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昨日の夕方は雷雨が降り、東京では霙も観測されたという。桜が満開になってからの雪というのは記憶にない。

春の嵐が野球界にも昨日は吹き荒れた。西武の不正支出問題で第三者の調査機関が中間報告を発表した。1978年の球団創立時にまで遡って調査が行われ、10億円を超える不正支出があったことが明らかになった。

ドラフトの上限金額を超えて支払われた金額が11億円とされているが、かなりの部分は今年アメリカに渡ったあの人に支払われたのかなと想像できる。明日初登板ということもあり、スポーツ紙の報道はこのことについてあまり触れていない。

大きく取り上げられているのは、アマチュア野球関係者に支払われた謝礼の件である。100人以上の関係者に、最高で1000万円が手渡されたとしている。これは、プロ側の“汚い手”というこれまでの批判は通用せず、金品を要求するアマ側にも火の粉が飛び散った感じで、まさに「パンドラの箱」を開けてしまったのではないだろうか。

西武だけがやっていたのではなく、他球団にも追求の眼が注がれるのは当然のことで、調査が広がるととんでもない疑惑が飛び出すのは明らかだ。何とか事態を収拾しようとする動きも出てくる。

サンスポの担当記者のコラムを読むと、一場投手の問題から制定された倫理宣言(2005年)以降に限って問題視するべきで、それ以前の問題は蒸し返すべきでないという論調で書かれており、球団関係者のコメントもこのような発言が目立った。

高校野球をビジネスの武器として異常な盛り上げ方をする一部の報道機関のあり方、その人気に便乗して野球を校名を上げるための手段とする学校、中学時代からのスカウト活動など思惑の積み重ねが、今回の問題の根底にあると思う。責任の一端を担うメディアが、この問題にどう取り組んで報道していくのか注目してみたいと思う。

ところで、ちょっと旧い資料だが、2004年のプロ野球選手の出身地をみると、大阪が81人と断然多く、次いで兵庫と神奈川が46人で、最下位は鳥取の一人である。高校野球の県外留学も大阪からが圧倒的に多い。大阪に何か臭いがする気が…

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一人の若手有望選手の登録問題で、陸上競技の世界でちょっとした騒動が起きている。小林裕梨子選手は、兵庫県の須磨学園高校時代に、1500Mの日本記録を2度塗り替え、昨年末にもアジア大会でも銀メダルを獲得するなど、久しぶりに現れた女子中距離のホープとして注目されている選手である。

当初は岡山大学に進学し、練習拠点はこれまでの須磨学園において活動を続けるという報道がなされていたが、急遽豊田自動織機に入社し、社内留学制度を活用して岡山大学に進み、練習は高橋や有森を育てた豊田の小出監督が作成したメニューを須磨学園で実践するということになっている。

随分ややこしい話である。この方法について、日本実業団連合からクレームがつき、小林選手は実業団連合が主催する試合に出場できなくなったというものである。最近陸上の世界では駅伝が突出した人気種目となっており、実業団駅伝に出場できなくなったわけだ。

この背景には二つのことが考えられる。一つは、上述の駅伝がらみであり、もう一つは選手育成の問題である。高校時代に活躍した選手が大学や社会人に進んで全く伸びない選手が数多くいる。環境の変化(一人暮らしを始める)、指導方法や練習方法の変化に上手く適応できず、高校時代のパフォーマンスを発揮できないのである。

この問題へのチャレンジとして10数年前に陸連では育成選手制度を採用したことがある。若手有望選手を2人ピックアップし、大学や企業へ就職させず企業の支援を仰いで専任コーチを置き英才教育を施したのである。2人ともオリンピックに出場し、市橋選手は世界選手権でも銀メダルを獲得するという一応の成果は上げている。

しかし、その後は伸び悩み、市橋選手などはシドニー以後競技活動を止めてしまっている。2人に続く育成選手制度の話が聞こえないことを見ると、陸連としては失敗という結論を出したのかもしれない。2人の選手だけで止めてしまったのは残念な気がする。2人の選手で上手く行ったことや、失敗したことをもとに新たな育成メニューを考えることができたはずで、選抜の仕方や指導方法についてノウハウが高まってゆくのではないだろうか。

