、中国・インドと世界人口の1/3以上を占める両国の、潜在パワーを感じさせられる出来事だ。一人当たりの所得は低くとも、数の勝負になると彼らの独壇場になる。

インドの経済成長は、21世紀に入って急加速しだしており、鉄鋼メーカーは世界一だし、タタ社はイギリスの老舗自動車メーカーのジャガーを手に入れようとしている。2010年代はインドの時代になるかもしれない。

インドも民族紛争が多発している国なのだが、中国に対するものと同じような態度をヨーロッパは示すのだろうか。

日銀人事は、3度目の提案になるが、民主党で小沢代表や山岡国対委員長がどうやら反対しているらしい。国際問題を担当する財務官出身者は、むしろ日銀トップのキャリアとしてはふさわしいものだと思うのだが、今度は天下りを問題視しているらしい。

天下りは、公益法人とセットで考えるべきで、官僚にも有能な人材は多くあり、彼らの活動を阻害するのはどうかと思う。民主党も数の威力を再認識したのだろうが、兵の引き時を誤ると…

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