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昨夜のマレーシアとの試合は私にとっての魔の時間帯の10時からのキックオフで、案の定前半10分ほどで沈没してしまった。立ち上がりの緊張感、夜でも30度の暑さということもあり、動きが鈍かったことが睡魔に襲われた理由だと思う。

立ち上がりから溌剌としたパスサッカーが見られたら、ハーフタイムの15分が乗り切られたかどうかは疑問だが、前半は起きていられたと思う。朝起きてみると、シリアがバーレーンに敗れていた。まさしく「果報は寝て待て」ということだ。フランスW杯の予選で、UAEが敗れてかろうじてプレーオフへ進出したことを想い出してしまった。

昨日の衆議院の予算委員会は、税と社会保障の一体改革についての集中審議で、久しぶりにまともな議論が戦わされたと思う。テーマが限定されているため、防衛大臣の“口頭試問”がなく、この国も未来についての真剣な議論があったと思う。

テーマがテーマだけに、人口問題について避けて通れず、人口についてのデータを持ち出しての質疑が行われていた。その中で目を引いたのは、「中位年齢の国際比較」と、1000年以上の歴史をさかのぼっての「人口推移の推定」の二つのデータである。

このところこのブログへの検索サイトからのアクセスで圧倒的に多いのは、「世界の平均年齢」についてのものであり、毎日数件のアクセスがある。長妻議員が持ち出した中位年齢は、平均年齢とほぼ同じ値であり、ようやくここにスポットが当たってきたことを長らく主張してきただけに、少し嬉しく感じた。

もう一つの人口推移は、どこかの省で試算したもので、長妻議員と自民党の野田聖子議員が持ち出している。これによると、日本の人口は1000万人前後で推移していたものが、江戸時代に入って3000万人まで急上昇し、3000万人前後で明治の初めまで推移している。

江戸時代になって政権が安定したことで人口が増え出し、新田開発による食糧増産が3000万人をもたらしたものだが、食料供給の限界で3000万人から超えることはなかった。これが明治以降の富国強兵政策で豊かになり、この100数十年で人口が4倍に膨れ上がり、この後の数十年で急速に萎むというものである。

社会保障だけでなく、経済、社会システムの根本は人口にある。年金のチマチマしたことを取り上げる議員が多い中で、少子化対策一点にテーマを絞った野田聖子議員の問題提起には思わず拍手を送ってしまった。

国家100年の計を語るには、人口問題が一番先に来るものであり、先日のこのブログで、政治の達成度指標に「特殊出生率」を用いるべきと書いた私にとっては、我が意を得たりという感がした。

今朝の日経を楽しみに見たが、どこにもこのことについて触れた記事は見当たらなかった。“問題発言”は取り上げるが、“まじめな質疑”は記事にはならないのだろうか。
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