今回の小林選手の試みも、新たな選手育成のモデルケースとなるものであり、大人の世界から横槍が入ったのは残念でならない。指導者は教えるだけでなく、相手からも教わるものであり、これが指導のレベルアップにもつながる。今回のようなコーチの連携ができれば、底辺拡大につながると思うのだが。

昨日のバカ陽気に比べて今朝はぐっと冷え込み、9時で10度をやっと超える気温で、昨日の同じ時間に比べて10度低い。大きな気温変化にも負けず、桜は盛りで今日が満開だ。

水泳の世界選手権が昨日で終わった。シンクロから通算すると2週間にもわたり、ゴールデンアワーをぶち抜いて放映したテレビ局も大変だったと思う。北島選手の金メダルをはじめ、競泳では7個のメダルを獲得し、シンクロでも連日のメダルラッシュとなったが、今ひとつ国内では盛り上がりにかけた大会であったと思う。

今回の大会を通じて感じたのは、一段とレベルが向上したことで、連日のように世界新記録が誕生し、1500Mの松田選手のように日本記録を更新しても決勝に進めないことが起きている。
今年の夏に大阪で陸上の世界選手権が開催されるが、チャンピオンを決める世界選手権やオリンピックでは勝利が優先されるため駆け引きが生じ、おそらく世界記録の更新はないと思われるのとは対照的である。

国内で盛り上がりに欠けたのは、今回競泳でメダルを取った選手はすべてアテネでのメダリストであり、メドレーリレーのメンバーも4人のうち、3人までがアテネの銅メダルのメンバーと変わり映えしないことが原因だと思う。いわば“期待通りの満足”があっただけで、“思いがけない満足”がなかったことである。

水泳がアテネで成功を収めたのは、シドニーオリンピックの時からの選手選考の変更の成果だと見ることができる。選考会の1~2位で、水連の定めた目標タイム(世界選手権の決勝進出レベル)を上回ったものだけを選考するというものである。シドニーの際には、千葉すず選手が1位になったにもかかわらず、基準記録に達しなかったため選考から漏れ、仲裁機関への提訴という事態にまで発展したし、前回のモントリオール世界選手権では、選考会で不覚を取った北島選手が200Mに出場できないということがあった。

水連の毅然とした対応の背景にはアトランタオリンピックででの反省がある。結果を残せなかった選手の中に、「オリンピックは楽しめればいい」という発言があり、自覚を促すために、過去の実績にとらわれず本番で実力を発揮できる選手選考に改めたのである(陸上の選考とは全く異なる)。

今回の世界選手権の選考が、昨年6月の日本選手権で行われ、南半球での大会ということもあって本番までのタイムラグが大きく、伸び盛りの選手が網の篩からこぼれ落ちた可能性がある。折角の厳しい基準も運用を間違えると効果が薄れてしまうと思わされた。

バルセロナの岩崎や、アテネの柴田など、マスコミ的にはノーマークの選手が、突然大ブレークするなどもスポーツ観戦好きのものにとって嬉しいことである。
何事にも、“期待通りの満足”と“思いがけない満足”がバランスよく成立することが大事ではないかと思う。

それにしても、タレントを集めてドンチャン騒ぎをする、民放の中継は何とかならないものだろうか。

プロ野球のドラフト制度が、西武の不正資金提供から希望枠制度が諸悪の根源とされ、二転三転のあげくようやく今秋から希望枠の廃止が決まった。

そもそもは、2年前に近鉄の身売り問題でプロ野球改革が議論になり、ドラフト制度も改革の俎上に上がり、それまでの逆指名制度を廃止し、高校生と大学・社会人の分離ドラフトや希望枠制度などが2年間の暫定措置として実施された経緯がある。暫定措置だから、今年は見直しをする筈であったが、今年はそのまま継続して来年から改正するという案を当初発表したため騒動が大きくなったのである。

