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昨夜は男女のサッカー代表のダブル・ヘッターだった。子どもの頃、プロ野球は日曜日がダブル・ヘッターと決まっており、ディゲームだと12時から、ナイターだと夕方5時が第一試合のプレーボールだった。

飛ばないボールで打者受難の時代であったためか、得点がそれほど入るわけでなく、2時間ほどで試合が終了したため、2試合やっても9時過ぎには試合が終了していたと思う。甲子園球場で中日と阪神のダブル・ヘッターで、中日の権藤が第一試合で先発し、二試合目にはリリーフで登板し、一日2勝を挙げたことを想い出す。

一日で二試合を見られることにお得感があったのだが、映画館もそうだった。洋画は一本だけが主流だったが、邦画は二本立てがほとんどだったと思う。これは“封切り館”のもので、近所の二番館や三番館と呼ばれる映画館では、三本立てか四本立てであり、いくつもの映画が上映されていた。シネマ専門チャンネルのようなものだ。

上映時間は2時間前後が今では主流だが、当時は1時間半前後のものが多く、二本立てでもそれほど疲れなかったのだと思う。娯楽の少ない時代であり、日本人の平均年齢も30歳前後と今よりも15歳も若かったため、旺盛な欲求を満たすためのシステムだったのだろう。

昨夜は50年ぶりの二本立て興行への挑戦となった。魔の時間帯を乗り切るために、晩酌を控え目にして何とか2試合を見終えたが、いずれもさえない試合ぶりだった。

男子は、前半こそ観衆を沸かせるようなシーンが何度かあったが、後半は押されっぱなしで、どちらがホームかわからないような展開になってしまった。11人中8人が海外組だったが、日程の厳しさがあったのだろうかプレーに切れがなく、国内組もシーズン前の調整不足だったのだろう。ウズベキスタンの強さが目立った試合だった。

なでしこの試合ぶりも勝つには勝ったが、今一の内容だった。控え選手が6人も登場したがレギュラーとの間の力の開きが歴然で、レギュラーを脅かすような選手が見られなかったのは残念なところだ。唯一の救いは、冴えない試合でも勝ったというところだろう。男子との違いであり、世界ランク12位のチームとは格が違うところを見せ付けた。

冴えない試合を二つも観ると疲れる。いよいよ3月に入った。再来週にはレポートを一本仕上げねばならないので、気合いを入れるために今日は出かける事にする。
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