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年の瀬に、本来明るい話題のはずなのに、暗い影がチラチラ見えるニュースが飛び込んできた。楽天の田中の大リーグ挑戦と、稀勢の里の綱取りだ。

田中のメジャー挑戦の表明があったのは先週の事だったが、球団の移籍容認は昨日までずれ込んでしまった。去年までのシステムだったら、球団に50億円以上が転がり込むはずだったのに、新たな制度では上限が2千万ドルに抑え込まれたため、30億円以上の“機会損失”が発生するため球団が躊躇していたことが要因だ。

世論としては大リーグ挑戦を支持する方が圧倒的に多く、ズルズルと引き延ばすのは無理としての球団の決定のようだが、日刊スポーツの電子版の記事によると、田中が球団に「寄付」をするということで話がまとまったらしい。

入札金額は制限されたのだが、その分が田中との契約に回されることになる。ダルビッシュや松坂の場合、入札と契約の両方合わせて100億円とされているが、入札金額が大きかったため、年棒は少し安めになっているように思われた。

今回は入札金が低く設定されたため、いわば入札参加金のようなものになってしまった。しかも契約が不調に終わった球団には支払う義務がないため、今度は契約で壮絶なセリが行われることになり、一流選手の年棒が提示されることになりそうだ。ヤンキースの黒田は来シーズン1600万ドルで1年契約をしているとされるから、それに近い金額にはなりそうだ。5年契約だと8千万ドルになるから、入札金と合わせると総額では松坂やダルビッシュと同じ水準になる。

これに“大人の知恵”を出したのが楽天で、契約終了後に田中から「寄付」という形で埋め合わせをすることで、メジャー挑戦を容認したらしい。親が独り立ちした子どもから「育ててやったから」と言って、上納金を吸い上げるようなもので、さもしい話だと思う。

もう一つは、横綱挑戦のかかる大事な場所で、稀勢の里の部屋がなくなり、土俵はおろか寝る所もなくなったということだ。日本相撲協会は来年の1月から「公益財団法人」の看板を抱える事になるが、その障壁となっているものの一つが「年寄株」問題である。

先代の鳴戸親方が死去して、元隆の鶴が鳴戸親方を襲名していたのだが、どうやらこれが“借り株”だったようで、先代親方の未亡人との交渉が決裂し、急遽年寄り田子の浦を襲名したため、これまでの部屋を利用することができなくなり、流浪の民となってしまったとのことだ。

横綱を抱えると実入りが数段違ってくるのだろう。両者の駆け引きがエスカレートし、スムースな継承とはいかなくなったようだ。

二つの話に暗さを感じるのは、どちらも「育ての親の振る舞い」にあると思うのだが。

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