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一昨日、CSCで4月に行う“お茶事のまねごと”の打合せのため、Kさん夫妻のお宅を訪れた。

茶の湯の心を知るには、お茶事の体験を重ねることが不可欠だと思われる。正式なお茶事を楽しむとなると、それなりの所作・作法の修練と広範な教養が必要である。とてもそんな素養がない凡人にとって、極めて高い敷居となっており、遠い世界の話である。

Kさんは、新橋でお店を開いており、度々お世話になっていたが、「マッカーサー道路」の整備のために、立ち退きを余儀なくさせられ、自宅を新築し自宅で料理教室を開いておられる。
自宅には茶室も作られたとのことで、音楽の指導者でもあり茶道師範でもある夫人のお二人にレクチュアを受けながら、お茶事の真似事をすることになった次第である。もちろん、Kさんの懐石料理を味わうのも楽しみの一つである。

Kさんは、料理教室以外にも室礼の教室も開いている。しつらいと読むそうで初めて聞いた言葉である。平安時代に貴族の屋敷は寝殿造りで、柱があるだけで壁のない構造になっており、調度品を用いて礼法に従って飾り付けたことが起源のようで、しつらえという言葉もここから出たものと思われる。

Kさんの室礼は、どこの家にもあるような身近なものを用いて、四季折々の風趣を楽しむものとなっている。玄関に何気なく飾られている貝合わせにも、百人一首の周防内侍の札が添えられており、春を楽しむおもてなしの心がうかがわれた。(但し、百人一首が添えられているのは言われるまで気が付かず、注意力が足りないことを反省)

特別に買い求めてもてなすのではなく、普通にあるものを工夫して飾るところに意義があると思う。今あるものをいかに活用するかというのは、どんな場面でも必要なことであり、新たな視点を教えられた気がする。
現在高校時代の友人とU温泉の再生をボランティアで取り組むことにしている。
イベント企画などで目玉を作って話題を作るのではなく、今あるものにさりげなく工夫を凝らしておもてなしの心を表現できればと思う。

Kさんは、骨董や俳句などにも造詣が深い。一流の料理人といわれる人の修行の幅の広さと奥の深さに感銘を受けた。


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