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若いころ、「犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を噛むとニュースになる」という言葉を聞いて、妙に納得したことがある。私も2度犬に噛まれ、プロパンガスを配達してブルドッグにやられた時は、靴の紐を噛みちぎられた経験があったためだ。

そんな言葉を想い出したのは、昨日小学校の「開校」のニュースがテレビで流れていた時だ。東京湾アクアラインの料金値下げの効果で、木更津市の人口が5%増え、ある小学校の児童が1000人を超え、収容しきれなくなったためとのこと。

少子化が進み、学校の統廃合による開校はあっても、児童数の増加のための分校による開校は「人が犬を噛んだようなもの」ということになるのだろう。

木更津で新しく出来た小学校の児童数は600人とのこであり、1学年100人になるから3組まであることになる。運動会でクラス対抗リレーが成立する規模である。

6年前に、房総半島の小学校に仕事で出かけたことがある。小学校は徒歩で通学する所が当たり前に思っていたが、その小学校は内房線の最寄駅からタクシーで2000円近くの距離にあった。教頭に尋ねると、町内の小学校を統合したためとのことで、スクールバスを運行しているとのことであった。

それでも1学年1クラスしか編成できないという話を聞かされ、少子化の進展を改めて実感した記憶がある。校長の話だと、全国の半数以上の小学校は1学年1クラスになってしまっているとのことである。

それから6年経って少子化はさらに進み、東京都内の学校でも、1学年10人に満たない所はざらにあるようになってしまった。

1学年1クラスだと、クラス対抗戦がなくなり、「代表に選ばれる」という経験が出来なくなってしまうのだが、1クラス6人や7人の規模になるとグループ討議で多様な意見を知る機会が激減するようである。

少子化による学校の規模の縮小は、子どもたちの学校生活による体験機会にも大きく影響を与えているように感じる。教育改革をいくら唱えても、受け皿となる学校の実態がこれでは、机の上の話にしかならないと思う。

小学校の開校がニュースにならない日が来るのだろうか…



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