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4分50秒の差というのは距離にして1500M以上ある。これを23㌔の間に逆転し、さらに20秒(距離にして100Mちょっと)の差を付けたのだから驚きである。

1㌔走るたびに、14秒近い差がつく勘定である。トラックの1万㍍の持ちタイムの比較では50秒差であり、23㌔を走ると2分の差になる。残りの3分が、上り坂に対する適性の差と見る事が出来る。箱根駅伝の面白いところだ。

優勝候補ナンバー1の駒澤大学が15位と大きく出遅れた。トップとは7分55秒の大差がついてしまった。絶対的なエースがいない反面、全員の走力が高いレベルにあるのが持ち味であるのに、区間順位が15位以下の区間が3つもあれば、この結果は致し方ないところだろう。

駒沢は復路にも他校に比べて有力メンバーがそろっており、1区間1分30秒ずつ差を縮めることは不可能ではない。問題はペース配分である。

前に追いつこうとオーバーペースになると、最後の3㌔でへばってしまう。15キロで1分半縮めてもラスト3㌔で逆に1分離されることは駅伝では珍しいことではない。各区間のラスト3㌔に注目してみてみたい。

順当なら早稲田と東洋の優勝争いだが、6区の山下りがポイントになりそうだ。早稲田の6区は昨年の区間賞を取った選手だが、気負いすぎると裏目に出る可能性もある。下り坂を全力で走ると、足に相当のダメージがあり、ラスト5㌔の平地がきついことになる。

6区で、早稲田が逆転するとそのまま逃げ切れそうな気がする。駒沢の軌跡の逆転劇の可能性は、9区と10区に有力選手が控えているだけに、9区にタスキが渡る時点で3分台の差にまで詰められていればわずかながらあると思う。

そのためには7~8区のつなぎの区間の選手がどれだけ頑張れるかだろう。11時過ぎには判明すると思う。

今日は夜7時から教育テレビでニューイヤーオペラコンサートがあり、9時からは総合テレビで磐音のスペシャルバージョンの放映がある。

幸田浩子の演じる人形役は1度新国立劇場で見たときに感動した記憶があり、もう一度見られるのは嬉しい限りだ。

1日中テレビを見ていることになりそうだが、合間をぬって「ローマ亡き後の地中海世界」を読み進めるつもりだ。
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