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普段デスクにむかっている時は、ラジオを聴いている。NHKの第一がメインで、FMがサブである。この時期好きな番組の一つが「ラジオ子供科学電話相談」である。

子供がキチンと挨拶をして質問するのが聴いていて気持ちがよい。挨拶の役割を再認識させられる。

子供の素朴な疑問に専門家が優しく応えるのだが、「水の色はなぜ透明なのですか」といった思いがけない質問が飛び出し、回答者を慌てさせるのも聴いていて楽しい。

質問に回答する前に、必ず「どうしてそのように思ったのか」という質問をし、結構子供が観察や本を読んで疑問を持っていることがわかる。私は、考えることの第一歩は「おや?」ということであると思う。子供のときは素直に何にでもWhyという事が考えられるのに、長じるにしたがって蓄積された常識?が邪魔をして、疑問を持たなくなることがよくわかる。

電話相談の対象は中学生までになっているが、中学生からの質問はほとんどなく、小学校高学年から常識の壁ができてくるのではないだろうか。受験勉強の弊害だと思う。

受験勉強は、Howが中心であり、いちいちWhyを感じていると、学習の妨げになるということだろう。

色々な専門家が回答するのだが、聴いていて最も上手だと思うのは、プラネタリウムの解説員をしている人の回答である。普段から子供の相手をする機会が多いためか、話し方が慣れているせいもあるのだが、優しい言葉を使うからである。

例えば、専門家はふくれることを膨張するという表現をしてしまうことが多い。難しい言葉を使いこなすことが、専門家であるように錯覚しているのではないだろうか。難しいことを、優しく表現するのが専門家だと思うのだが。

ここまで書いていたら、「なまずを飼っていておたまじゃくしを餌にしているのですが、おたまじゃくしが蛙になってしまっていなくなったのでどうしたらよいですか」という面白い質問が出てきた。

高校野球がまもなく始まるので、しばらく中断し、8月後半まで待たなければならない。
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