希望枠制度の廃止を決めながら、巨人のオーナーは、アマチュアから直接メジャーリーグに行けないような規制をかけると発言している。
ドラフト制度とは、チームの戦力拮抗を狙いとしているため、仕組みはウエーバー制(下位チームからの指名)でなければならず、アメリカでは野球やフットボールでこの方式をとっており、フットボールではサラリーキャップ制度(チームの総年報の上限を設定する制度)も採っているため、連覇が難しく面白くさせている。

「職業選択の自由」というお題目を唱え、巨人などの一部球団の思惑により、逆指名やFAなどの制度が導入されたのが現行の問題山積のドラフト制度である。アマチュアから直接メジャーに行けない規制は「職業選択の自由」に反しないか巨人に聞いてみたいものである。

制度改革が混乱しているのは、仲裁すべきコミッショナーがその機能を果たしていないためである。現在の根来コミッショナー代行(今年始めに任期が切れたが後任が決まらないために代行としてコミッショナー職を続けている)は、法務官僚上がりで最高検検事長を勤め、巨人の渡辺元オーナーが引っ張ってきた人物である。

法曹界の根本思想として「体制の維持」があるのではないかと思う。先日のいじめ殺人による警察の怠慢を訴えた裁判でも、体制側を守ろうとした態度にしか見えないのがその典型であろう。

2年前の球界改革騒動の時や、今回の曖昧な態度を見ているとその感を強くする。導入が決まっている「裁判員制度」ほこのような法曹界の常識を正す意味合いもあり、プロ野球機構にも「コミッショナー員制度」を設ける必要があるかもしれないと思う。

桜は都内では今日にも満開が見られそうだというニュースが流れているが、稲毛海岸ではまだまだで、一本の木で10輪程度が咲いているだけである。満開は4月になってからだろう。休眠打破の意味がよく分かった。

 

昨日は久しぶりに楽しいサッカーを見ることができた。前半に、家長の見事なシュート(左利きの選手が右足で綺麗なシュートを決めた)で1点先取してからしばらくは、アルゼンチンの試合を見ているようなワンタッチ・パスの連続で気持ちよく見ることができた。

 

昨日の試合に出場していたメンバーのうち、7人はA代表にも招集されており親善試合にも出場している。前回のアテネオリンピックの出場選手は大久保と阿部を除いてA代表がいなかったのとは対象的である。

 

ドイツW杯で日本は予選リーグで敗退したが、その敗因の一つはチーム構成にあったと私は思っている。2430歳という狭い世代だけで構成されていた(出場国の中でもっとも年齢の幅がなかった)ために、思考スタイルが似通ってしまい、逆境に打ち勝つ意外性が発揮できなかったと思う(オーストラリアとの試合で同点にされた瞬間に選手全員がひざに手を当て負けてしまったかのような表情が見られたのが典型)。

 

日韓W杯のトルシェはその点見事なチーム作りをしたと思う。彼は最初U-19というカテゴリーが代表と比べて2段階も下の世代の強化を図り、ワールド・ユースで準優勝という成果を上げ、さらにその世代が中心となってシドニーオリンピックでベスト8の成績をあげ(Best4になれた試合だったが)、そのままA代表の中心に仕立て上げアジアカップの優勝やW杯の一次リーグ突破という成績を収めている。
試合までの精神面まで含めたコンディショニングの巧みさといいメディアでは批判が多かったが、彼は名監督だったと私は思う。

 

一方でトルシェは、日韓大会のメンバーにベテランの中山や秋田を選んでおり、出場機会はほとんどなかったもののバックアップとして十分に役割を果たさせている。ジーコのやり方とは全く異なる手法である。
現在のA代表のオシムは積極的に若手を代表に召集し、チャンスがあればどんどん登用する姿勢を見せている。トルシェのやり方と通じるものがあり、昨日の試合でも、A代表にも召集された選手の活躍が目立った(特に家長、水野、水本の
3人)。

 

硬直的な代表選考だったジーコとは全く違うやり方だと思う。組織を活性化するための人事の妙はトルシェとオシムの選手選考と育成に見ることができると思う。



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