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今日は昨晩からの南風が強く、暖かい。1時の気温が20度あり、上着はいらない快適な気候である。自宅のある稲毛海岸は東京湾の東奥に位置しているため、南西風のときは特に風が強く感じる。

これだけ風が吹くと釣り船はほとんどがお休みとなる。折角の休日に稼ぎそこなうことになり、釣り船の経営も自然相手とはいえ大変である。
雨降りは寒いのを我慢すればカッパで凌げるためにそう問題はないが、船釣りに風は大敵である。
長い仕掛けの取り扱いに苦労するし(すぐにからまってしまい、絡みをとろうとして手先だけ見ていると船酔いしやすくなる)、
立って竿を操っているとうねりのために踏ん張るのが大変である(無理な体勢を強いられたため腰を痛めてしまい、3日間仕事ができなくなったことがある)。

ポイントに着くまでも、追い風ならよいが向かい風の中を走ると大変である。波に向かって突っ込んで行くため、頭から一杯水をかぶることとなり、快適なクルージングとは程遠いものとなってしまう。
それでも北風のときはまだうねりも少しましであり、出漁する船宿も多いが、南風ではほとんど釣りにならなくなってしまう。

南風の時の問題はこれだけでなく、魚の食いも落ちてしまうのである。上手な人は食い渋りの中でも何とか物にするが、腕が悪いと食い渋りではどうにもならなくなってしまう。この原因は水温が低下するためである。水温が下がると魚の活性が弱まり、餌を追わなくなるのである。

南風が吹くと地上では暖かくなるのに、海の中では水温を下げる働きをするのである。不思議に重い何人かの船頭に尋ねたが、説明できる人はいなかった。釣り雑誌を見ていたら、コラムの記述でようやくそのメカニズムがわかった。

その理由はこうである。北風は太平洋側では陸を越えて吹き下ろしてくるため、鬼面を押さえつけるような風になる。一方、南風は沖合いから陸に向かって吹き上げる風になり、うねりも高くなるのである。南風は海面だけでなく海の底から攪拌し、冷たい底潮が混ざるため水温が低下するのである。

房総沖で南風が吹く時の条件は二つある。低気圧に向かって風が吹くため日本海側を低気圧が通過する時か、高気圧は時計回りで風が吹くため常磐沖方面に高気圧がある時の二つである。
この理屈が分かってからは、天気図を真面目に見るようになった。日本海側に前線がある場合は、釣りに出かけるのをあきらめるようにしている。

仲間と何人かで出かける時は、前もって予約したり、約束をしたりしてから出かけることになるので、事前の天気図チェックができず、南風に遭遇することになってしまう。そんなこともあり最近では釣りに出かけるのはほとんど一人である。
決して釣果を知られるのがいやで一人で出かけるのではない。

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