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イチローがあっさり日米通算4000本安打を達成した。昨日の朝というか夜中に例によって目を覚ましたら、ちょうどイチローの最終打席を迎える所だった。スタジアムの雰囲気がいつもと違い、すぐに「後1本」だということが分かった。

明らかに、ホームラン狙いで凡退してしまった。昨日はダブルヘッターなので、8時からの試合で記録達成の瞬間は見られるだろうと思っていたが、先発からは外れ、終盤に代打で出てくることを期待していた。残念ながら、9回に代打ではなく代走での出場となり、今日に持ち越しとなったのだが、第一打席であっさり記録達成となった。

日米通算の記録に意味があるのかという論議があり、マイナーの記録も含めてカウントするという嫌らしいデータもあるようだが、マイナーの記録を合算しても“救済”されるのはハンク・アーロンだけだ。ピート・ローズやタイカップとは同列ではないが、ハンク・アーロンに並んだことで十分称えられると思う。

日本では張本の3083本が最高で、それ以外には3000本を超えた選手はいない。子どものころの少年野球や、中学・高校時代の記録を通算しても、4000本に届く選手はいないのではないだろうか。やっぱり凄い記録だと思う。

イチローは現在メジャーでも2700本を超えるヒットを打っている。13シーズン目だから1年平均200本を超えるペースだ。後2年現役を続ければ15シーズンで3000本安打という記録になる。イチローが引退すれば、間違いなく野球の殿堂入りをすると思う。4000本クラブの一員としてではないかもしれないが、偉大な選手として後世に名を残すことになるのだろう。

今シーズン大器がようやく本領を発揮し始めた日本ハムの中田が、デッドボールを受けて今シーズン絶望となってしまった。本塁打でトップを走っていたのに残念な結果だが、イチローの偉大さは大きな怪我をしないことにも表れている(オリックスの時にシーズン終盤に骨折したことが一度あったように思うが)。

イチローはスライディングキャッチでファインプレーを演じるが(今朝の試合でもあった)、ダイビングキャッチの姿を見た記憶がない。頭から突っ込むと、打ち所が悪いと頸椎にダメージを受けることになり、選手生命にも影響するのでそのようなプレーを選択しないということらしい。このような考えがあってこそ、4000本まで到達したのだろう。

高校野球は、応援していた東北のチームが2校とも敗れてしまった。特に花巻東の試合ぶりが淡白に映ったのが気になったのだが、カット打法について前日審判団から警告があったのが原因のようだ。

準々決勝でカット打法を多用し、一人で40球を超える玉数を投げさせたのに対し、バントと同じ扱いとするというものだった。ツーストライクからカットすると、スリーバント失敗と見なして三振とするというものだった。

二塁ランナーになった時の不正な振る舞いの警告と合わせて2つのペナルティを宣告されたわけで、萎縮して淡白になったものと思われる。

ランナーとしての振る舞いは問題があるとしても、カット打法への警告はいかがなものか。猛暑の中の試合なので、審判も早く終わらせたいのかもしれないが…

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