社長のブログです
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 今朝の日経の一面トップ記事は、企業の健保組合の保険料値上げについてのものである。75歳以上の後期高齢者保健制度を維持するための、“上納金”が増えたためとしている。同じ日経の首都圏版では、千葉県の医師数が2025年には今の36%増が必要との記事が掲載されている。いずれも高齢化によるものである。 PR
小保方さんの記者会見が1時から中継された。通常の記者会見の中継では、冒頭の2~3の質問で中継は打ち切り、“解説”を流すNHKも頑張って放映していたが、2時少し過ぎにはいつもの解説が流されることになってしまった。民放では日本テレビが最も長く中継していたが、後半はCMが頻繁に入り、“切り貼り”の記者会見中継となってしまった。記者会見を生で見るにはネット中継しかないということか。
全体の印象としては、理研の対応の問題があるように感じられた。記者会見では、論文が発表された時に、iPS細胞の比較が論じられたが、これは“広報マター”だったこと。論文の疑義が話題になって以来、“小保方隠し”がうかがえるような行動があったこと。調査委員会の初めから結論あり気のような拙速な対応がうかがえたことなどである。 調査委員会の報告書では、研究ノートが2冊しかなく、判読不明なずさんなものだと指摘されており、メディアの心証を一気に悪くした感じであったが、昨日の会見では他にもある(4~5冊というのが多いか少ないかという論議もありそうだが)ということや、「私にはトレース出来る」という話もあった。 十分な聞き取り調査を行っていないわけで、これで研究者生命が断たれるような報告書が提出されたことになる。杜撰さということでは、切り貼りだらけの論文と調査報告書は五十歩百歩ではないだろうか。 研究開発に関する仕事を何本か手掛けたことがある。その中で、ポスドクと呼ばれる若手研究者の苦労ぶりを、何度も目の当たりにしてきた。「未熟」という大人の言葉で、若手の芽を摘むことがないように願うばかりである。 娘のような年ごろなので、判官贔屓のような気もするが。 若いころ、「犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を噛むとニュースになる」という言葉を聞いて、妙に納得したことがある。私も2度犬に噛まれ、プロパンガスを配達してブルドッグにやられた時は、靴の紐を噛みちぎられた経験があったためだ。
昨日から消費税の増税が始まった。その話題を取り上げたNHKのニュースでは、必ず最後に「増税された消費税は全て社会保障に充てられます」というフレーズで締めくくっている。刷り込みを狙ったような文言であり、勘繰りたくなる。
権力の監視機能というのがメディアの役割の一つであるならば、「増税された消費税は全て社会保障費に充てられますでしょうか?」という疑問形で終わるのが望ましいと思うのだが、これも新会長就任の効果なのだろうか。 STAP細胞の論文について、理研の調査委員会から最終報告が出された。NHKでは会見の模様を生中継をするほどの力の入れようで、私も思わず観てしまったが、何かモヤモヤしたものが残ったままの内容だったように思う。 理由は、調査委員会が検証したのは、論文の中身ではなく、論文の作成過程や記述方法などの形式・体裁を質しただけで、肝心の中身=STAP細胞の有無については全く言及していなかったためだ。 新聞の見出しには、「捏造」「改ざん」という言葉が大見出しになっている。捏造というのはパンチのある言葉で、新明解で調べてみると、「本当は無いことを、事実であるかのように作り上げる事。でっちあげ。」と記されている。 でっちあげだとするならば、STAP細胞の存在を否定する必要があるのに、調査委員会は存在の有無の確認は「調査委員会のマターではない」と質問に答えている。他の論文から画像を切り貼りしたことの事実は認められたのだから、「改ざん」という言葉はあてはまるのだが、真贋を調べていないのだから、「捏造」という言葉はあてはまらないように思う。 「最終報告」というからには、さらには捏造という重い言葉を使うからには、きちんとした結論を出すべきで、これでは「中間報告」にすぎないと思う。 理研が最終報告を急いだのは、「特定国立県開発法人」の指定が今月に行われるためだと思う。理研の和光にある研究所にインタビューで訪れたことがある。大学のキャンパスを思わせるようなたたずまいや、研究に取り組む姿勢などは日本最高峰の研究機関だと思うのだが、お役所体質が一部に残っているということなのだろうか。
震災復興事業に加えて、公共投資の大盤振る舞いや東京五輪などもあり、建設業界は好況なのだが、人手不足が隘路になって増えた仕事をこなせない状況が続いている。
このあおりを受けて、今度は物流業界でも同じような問題が発生しているようだ。建設用資材の輸送需要が増えているのだが、ドライバーや船員の確保が思うように行かず、運びたくても運べない状況に陥ってしまっているらしい。 二つの要因が重なって、復興の遅れや公共工事の積み残しという事態になっている。せっかく財政出動をしているのに、消化しきれないのでは宝の持ち腐れということになろうか。 背景には、少子高齢化により人口減少社会が到来したことにあると思う。15歳から64歳までの生産年齢人口は、国勢調査で見ると95年がピークで、全人口の減少は国勢調査ベースでは2010年なので、15年早く生産現場では人口減少が始まっていた。 身の丈が縮まった事に合わせるかのように、経済全体も縮み、失われた20年のデフレ経済に陥ったのだと思う(政府はデフレは価格現象であり、人口減とは無関係としているが)。 物流の縮み具合を見ると、内航船は96年には8000隻を超えていたのが、12年には6000隻を下回り、トラックの台数も900万台近くあったものが、600万台を少し超えた程度といずれも3割減少している。 景気の低迷や、需要構造の変換による影響なのだが、労働者の高齢化により縮小せざるを得なかったという側面もある。幸か不幸かリーマンショックなどもあり、縮みが目立たなかったのだが、いざ需要が回復したとなると、突然ボトルネックとして現れてきたようだ。 建設業界では「技能研修生」としての人材確保が検討されているようだが、船員はともかくトラックドライバーに研修生の制度を導入するのは簡単ではないだろう。 ロジスティクスというのは戦略の基本とされるが、公共工事を行うにも重要な位置を占めるようだ。技能研修生によって建設現場の人材を補っても、資材を運べなけれどうしようもない。公共投資型の景気刺激策は、成熟化社会にはそぐわない政策だと思う。観光産業への注力が成熟化社会に最もふさわしい政策だと思うのだが。 |
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